11日、全日本プロレス『2019世界最強タッグ決定リーグ戦』が後楽園ホールにて開幕した。
メインでは、三冠王者・宮原健斗が青柳優馬と結成した“青ちゃん健ちゃん”が暴走大巨人(諏訪魔&石川修司)と公式戦を迎える。ゴングが鳴るや、いつものケントコール大合唱を上回るほどのスワマコール。これには「マジか!?」とばかりに宮原の表情が曇った。体格とパワーと経験で勝る暴走大巨人は、あらゆるバリエーションで青柳を手玉に取る。
3カウントを取られるんじゃないかという場面を何度も迎えてしまう青柳だが、宮原はあえてカットにいかない。まるでシリーズを乗り切るための青柳の決意を促すようなアクション。これに青柳は奮起して、フランケンシュタイナーからのジャーマンを諏訪魔に見舞う。しかし、コーナーを使った合体技アルティメットデストロイを決めた暴走大巨人は主導権を握り返し、予告していた新技ダブルドロップキック(ラグビー日本代表の愛称「ブレイブ・ブロッサムズ」にちなみ「ロケットブロッサム」と命名)を敢行する。なおも粘った青柳ではあったが、諏訪魔のラストライドに沈んだ。
諏訪魔は「宮原の『最高』じゃない、『俺たちは全盛期だ、オイ』で締めたい」とマイク。大合唱とともに突き上げられた暴走大巨人と観客のコブシで、後楽園ホールは世界最強タッグ優勝決起の様相となった。バックステージで石川は、揃ってタックルにいくラグビーから新技のヒントを得たことを説明。両者ともタックルを使わない一方でドロップキックの使い手だったことが新技につながった。「最強タッグに新しい技を考えたチームあるのか。こんなこともできないヤツがエントリーしてくるんじゃねぇ」とチーム力を誇示している。
なお、公式戦は他に2試合が行われ、ギアニー・ヴァレッタ&吉田隆司、KAI&TAJIRIがそれぞれ勝利を飾った。
■ 全日本プロレス 2019世界最強タッグ決定リーグ戦 開幕戦
日時:11月11日(月)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1003人(主催者発表)
<オープニング>
「2019世界最強タッグ決定リーグ戦」入場式
<第1試合>
〇UTAMARO
7分00秒 逆片エビ固め
●青柳亮生
<第2試合>
●田村男児
吉江豊
渕正信
12分09秒 キャメルクラッチ
大森北斗
西村修
〇大森隆男
<第3試合>
〇阿部史典
丸山敦
佐藤光留
8分06秒 澤宗紀直伝お卍固め
●岡田佑介
ブラックめんそーれ
岩本煌史
<第4試合>
〇オディンソン
パロウ
野村直矢
ジェイク・リー
6分33秒 ヘル・オン・アース⇒片エビ固め
●ジョエル・レッドマン
ヨシタツ
秋山準
ジョー・ドーリング
<第5試合 「2019世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦>
〇ギアニー・ヴァレッタ
吉田隆司
16分06秒 ラリアット⇒片エビ固め(1/30)
ボディガー
●関本大介
<第6試合 「2019世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦>
〇KAI
TAJIRI
6分10秒 首固め
崔領二
●ゼウス
<第7試合 「2019世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦>
石川修司
〇諏訪魔
25分42秒 ラストライド⇒体固め
●青柳優馬
宮原健斗