必見!7・21 RISE WORLD SERIES大阪大会 選手インタビューと対戦カード

❐梅野源治インタビュー
決勝でセクサンと闘いたい

RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament 準決勝でチャンヒョン・リー(韓国/RAON)と対戦する梅野源治(PHOENIX)。過去チャンヒョンとは1勝1敗とイーブンの星を残す梅野はタイから″仮想チャンヒョン″というべき練習パートナーを招き、最終調整に励んだことを打ち明けた。
 
――試合が近づいてますが調子はいかがでしょう。
梅野 チャンヒョン対策としてトレーナーと一緒に何度も試合映像を見ていて、対策はバッチリです。相手がどう攻めてくるのかわかってますし、それに対して自分が何をすればいいのか勝ちにつながってどう試合を盛り上げられるかも全てわかってます。そのためにタイ人の練習パートナーとして、ライト級トップランカーの選手を呼んでもらいました。彼は昔、ゲーオなどのチャンピオンクラスと試合をしている選手で、チャンヒョンのスタイルを真似してもらって約1カ月間チーム全体で取り組んできましたね。
 
――今までにそこまで入念に対策をしてきたことはありました?
梅野 ないですね。チャンヒョンとの2度目の対戦では僕が圧勝しましたが、今チャンヒョンはノリに乗っていますよね。ここまで入念なのは、今後上を目指していく中で、自分に合った練習パートナーは必要だというのは感じていたからです。今回、ジムのオーナーがそれに応えてくれた形になりました。
 
――タイ人との戦いが続く中で、韓国人との対戦はあまりありません。韓国人選手にはどのような印象がありますか?
梅野 タイ人は色んな攻撃を使って対戦相手によって戦い方を変えてきますが、韓国人選手は基本的に対角線のコンビネーションが多い印象がありますし、メインはパンチとローキックで攻めるスタイルなので対策は立てやすいですよね。
 
――チャンヒョンとは2度対戦していますが、以前対戦した時とは強くなっているとも感じますか?
梅野 レベルアップしてるのを感じているので一切油断はしていません。
 
――5月のイ・ギュドン戦ではパンチの技術が進化した姿も見せていました。その後のパンチの練習の手応えはどうでしょう?
梅野 パンチも多めに練習していて、RISEルールに合わせた距離感での戦いも対応できるようにしています。パンチの打ち合いでも面白い展開を見せられることも可能です。チャンヒョンもパンチに自信があるでしょうが、一発強いのを当ててこれは危ないなと思わせたいですね。
 
――色んな選手にこの試合の勝敗予想を聞くと、梅野選手がミドルキックで寄せ付けないでポイントを取って勝つという見方が多いです。
梅野 結局はそれが一番勝ちにつながるとは僕自身も思うのですが、試合というものは対戦相手の動きがあってのものなので、その時の相手の攻め方、僕のスタイルも変わるのですが、チャンヒョンはパンチで倒したいでしょう。彼はボディへのパンチが多いので、顔面ヒザを合わせる練習やローキック、ハイキックも練習してきて、どの技でも倒せるようにしっかりしてきました。一つの技に注目というよりも、そういうところに注目して欲しいですね。
 
――RISEでの試合が終わってムエタイの試合に戻ってもさらに進化している自信はありますか?
梅野 そうですね。RISEに参戦させていただいたことでパンチをより練習するようになりましたし、ミドルキックも当てるタイミングなど以前よりも考えるようになりました。全てがプラスになっていると考えています。

――反対ブロックからはセクサン選手と白鳥選手のどちらが勝ち上がってくると予想してますか?
梅野 順当にいけばセクサンでしょうね。セクサンはサウスポーの選手が相手でも苦手とは思わないでしょうし、長身の選手ともいっぱいやってきているでしょう。試合経験も豊富なので、前回よりも今回はRISEルールに適した戦い方をしてくる強いセクサンが見られるんじゃないかなと。普通に実力でもセクサンの方が上なので、決勝戦でぜひ戦いたいですね。
 
――ご自身が世界トーナメントで優勝しているイメージは出来ていますか?
梅野 今はまず準決勝で勝つこと。簡単な相手ではないのでしっかり勝つことを意識しています。チャンヒョンとの対戦は3度目でお互いに実力を上げての対戦になります。凄く試合が楽しみなので、ファンの皆さんには熱い試合を見せます。期待に応える試合をするので楽しみにしていて下さい。

 
❐海外よりテッティ、タリソンが来日
今大会でRISEバンタム級王者の鈴木真彦と対戦するイタリアのエマヌエル・テッティ・メニチェッリとブラジルのタリソン・ゴメス・フェレイラが本日午前無事大阪に到着。
タリソンはスアキムとの死闘、そして大雅に逆転KO勝ちで人気急上昇中。今回は現フェザー級王者の工藤政英とどんな戦いをみせるか注目だ!!


