ボラドールJr.がグランプリ2019優勝!CMLLアレナメヒコ金曜定期戦

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 8月30日(現地時間)にメキシコシティ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
 今大会は国際的イベントである「グランプリ2019」が開催された。これはメキシコ選抜と、メキシコ国外の世界選抜の選手が入り乱れて戦う勝ち残り戦でメキシコ選抜としてルーシュ、ボラドールJr.、ネグロ・カサス、ドラゴン・リー、ディアマンテ・アスール、カベルナリオ、ソベラノJr.、フォラステロ、世界選抜としてマット・ターバン、ジェイ・ブリスコ、ケニー・キング、オラクロ、ビッグ・ダディ、メカ・ウルフ450、ルーク・ホークス、デリリアスが参戦した。これだけの人数が入り乱れる中、今回はテクニコ、ルード関係なくメキシコ選手に大きな声援が飛んだ。そんな中、最後まで勝ち残ったのはボラドールJr.とネグロ・カサスという共にメキシコ選手だった。しかし、試合中に、カサスに敗れて脱落したビッグ・ダディがカサスにちょっかい。その隙にボラドールJr.がカサスを捕えてバッククラッカーでフォールを奪い見事に勝利、ボラドールJr.が優勝を果たした。当然、カサスは納得いかず、仲間のカベルナリオと共にボラドールJr.に抗議。そしてリングにダディも上がり、乱闘となってしまったのだった。結果、カサスとダディに因縁が勃発したようだ。

 またセミファイナルでは抗争が続くウルティモ・ゲレーロとシベル・ザ・メインマン(シベルネティコ)が6人タッグマッチで激突。今回もルードとテクニコが混在するレレボス・インクレイブレスでの激突となり、ゲレーロには新旧ミスティコがついた。まずはジルベール・エル・ボリクア(エル・メシアス)がゲレーロからフォールを奪い先制、しかし、ゲレーロもすぐにジャベで二本目を取り返して試合は運命の三本目に突入した。しかし、ここで、シベルと組んでいた同じくCMLLの外敵であるボリクアが、どちらがゲレーロからフォールを奪うかで揉めてしまう。最後はボリクアがレフェリーと揉めている隙に反則ローブローでシベルがゲレーロからフォールを奪った。シベル組が勝利となったが、試合後にシベルとボリクアが口論、そしてボリクアがゲレーロに一騎討ちを要求すれば、シベルが割って入り、自分がゲレーロとカベジェラ戦(髪切りマッチ)を行うとアピール。同じルードでありながら、ゲレーロはほぼCMLL育ちであるのに対し、シベル(シベルネティコ)とボリクア(エル・メシアス)はどちらかというとCMLLのライバル団体AAAを主戦場にして共にAAAA世界ヘビー級王者に君臨しており、キャリアは対極的である。それゆえに、シベルとボリクアはCMLLルードの頂点であるゲレーロの首をとってメキシコのルード頂点を狙って、大物ルードの三角関係が出来あがったようだ。

■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2019年8月30日(現地時間)
会場:メキシコ合衆国メキシコシティ・アレナメヒコ

<グランプリ2019>
優勝:ボラドールJr.
メキシコ代表:ルーシュ、ボラドールJr.、ネグロ・カサス、ドラゴン・リー、ディアマンテ・アスール、カベルナリオ、ソベラノJr.、フォラステロ
多国籍代表:マット・ターバン、ジェイ・ブリスコ、ケニー・キング、オラクロ、ビッグ・ダディ、メカ・ウルフ450、ルーク・ホークス、デリリアス

<6人タッグマッチ>
○シベル・ザ・メインマン(シベルネティコ)、ティタン、ジルベール・エル・ボリクア(エル・メシアス)
 2-1
●ウルティモ・ゲレーロ、カリスティコ、ミスティコ

<6人タッグマッチ>
○サンソン、クアトレロ、テンプラリオ
 2-1
●アンヘル・デ・オロ、ニエブラ・ロハ、エル・バリエンテ