[週刊ファイト10月24日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
リニューアルされるノアの11・2両国に注目!!
・三沢光晴さんが00年7月に設立したプロレスリング・ノアが再度、リニューアル
・11・2両国は新生ノアの方向性をアピールする大会にもなるでしょう
・全日の宮原路線に対しノアの清宮路線はいいじゃないですか
・武田氏ならノアを活性化できそう、期待しましょう
三沢光晴さんが00年7月に設立したプロレスリング・ノアが再度、リニューアルされる。その舞台は2週間後に迫った11・2両国国技館。新ベルトが2つ披露されるほか、グレート・ムタや藤田和之も参戦。カード的にも見所の多い同大会について本誌評論家が熱っぽく語った。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
A 今年1月にノアを子会社化した「リデット・エンターテインメント株式会社」が団体再建に本腰を入れ始めましたね。その意気込みはマスコミやファンに伝わっています。
B 確かに。11・2両国で新設のGHCナショナル王座の初代王者決定戦(杉浦貴vs.マイケル・エルガン)をラインアップしたり、GHCヘビー級の新ベルトを披露するところにもヤル気が窺えます。ノアはベルトだけじゃなく、いろんな面で変わっていくじゃないですか。
マイケル・エルガン、杉浦貴
C まさにリニューアル。11・2両国は新生ノアの方向性をアピールする大会にもなるでしょう。
A しなしながら、一方で「後楽園ホールに閑古鳥が鳴いている団体が1万人規模の国技館を使用するのは無謀過ぎる」という声も上がっている。
C それでもビッグマッチに対する期待感で実券2000枚は売れるはず。あとは武田有弘常務の営業手腕に掛かってきます。最悪でも赤字にならないのでは? 武田氏は新日プロ在籍時に営業も経験してるし。
B 大手パチンコ店に大量のチケットを買ってもらったという情報があります。リデット社はパチンコ店の宣伝やイベントも手掛けているでしょ?
A リデット社は東京・飯田橋に『お肉酒場GINZA-TEI with長州力』もオープンするなど多角経営。
C その店、よほど儲からなかったのか、すぐ閉めてしまった(笑)。だから、ノア経営にしても、いつまで続けるか分らないという不安はあります。
B WJプロレスがわずか半年で2億円もの資金を使い果たしたのは有名な話ですが、興行に経費をかけ過ぎたり、チケットがさっぱり売れなければアッと言う間に5千万、1億の損失が出てしまう。そんなリスクがありながらプロレスに参入する企業が後を絶たないのは理解できません。
A ちなみに、両国大会の興行経費はいくらぐらい?
両国のメインは清宮vs.拳王