❐中村寛インタビュー
対戦相手は誰であろうと関係ない、檻の中に放り込まれたらやるだけ
プロデビュー以来、8戦8勝(8KO)と無敗の快進撃を続けるDEEP☆KICK-60㎏級王者・中村寛(BKジム)。6月2日の「RIZIN.16」で実力者として名高い一刀を一方的に攻め立て2RKO勝ちを収めた。7月21日にRISEデビュー戦で組まれたRyuki戦について聞くと、人獣は「対戦相手のことは全く気にしていない。敵は減量だけ」と不敵に笑った。(取材・撮影 スポーツライター 布施鋼治)
 
──6月2日の「RIZIN.16」ではホーストカップ王者の一刀を相手に会心のKO勝利を飾りました。いまの気持ちは?
中村 普通ですね。
 
──やったという気持ちはない?
中村 それは大会前日に計量会場で来ました。毎回減量が大変なので。いつも14㎏落とすんですよ。今回はまだちょっとスパンが短かったので、11㎏落としました。
 
──減量がもうひとつの敵?
中村 減量が敵です。試合はショー。減量に勝ったら、勝ったも同然です。
 
──リングインしたら、声援を送ってくれるお客さんに手を振っていました。大会場(神戸ワールド記念ホール)でもそれだけ余裕があった?
中村 ハイ。余裕があったというか、あまり会場を気にしないタイプなので。とりあえず檻の中に放たれたら相手を倒すだけ。ド突き回せるだけなので。
 
──今日の戦いはリングだったけど、自分のイメージではケージの中で闘っている感じ?
中村 檻の中ですね。
 
──RIZIN特有の長い入場ゲートを歩いた感想は?
中村 自分のルーティーンというか、ダラダラしながら。リングの中では集中したいので、「どんな感じなのか」をチェックしながら。とりあえず尺だけ合うようにしていました。
 
──腕をダラダラさせながら、独特のモーションで入ってきました。いつもあんな感じ?
中村 あれはただ見せているだけ。いろいろ考えているんですけどまだ定まっていない。人獣とか言われ始めているので、「いまから行くで」という感じで若干イメージしています。
 
──人獣といういわれていることについては?
中村 人の形をした獣。そのままかな。自分のイメージに合っているのでいいかなと。そういう風に言われるならそういう闘い方をするし。あんまり気にしないですね。
 
──試合開始のゴングが鳴ったら、どういうスイッチが入る?
中村 ゴングが鳴る前に入っていますよ。獣みたいに四足歩行をしているでしょ? あん時に完全に入っています。「殺しにいったろ」と思っています。だから僕、全部の試合でしゃがんでいるんですよ。
 
──しゃがんでいる=人獣モード?
中村 それはもう、好きなように解釈してもらいたい。
 
──自分を獣に見立てたら、どんな猛獣?
中村 ライオン。胸にも、ライオンのタトゥーを入れました。4月7日のDEEP☆KICKのタイトルマッチが終わったら人獣と言われていたので、そのイメージで。このシャツもライオンです。
 
──今日(インタビュー日は6/2)3回ダウンを奪いました。最も印象に残っているダウンは?
中村 3回、奪ったんですか? 全然覚えていない。覚えていないのは初めて。(傍らにいるセコンドに確認して)1Rに何回とったの? あっ、ストレートでとったんだ。僕、1Rはあんまり倒すつもりがなかったんですよ。1Rの3分間は一切手を出さないで踊っていようと思ったけど、途中から我慢できなくなった。
 
──今回は相手の一刀選手の方がキャリアは格段に上。それにも関わらず自分のリズムや距離で戦い続けていました。
中村 俺の方が強いですから。みんなもそう思っていたんじゃないですか。 
 
