9･1新宿『DEEP JEWELS25』激勝杉山しずか「We Are DEEP JEWELS! 最高の団体に!! 」

「興行としてはここ最近一番厳しかった」
と、DEEP佐伯繁代表が振り返った『DEEP JEWELS25』。
　最強地下アイドル･仮面女子の川村虹花が負傷欠場し、全7試合、
「ハッキリ言って、杉山しずかさん一本だった」
とは、興行の看板を支える柱の意味だろう。

　無論、それぞれの選手にファンがいてドラマがある訳だが、知名度、実績のある選手、言わばプロレスのメインイベンターの様な存在が居ないと、告知を打つにも抽象的な事に頼る事になる。
　今回、佐伯代表がメインイベンターと感じたのが杉山しずかだった訳だが、佐伯代表の結論は、
「なのに、蓋を開けてみればこの熱気」
という、『JEWELS』のブランド力の高まりの再認識だった。

　総合格闘技の興行としては7試合はかなり絞った数字。（大会の時間は観客の集中力が持つぐらいが丁度良い、が持論の本誌としては大正解と思える試合数だが）それで指定席は前売りで完売、立ち見客が通路に溢れるのを見ると、キャパ600人の新宿FACEにホントに1000人入ったのではないかと思える大盛況だった。

　この勢いで、10･22後楽園に再進出し、一応年内のJEWELSは最終戦との事だが、さらに12月に大阪でJEWELSを行う可能性があるとの事。そして年明けにはケージを使って興行としてよりスケールアップさせていく計画の様だ。
　空前の女子格闘技ブームと言われて久しく、既に格闘技界に女子キック、女子総合格闘技は無くてはならない存在となった。その牽引車のJEWELSは、RIZINやUFCへ選手を羽ばたかせる役割を担い、長く数百人規模の興行を維持してきた。
　しかし遂に万を持して、熱量に見合った器に拡がっていこうとしている。
　1週間ほど前、肩を亜脱臼し、痛み止めを打ってメインイベンターの勤めを果たした、旗揚げメンバーでもある杉山しずかは
「最高の団体にしていこう」「We Are DEEP JEWELS」
と高らかに宣言した。

　「いつかはRIZIN」とのステップアップの場から、「JEWELS出場」が目標へと切り替わる日も遠からず来るのかも知れない。
　そうなった時に、歴史の転換点だったと振り返られる事になる、そんな予感に身震いさせられた、9月1日だった。

■　skyticket presents DEEP JEWELS 25
日時：9月1日（日）　開始18:00
会場：新宿FACE
観衆:1000人（満員札止め＝主催者発表）

トークショーを行った川村虹花は、10･22後楽園参戦を発表。

同じく後楽園参戦が決定している、富松恵美，前澤智、KINGレイナも登場。豊富を語った。

開始前のミニライブがお馴染みだった仮面女子は休憩時間に登場。

＜メインイベントDEEP JEWELS フライ級 5分3R　肘無し＞
〇杉山しずか（リバーサルジム新宿Me,We）56.95kg
　2R 4分04秒腕十字
●赤林檎（フリー）57.00kg

　セコンドに残り時間を確認して必殺の腕十字。身体の自由を奪われて処刑宣告を受けた赤林檎の恐怖は察するに余りある。

＜セミファイナルDEEP JEWELSアトム級 5分2R＞　
〇青野ひかる（ストライプル新百合ヶ丘）47.95kg
　2R 3分53秒肩固め
●古澤みゆき（総合格闘技道場BURST）47.50kg

　渾身の肩固めで青野ひかるが激勝。連勝で、アトム級王座挑戦も視野に入ってきそう。

＜第5試合　DEEP JEWELSミクロ級 5分2R＞
●山崎桃子（リバーサルジム横浜グランドスラム）43.95kg
　2R 1分58秒 TKO 腕十字⇒レフェリーストップ
〇にっせー(総合格闘技道場闘心）44.20kg

　無理な体勢で腕が伸びきった瞬間、和田良覚レフェリーが即座に試合をストップ。怪我を未然に防ぐ流石の判断だった。