PFL 2019 #7+M-1 USA 3 北米開催MMA二大会


(C)PFL

 10月11日(現地時間)にネバダ州ラスベガスで『PFL 2019 #7: Playoffs』が開催された。
 世界唯一の総合格闘技(MMA)リーグであるプロフェッショナル・ファイターズ・リーグ(Professional Fighters League、PFL)はPFL 2018リーグシーズンは7月7日に始まり、NBC Sports NetworkとFacebook Watchで生中継される11のイベントで構成される。プロフェッショナル・ファイターズ・リーグは、レギュラーシーズン、「勝ち抜き」プレーオフ、シーズンを締めくくるチャンピオンシップで闘う個人のファイターが参加する真のスポーツとしてMMAを提供する最初の組織である。MGM Televisionとの新しい提携は、世界中の3億人のMMAファンとの交流の最大化を目指すPFLマルチプラットフォーム配信に、台本なしのプログラムとショート形式のコンテンツを提供する。当初の台本なしシリーズは、ファイターの日常生活をファンに提供し、チャンピオンがPFLリーグ・プレーオフで出場権を獲得するパラレル・トーナメントを特徴とする。
 今大会はプレーオフでウェルター級リーグ突破選手によるウェルター級トーナメント準決勝までが行われた。優勝候補本命は前年優勝者であるマゴメド・マゴメドカリモフで、更に人気者レイ・クーパー3世など実力者が集まる激戦区ウェルター級。準決勝では、そのマゴメドカリモフとクーパー3世が対戦。この両者は前年のトーナメント決勝でも戦っており、その時はマゴメドカリモフがギロチンチョークで一本勝ちしている。しかし、試合直前になってマゴメドカリモフが準々決勝の激戦で負傷して欠場した為、マゴメドカリモフに敗れたクリス・カーティスがクーパー3世と戦うことになってしまったのだった。リベンジ戦とはならなかったもののクーパー3世はカーティスと殴り合いから右フックでダウンを奪ってTKO勝利。これでクーパー3世が決勝にコマを進める形となった。
 もう一方のブロックの準決勝は、勝ち上がってきた元パンクラス王者のグライコ・フランサとデビッド・ミショーが対戦。フランサはテイクダウンして上を奪う戦法なのに対しミショーは打撃で勝負で一進一退の攻防となり、判定でミショーが勝利。これでクーパー3世とミショーが決勝を争う事になった。また僅差の判定で敗れたフランサは引退を表明し、恋人にプロポーズをした。
 また会場には、あのボクシング統一王者“アイアン”マイク・タイソンが来場し、PFL代表のレイ・セフォーと握手を交わした。

■ PFL 2019 #7: Playoffs
日時:2019年10月11日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス

<ウェルター級トーナメント準決勝>
○デビッド・ミショー(米国)
 判定
●グライコ・フランサ(ブラジル)

<ウェルター級トーナメントトーナメント準決勝>
○レイ・クーパー3世(米国)
 2R 0分11秒 KO
●クリス・カーティス(米国)

<女子ライト級トーナメント準決勝>
○ケイラ・ハリソン(米国)
 1R 3分32秒 腕十字
●ボビージョー・ダルジエル(カナダ)

<女子ライト級トーナメント準決勝>
○ラリッサ・パシェコ(ブラジル)
 判定 3-0
● サラ・カフマン(カナダ)

<ウェルター級トーナメント準々決勝>
○デビッド・ミショー(米国)
 判定
●ジョン・ハワード(米国)

<ウェルター級トーナメント準々決勝>
○マゴメド・マゴメドカリモフ(ロシア)
 判定
●クリス・カーティス(米国)

<ウェルター級トーナメント準々決勝>
○グライコ・フランサ(ブラジル)
 判定
●アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<ウェルター級トーナメント準々決勝>
○レイ・クーパー3世(米国)
 判定
●サディボウ・シ(スウェーデン)


(C)M-1

 10月11日(現地時間)にケンタッキー州パドゥーカで『Road to M-1 USA 3』が開催された。
 M-1 Global(エムワン・グローバル)は、ロシアの総合格闘技団体で世界規模で開催されている。会長はワジム・フィンケルシュタインであり、副社長はセルゲイ・マトビエーンコである。かつてM-1 GlobalはAffliction、ゴールデンボーイプロモーションズ、アメリカの億万長者であるドナルド・トランプと協同して『M-1 Global & Affliction』という大規模なトーナメントを始めた事もある。2018年7月にはUFCとの業務提携を発表した。そしてロシア以外の米国や中国への進出も行っている。
 今大会は米国大会という事で、すべて米国人戦士でまとめたカードとなっており、メインはDJリンダーマンとトニー・ロペスの一戦だ。両者ともヘビー級とライトヘビー級両方で戦っており、リンダーマンはベラトール、タイタンFCなどメジャー経験もあり、あのジェフ・モンソンに勝利した実績を持つ。ロペスも世界中で試合しており、日本馴染みの相手では石井慧に敗れ、シャノン・リッチに勝利している。下馬評ではややリンダーマン有利だったが、試合はスタンドの攻防からロペスが左ハイキックを放つと見事にリンダーマンの頭部に命中。リンダーマンは崩れ落ちるようにダウンしてレフェリーがすぐにストップ。ロペスが豪快なTKO勝利した。

■ Road to M-1 USA 3
日時:2019年4月4日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国ケンタッキー州パドゥーカ

<ヘビー級>
○トニー・ロペス(米国)
 1R TKO
●DJリンダーマン(米国)

<ヘビー級>
○コーディ・ゴデール(米国)
 1R 肩固め
●ダスティン・クレメンツ(米国)