──相手のキャリアや年齢は関係ない?
中村 そうですね。100%、自分の方が強いので。
 
──試合が決まったら、不安要素は一切なくなるタイプ?
中村 不安要素は、もともと持っていない。あるならプロでやらない。計量の前日までは減量で不安はありますけどね。落ちていなかったら、どないしようかなと思うことはある。なので対戦相手は関係ない。檻の中に放り込まれたらやるだけなので。ホンマ、気が済むまでド突き回すだけです。
 
──今回はRISEデビュー戦。対戦するRyuki選手(RKS顕修塾/中国英雄伝説2017年-60kg級アジア王者)についての印象は?
中村(強調して)全く知らない。事前に試合映像を見なかったら怒られるので見ようと思いますけど、たぶん見ないんじゃないですかね(微笑)。たぶん見ても一回だけでしょう。
 
──相手の戦力分析は?
中村 全然しないです。減量だけ心配していてください(微笑)。
 
──どんなところに注目してほしい?
中村 いつも通り、絶対相手は倒れる。それだけです。
 
── 一刀戦後は試合を見て衝撃を受けたと思われるファンからサインと写真撮影を求められていました。知名度はどんどん上がっていると思うけど、もっと有名になりたい?
中村 なりたいというより、自然にそうなるでしょう。僕の試合を見ていたら、アンチファンも含めて、騒ぐ闘い方をしていると思うので。
 
──入場テーマ曲には「スーパースター」というフレーズがありました。関西発のスーパースターになる?
中村 う~ん、あんまり何にも考えていない。とりあえず1~2年後には有名になっているやろなというビジョンは描いています。全部妄想かもしれないけど。ハハハッ。
 
 
 

❐憂也インタビュー
今年になってから2連続KOと絶好調「ここで波に乗らないと」
白鳥大珠や中村寛同様、RIZIN神戸大会に続いて7.21大阪大会に出場する売れっ子がいる。RISEスーパーライト級4位でDEEP☆KICK-65㎏級王者の憂也(魁塾)だ。立て続けに訪れた地元でのビッグチャンスに、普段は寡黙な男も「ここで波に乗らないと」と握り拳に力をこめる。(聞き手・スポーツライター 布施鋼治)
 
──6.2 RIZIN神戸大会では田中STRIKE雄基選手(BFA-SEED)から1Rに立て続けに3度ダウンを奪い快勝しました。
憂也 僕はプロ2戦目から6連続KOで勝っています。今年になってからは3月のホーストカップでもKO勝利を収めているので(YUSUKE MTカッバンラオを相手に右ストレートで2RKO勝ち)、これで2試合連続KOになりました。このままKOを重ねて、連続記録を更新したいです。
 
──好調の要因は?
憂也 何ですかね。関西のビッグマッチが続いているので、ここで波に乗らないと。ビッグマッチが続くとモチベーションは全然違います。練習の時の気持ちも全然違うし、毎日楽しいです。
 
──RIZINに続いて今回のRISE関西初進出となる大阪大会も地元の大会場、エディオンアリーナ大阪・第一競技場になりました。そういう部分も意識する?
憂也 そうですね。東京やったら、応援に来れないお客さんもいるけど、地元でやってもらったら来れるという人もいます。それだけでもモチベーションはめちゃ上がります。自分が活躍することで、関西のキックボクシングをもっと盛り上げたいです。
 
──憂也選手が所属する魁塾には、先日タイトルマッチをやったばかりの政所仁選手や関西女子キックの第一人者・百花選手も活躍中。ふたりの活躍はいい刺激になる?
憂也 なりますね。仁が福岡のRIZINに出た時もすごいリングだなと衝撃を受けたので、「いつかは自分も出たい」と思っていました。次は本戦に出てみたいです。
 
──実際にRIZINの入場ゲートを歩いた時の気持ちは?
憂也 たまらないですね。自分に酔うじゃないけど、歩いている自分がカッコいいなと思いました(照れ笑い)。
 
──病み付きになる?
憂也 そうですね。次のRISEの入場も同じような感じだと思うので、めっちゃ楽しみです。テンションはマックスです。
 
──大舞台になっても、緊張することはなかった?
憂也 なかったですね。入場ゲートに出る前はちょっとしていたと思うんですけど、歩いている時にはそれよりも楽しみが勝っていました。このテンションのまま、7月21日のRISEに臨みます。
 
