14日、ノアの反体制派集団「金剛」が自主興行を開催し、新木場1stRINGが超満員札止めとなった。
オリジナル金剛メンバーの3人が“2試合目”に臨んだメイン。体制派代表格ともいえる清宮海斗(GHCヘビー級王者)・杉浦貴(GHCナショナル王者)・潮崎豪(GHCヘビー級次期挑戦者)が対峙する。年明け決戦で杉浦への挑戦が決まっているマサ北宮を後押しすべく、金剛は杉浦に対しての連係攻撃を敢行だ。拳王のダイビング式ダブルニードロップ、北宮のセントーンが織り交ぜられたラッシュで主導権を握る。しかし、タッグを組みつつも王者と挑戦者の関係である清宮と潮崎が意地の張り合い。その余波としての攻撃を次々と受けてしまった稲村愛輝だったが、ことごとくカウント2でキックアウトする大奮闘を見せる。最後こそ杉浦のオリンピック予選スラムに沈んだが、第1試合(関本大介戦)に続く稲村の驚異的な粘りは、反体制派「金剛」ぶりを体現していた。
この自主興行は、ノアから「超満員にならなければユニット解散、超満員ならあの場所(日本武道館)に使用申請」との条件付きで開催となった。第3試合では覇王(さとうゆうき)と仁王(Hi69)の新メンバーが加入、5人への勢力拡大も明らかに。「金剛」リーダーである拳王は「申請が通った暁には、あの場所で俺たち金剛が最後勝って締めたい」と改めて武道館進出を宣言する。ノア改革の意志を新たにし、バックステージでは「あんなヤツらがトップにいても何も刺激ねえだろ。俺たちが刺激を生み出していく」とコメント。設立20周年イヤーとなる2020年も、ノア新体制の象徴となる動きが期待される。
試合後には金剛揃ってのサイン&撮影会が予定されていたが、ダメージ深い稲村は欠席。ファンは残念がったものの、飛躍誓う拳王らメンバーと触れ合う貴重な機会に長蛇の列をつくっていた。
■プロレスリング・ノア 金剛興行「DIAMOND」
日時:12月14日(土)18:00
会場:新木場1stRING 観衆350人(超満員札止め=主催者発表)
<第1試合>
〇関本大介
13分16秒 ジャーマンスープレックスホールド
●稲村愛輝
<第2試合>
●井上雅央
齋藤彰俊
11分49秒 P.F.S⇒片エビ固め
マサ北宮
〇拳王
<第3試合>
●諸橋晴也
宮脇純太
10分42秒 ファイヤーバードスプラッシュ⇒片エビ固め
〇覇王
仁王
<メインイベント>
潮崎豪
〇杉浦貴
清宮海斗
20分48秒 オリンピック予選スラム⇒体固め
●稲村愛輝
マサ北宮
拳王