夢対決ぶち壊した金剛にブーイング! 急遽実現の特別試合で杉浦が金剛を制裁して大団円 ノア杉浦軍興行12・27後楽園

 27日、ノア年内最後の興行は杉浦軍興行として後楽園ホールにて行われ、YouTubeでもライブ配信された。

 メイン(第7試合)は豪華レスリング勢による夢対決となる。ゴングが鳴るや、まばたき厳禁の気配を察知した観客がシーンとなる異様さで試合の冒頭が進む。桜庭和志と鈴木秀樹、桜庭と藤田和之、いずれも道場でのスパーリングのようでいてスリリングな攻防。体格的に劣勢な桜庭は受けに回りがちになりながらも、極めさせないポジショニング、グラウンドでの切り返しで観客を沸かせた。杉浦貴と藤田の顔合わせとなると、ぶちかまし合戦というパワー対決がエッセンスに加わる。いったいどんな決着になるのかと注目された一戦は、杉浦が藤田にフロントヘッドロック、桜庭が秀樹にアームロックを仕掛けたところでピーク迎えた。

 ところがここで、1・4後楽園におけるナショナル王座戦挑戦者・マサ北宮がリングイン。王者である杉浦の気を引く。技を解いた杉浦を北宮はベルトで殴打。無効試合との裁定でゴングが打たれると、観客は金剛にブーイングだ。さらに仁王からの毒霧を食らった桜庭は戦闘不能に。怒った杉浦は、残る藤田&秀樹を率いての6人タッグマッチを金剛相手に要求した。特別試合としての第8試合がスタート。12・3後楽園の初対決で因縁勃発の秀樹と拳王の顔合わせでは、秀樹の目潰し&急所蹴り、拳王のキック連打が飛び交う。ローンバトルとなる時間が多かった杉浦だったが、杉浦軍興行としての意地で稲村を沈めた。

 勝ち名乗りを受ける杉浦、記念撮影に入る杉浦軍の姿で大会は大団円。内容としても、秀樹と拳王が喧嘩殺法でバチバチにやり合えば、レスリング勢の当たりの強さに稲村がしっかり対抗。このユニット対決はプレミア対決にとどまらず、2020年から全面戦争へとスライドしそうで期待が高まった。

 
■ プロレスリング・ノア 杉浦軍興行 犬ども全員集合! 後楽園で吠えろ!
日時:12月27日(金)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1139人(主催者発表)

<第1試合>
●力
  6分24秒 P.F.S⇒片エビ固め
〇拳王

<第2試合>
稲村愛輝
〇マサ北宮
  8分19秒 サイトースープレックス⇒体固め
●岡田欣也
KAZMA SAKAMOTO

<第3試合>
谷口周平
●清宮海斗
  23分23秒 豪腕ラリアット⇒エビ固め
中嶋勝彦
〇潮崎豪

<第4試合/RATEL’Sスペシャル4WAYサバイバーマッチ>
〇HAYATA
  12分41秒 YO-ROLL
●YO-HEY
※他の出場者はタダスケ、原田大輔

<第5試合/大原はじめデビュー15周年記念試合>
FUJITA
MAZADA
●NOSAWA論外
  10分50秒 ラ・マヒストラル
越中詩郎
〇ウルティモ・ドラゴン
大原はじめ
※ルチャ・リブレルール(ノータッチ)

<第6試合>
●イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.
  8分42秒 ロープに足をかけてのエビ固め
〇ドクトル・マルフジJr.

<第7試合>
鈴木秀樹
△藤田和之
  19分51秒 ノーコンテスト 
桜庭和志
△杉浦貴
※金剛の乱入

<第8試合/特別試合>
●稲村愛輝
マサ北宮
拳王
  16分09秒 オリンピック予選スラム⇒体固め
鈴木秀樹
藤田和之
〇杉浦貴