──7月に闘う中野椋太選手の印象は?
憂也 キックもパンチも出来て、きれいに闘う印象があります。昔は軽い階級でやっていた選手なので、対戦相手として見ていなかったんです。昨年12月、大阪でNJKFウェルター級王者になったあたりから意識するようになりました。
 
──どんな試合になるとイメージする?
憂也 僕もパンチもキックも出来るので、噛み合う試合になると予想します。まあ最後は僕がドカンとKOして会場を湧かします。
 
──RIZINの田中戦と同様のインパクトを残したい?
憂也 いや、もっと湧かせます(断言)。
 
──ようやくプロとしての欲が出てきましたね。田中戦のフィニッシュは飛びヒザ蹴りでした。それ以上のインパクトを残すフィニッシュになる可能性も?
憂也 いくつか考えています。
 
──RISE132で田丸辰選手が保持するRISEスーパーフライ級王座に挑戦した政所選手も途中からグンと伸びるストレートなどオリジナルを使っていました。魁塾では新技の開発が流行っている?
憂也 選手同士でいろいろな技を試したりしていますね。
 
──中野選手はモデル経験があるほどのイケメンです。そっちの方でも対抗する?
憂也 いやいや、顔ではちょっと対抗できないけど(苦笑)、試合では負けない。僕とは経験も違うと思うので。
 
──3連続KO勝ちを収めたら、やりたいことも考えている?
憂也 ハイ。勝ったら、次はRISEのチャンピオンベルトを狙います。


❐鈴木真彦インタビュー
地元大阪で那須川選手以上に派手な勝ち方をしたい
初来日となるWKN世界フライ級王者エマヌエル・テッティ・メニチェッリ(イタリア)と対戦することになったRISEバンタム級王者の鈴木真彦(山口道場)。地元大阪で開催されるビッグマッチ出場に鈴木は「那須川選手以上に派手な勝ち方をしたい」と宣言した。
 
――試合が近づいてますが、調整はいかがですか?
鈴木 調子はバッチリで何も問題ありません。追い込みのしんどい練習期間ももう終わったので、あとは疲れを抜いていくだけですね。
 
――練習ではどういうことを強化してきました?
鈴木 何か武器を強化しているわけではなく、全体的なレベルアップとして1つ1つの技をこまかく練習してきました。
 
――前戦となった3月のユン・ドクジェ戦では1RレフェリーストップによるTKO勝ちと圧勝に終わりました。
鈴木 結構あっさりと、自分でも思ったよりも早く終わってしまったのでもうちょっと試合をしたかったというのはありますね。
 
――辛い練習をしてきて、試合で秒殺で終わると自分的にも満足いかないものですか?
鈴木 倒せたことは嬉しいのですが、倒し方にこだわっていきたいと思っていて、レフェリーストップよりも相手の意識を飛ばしたり失神させる終わり方の方がいいですね。
 
――ドクジェはこれまでに五冠王・加藤竜二(引き分け)、新日本キックのエース江幡塁(江幡が判定勝ち)、WPMF世界スーパーバンタム級王者・小笠原瑛作(小笠原が判定勝ち)といった国内トップファイターたちと拳を交えてきた韓国トップファイターです。試合結果にもこだわりました?
鈴木 とにかくKOで勝つことだけを意識してましたね。
 
――次の相手、エマヌエル・テッティ・メニチェッリについてはどのような印象がありますか?
鈴木 1試合だけしか映像を見ていませんが、外国人特有の身体の強さなどは実際にやってみないとわからない部分はあります。そういうことを含めて試合が楽しみですね。映像ではガンガン攻めてくるタイプだったので噛み合う試合になるんじゃないでしょうか。
 
――試合ではどういうことをアピールしたいですか?
鈴木 僕はまだまだ知名度が低いので、こんなに強いやつがおるんだぞというのをアピールしたいですね。
 
――ちなみに対戦相手が日本人選手と外国人選手では、どちらの方がモチベーションは高くなります?
鈴木 日本人対決の方がお客さん的には盛り上がると思いますし、小笠原瑛作選手、江幡塁選手などまだまだ55kg級戦線には強い日本人選手がいるのでそういう選手ともやってみたいですね。二人は8月のKNOCK OUTのトーナメントで対戦するんですよね? 試合が楽しみですし、勝った方とやりたいですね。自分の方が上やぞというのを証明するだけです。
 
