[ファイトクラブ]普通、一生のうち4回も結婚する男性は稀。A・猪木氏の結婚観は・・・

[週刊ファイト9月19日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼普通、一生のうち4回も結婚する男性は稀。A・猪木氏の結婚観は・・・
 by 井上 譲二
・なぜ4回も結婚に踏みきったのか? そのナゾを考えてみた
・猪木&倍賞美津子はプロレス界、芸能界でも有名なおしどり夫婦だった
・猪木さんは人一倍、寂しがり屋かも知れない
・猪木さんの心理状態だけは誰も見抜けない



(C)ベースボール・マガジン社  3人目の妻、尚美さんとの結婚を報じる当時の週刊プロレス(1989年7月11日号)

 レスラーの結婚回数に関して米国にはワフー・マクダニエルの7回という大記録が残っているが、アントニオ猪木氏の4回は日本マット記録。生活感がなく、家庭をかえりみないように見受けられる男が、なぜ4回も結婚に踏みきったのか? そのナゾを考えてみた。

 日本も欧米並みに離婚率が高まって「3組に1組」という時代になった。ただ、だからと言って再婚率、再々婚率が高くなったわけではない。離婚時点の年齢と経済事情が大きな要因だが、やはり1回か2回、結婚生活に失敗すると夫婦関係の難しさや独身生活の良さがしみじみと分かるのだろう。

 昭和18年生まれのアントニオ猪木さんは、いわゆる昔の日本人男性でありながら、4回も結婚している。何回結婚しようが、こればかりは本人の勝手だが、ちょっと多過ぎるんじゃないか? と思ってしまう。

 同じ昭和のスター選手であるジャイアント馬場さん、坂口征二さん、藤波辰爾さん、ジャンボ鶴田さん、天龍源一郎さん、佐山聡さんらが1回も離婚を経験していないことを考えるとなおさらだ。


ジャイアント馬場とアントニオ猪木

 これまで猪木さんに「なぜ、何回も結婚するのですか?」という質問をした記者は私を含めて1人もいない。別に嫌がられなかったと思うが、たまたま誰も聞かなかった。

 だから、あくまでも憶測になるが、大家族の中で育ち、22歳の若さで結婚した猪木さんにとって、「自宅に戻ったら自分の帰りを待つ家族がいる」という生活が精神安定剤になっていて独身生活に耐えられなかったのではないか?

 しかしながら、離婚の原因はすべて猪木さん自身が作っている。

 猪木さんは米マット武者修行中の1965年、オレゴン州で知り合ったアメリカ人女性のダイアナさんと結婚。日本プロレス復帰後の67年に東京・世田谷区に庭付きの一軒家を購入して幸せな家庭を築いていたが、東南アジア遠征時の火遊びが彼女の耳に入って離婚。2人の間には娘はいたが、6歳の時に小児ガンで死亡している。

 2人目は女優の倍賞美津子さん。2人の交際開始時期についてもナゾが残っている。

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