――今回の大阪大会は注目カードが多いですが、他のカードは意識してますか?
鈴木 めちゃくちゃ意識してます。伊藤(隆)代表が1試合目に注目と言われていたのですが、僕の試合にも注目して欲しいですね。メインは那須川天心選手が出ますが、それ以上に派手な勝ち方を見せて目立ちます。天心選手とスアキムの試合予想ですか? 那須川選手がKO勝ちすると思います。
 
――2015年8月の那須川天心戦に敗れて以降、現在4年間無敗ですね。那須川選手も自分と再戦するまで勝ち続けてほしいという想いでしょうか。
鈴木 それはもちろんあります。那須川選手は今階級を上げてますが、元々のベスト体重は55kgですよね? 僕がいい勝ち方をして存在をアピールして再戦にこぎつけたいですね。これからも勝っていくので連勝記録は意識していませんが、ずっと連勝します。
 
――ファンにメッセージをお願いします。
鈴木 第1試合から凄い豪華なメンバーが出場しますが、メインにも負けない戦いをするので楽しみにしていて下さい。
 


❐麻原将平インタビュー
(高橋一眞には)RISEルールの厳しさを教えてやる!
RISEライト級3位で、前ホーストカップ日本スーパーライト級王者の麻原将平(パウンドフォーパウンド)が久々にRISEのリングへ帰還。RISE初登場となるNKBライト級王者の高橋一眞(真門ジム)を迎え撃つ。高橋について聞くと、麻原は「僕のことをおっちゃんと言っているみたいですね。でも、向こうの方が老けているでしょう」と言い返した。
 
――試合が近づいてますが、調子はいかがですか?
麻原 今は疲れが溜まり過ぎて身体がめちゃくちゃ重いですね。今がしんどくなかったらダメだと思うので、オーバーワークだけにはならないように気を付けようと思います。唯一元気になれるのは、同じチームの先輩で尊敬する濱崎一輝さんの顔を見た時になります(笑)。
 
――練習ではどういうことを強化していますか?
麻原 相手が髙橋だからとか関係なく、今まで通りの練習をしています。TopWorksBodyとPlush5の二カ所でフィジカルトレーニングをしていることで、だいぶ格闘技に使えるフィジカルが良くなっていると思いますし、前回の試合となった5月のホーストカップでのファブリシオ・ザカリアス戦では1RKO勝ちと手応えを感じています。
 
――髙橋選手に対してはどのような印象がありますか?
麻原 僕のことをおっちゃんと言っているみたいですよね。選手としての印象は背が高くてバランスのいい選手かなと思いますが、向こうの方が老けてますからね(笑)。
 
――髙橋選手はヒジありルールでNKB、KNOCK OUTを主戦場にしてきたことで今まで交わることがありませんでした。対戦を意識したことはありました?
麻原 やるとは思ってなかったので、全く意識したことのない選手でした。5月のホーストカップでは僕と対戦経験のある小川翔とやっていたので、同じぐらいの階級なんや!? と思ったぐらいですね。試合はあんまり見たことがありませんし、元々僕は対戦相手の映像をあんまり見ないタイプなんですよ。僕はRISEを主戦場にしてきて、向こうは外敵という感じなのでRISEの選手としてしっかり倒すだけです。キックルールではなく、RISEルールの厳しさを教えてあげますよ。
 
――今回の試合テーマはありますか?
麻原 チームの代表の(森)知行さんからは『あのよく喋る顎を割れ』と言われているので、ある必殺技を点で当てて二度と偉そうなことを言わせないようにしてやりますよ。
 
――対戦相手から挑発されるとムカつきますか?
麻原 そうですね。僕はすぐに熱くなってしまうんです。17年9月のRISEライト級タイトルマッチでの不可思戦ではホンマに苛立って、喧嘩のつもりで行ったらめちゃくちゃ空回りしました(笑)。
 
――格闘技界ではジュニア上がりで若い世代の選手が活躍していますが、意識してますか?
麻原 僕は今まで40戦近く試合をしてきて気持ちは若いのですが、気が付いたらもうベテランの域になっていました。ジュニア時代から格闘技をやっていなくてもこうやって大きな舞台で活躍出来るというのを証明するためにも僕が勝たないといけないと思っています。髙橋ってジュニア時代から有名なんでしたっけ?
 
――子役タレントとしてCMに出たりしていたそうです。
麻原 そうなんですか!? 僕も負けてないですよ。濱崎先輩の前では役者のように猫かぶることがあるので、もし僕に役者のお仕事依頼がある場合はパウンドフォーパウンドにご連絡お願いします(笑)。
 
――今回、髙橋戦をクリアーして次に見据えているものはありますか?
麻原 ここまでやってきて1度ホーストカップのベルトを獲ることは出来ましたが、世界の付くタイトルが欲しいのでまずはISKAかなと。そして主戦場にしているのでRISEのベルトは狙っていきたいですね。現チャンピオンは白鳥大珠選手ですよね。世界トーナメントで頑張って優勝してもらってタイトルに挑戦したいですね。実はイ・ソンヒョンとずっとやりたいと思っていて、昨年9月に韓国まで行ったことがあるんです。行ったらソンヒョンは手を骨折していたのでチャンヒョン・リーとマススパーをやったら強かったですね(笑)。僕は公式試合とか関係なく、強い相手とやっていきたいと思ってます。
 
――最後にファンにメッセージを。
麻原 今回はどのカードも他の団体でメインイベントになるカードばかりですが、天心君がスアキムに勝つところを見て、格闘技が面白いというのをわかって家に帰ってもらいたいと思います。
 
――注目はご自身の試合ではなく?(笑)
麻原 僕と髙橋の入場曲は、Mighty Jam Rock(マイティ・ジャム・ロック)というレゲエグループの曲なんです。髙橋は、そのメンバーのジャンボ・マーチさんに作ってもらい、僕も同じくメンバーのタカフィンさんに作ってもらっています。僕らの試合はMighty Jam Rock代理戦争なので、入場曲から注目してください(笑)。格闘技界で世界最強は一人であるように、Mighty Jam Rockの曲を入場で使うのはこの世に一人でいいんですよ(笑)。
 


❐Ryukiインタビュー
中村寛が俺のことを知らないって?俺も知らないので、お互いさまですよ
 
昨年まで18戦無敗で突っ走ってきた関西在住の実力派──それがRyuki(RKS顕修塾)だ。今年2月、RISE初参戦となった篠原辰樹戦(TEAM TEPPEN)ではダウンを奪われ初黒星を喫したが、中盤からの追い上げにRyukiのポテンシャルを感じた関係者は多い。7月21日には地元大阪でRyuki同様、無敗で勝ち上がってきた″人獣″中村寛(BKジム)と激突する。謎のベールに包まれたRyukiの素顔とは?(聞き手・布施鋼治)
 
──幼少の頃から格闘技をやっていると聞きました。
Ryuki ハイ。6歳の時、地元の公民館のようなところでやっていたグローブ空手から始めました。親が「空手をやったら、礼儀が身につくだろう」と思ったみたいで無理やり(微笑)。中学生になったあたりからキックボクシングも平行する形でやり始めました。
 
──思春期に格闘技に背を向けるようなことはなかった?
Ryuki 遊びたかったので、辞めたいと思ったことは何度かありましたね(苦笑)。実際練習をサボって遊びに行ったこともあったけど、格闘技をしていないと落ち着かない。結局そのままやり続けて現在に至っているという感じですね。
 
──所属するRKS顕修塾にはいつから?
Ryuki 中3くらいですかね。石田勝希という先輩がいるんですけど、その人がK-1甲子園に出ている姿をテレビで見て、めっちゃ近いところでやっていることがわかったんですよ。それまで練習していたところは自分より年上が全然いなかったので、親も顕修塾の場所を調べてくれて行きました。
 
──アマチュア時代には100戦以上闘っていますよね。思い出深い一戦は?
Ryuki K-1甲子園で平本蓮選手と闘った一戦ですかね。試合はヘッドギアの上からパンチを効かされる形で何もできないまま負けてしまいました。朝久兄弟、篠原悠人、佐野天馬ら同時期に同じ大会に出ていた選手は結構プロになっていますね。
 
──プロデビューは?
Ryuki ホーストカップの名古屋大会だったんですけど、結構大きな会場だったので、楽しくて仕方なかった。その後は顕修塾が主催する大会やMA日本キックなど基本的には大阪のリングに上がっていました。
 
──Ryuki選手の名前が知れ渡るようになったのは、17年に中国へ遠征し英雄伝説主催のトーナメントに出場して60kg級のアジア王者になったことがきっかけだと思います。
Ryuki 自信はあったけど、海外の試合は初めてだったし、ワンデーではないけどトーナメントで闘うのも初めてだったので、最初は怖かったですね。中国は会場がめちゃくちゃでかくて、お客さんも入っていたし、対応もよかったのでめちゃめちゃ楽しかったです。
 
──昨年はRIZIN名古屋大会にも出場して勝利を収めています。
Ryuki 会場も広いし、人も多いし、雰囲気がよかったですね。試合に勝ったら、写真やサインを求められました。
 
──気づけば、18戦負けなし(17勝1分)。無敗の快進撃を続けていくことにプレッシャーはなかった?
Ryuki 最初は何も考えていなかったけど、15~16戦あたりから「勝たなければいけない」というプレッシャーはめっちゃありましたね。そのあたりから試合もめっちゃ強い相手ばかりになってきたので。
 
──初黒星は今年2月、RISE130で組まれた篠塚辰樹戦でした。
Ryuki やる前から篠塚君のことは知っていたので、トレーナーがめっちゃ対策を立ててくれた。相手は元ボクサーなのでパンチで倒したら誰も文句は言わないだろうと思ったけど、そのパンチが全然当たらない。気がついたら自分がダウンしていました。2Rからはめっちゃ冷静になって蹴りでいったら蹴りもパンチも当たるようになった。ペースを掴んだかなと思った矢先に判定で負けてしまいました。
 
──初黒星を喫した感想は?
Ryuki 負けたらもっと落ち込むかなと度持ったけど、みんないい試合だとほめてくれたので、気持ちを切り換えることができました。もっといえば、それまで勝ち続けていたので、負けてちょっと気持ちが楽になりましたね。篠塚戦から試合はやっていません。
 
──RISE2戦目となる今回の対戦相手はデビュー以来連戦連勝の中村寛選手です。中村選手が一刀選手をKOで破ったRIZIN神戸大会も見に行ったと聞きました。感想は?
Ryuki 正直出ることを知らなくて、会場に行ってから友達に教えてもらったんですよ。でもRIZINの前の晩は朝まで遊んでいたのでめっちゃ眠たかった。そんなわけでウトウトしながら見ていたので、全然覚えていない(苦笑)。
 
──試合は中村選手が十分にらしさを出したうえでのKO勝ちに終わりました。
Ryuki らしいですね。分析? 僕はそんなに人の試合を見ないので、そこはトレーナーに任せています。
 
──眼中にない?
Ryuki そうですね。向こうが何戦勝ち続けているかも知らないけど、数ある試合のひとつかなという感じです。
 
──中村選手にRyuki選手の印象を聞いたところ、「よく知らん」という返答でした。
Ryuki 僕も全然知らないので、それはお互いさまでしょう(微笑)。入場曲はこれから捜すけど、僕はヒップホップとかレゲエが大好き。入場から魅せようと思っているので、ちょっと期待しておいてください。

■ Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA
日時:2019年7月21日(日) 開場 12時/本戦 14時開始予定
会場:大阪・エディオンアリーナ大阪・第1競技場

<メインイベント(第12試合)RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament(Aブロック)準決勝 3分3R延長1R>
那須川天心(日本/TARGET/Cygames/初代RISE世界フェザー級王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者)
vs.
スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ/PKセンチャイムエタイジム/ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者)
 
<セミファイナル(第11試合)RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament(Bブロック)準決勝 3分3R延長1R>
ルンキット・ウォーサンプラパイ(タイ/ウォーサンプラパイジム/ラジャダムナンスタジアム スーパーフェザー級王者)
vs.
志 朗(日本/BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者)
 
<第10試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament(Bブロック)準決勝 3分3R延長1R>
チャンヒョン・リー(韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級王者)
vs.
梅野源治(日本/PHOENIX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)
 
<第9試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament(Aブロック)準決勝 3分3R延長1R>
セクサン・オー・クワンムアン(タイ/ソーソムマイジム/ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者、2015年ラジャダムナンスタジアムMVP)
vs.
白鳥大珠(日本/TEAM TEPPEN/第5代RISEライト級王者)
 
<休 憩>
 
<第8試合 SuperFight! -55kg契約 3分3R延長1R>
鈴木真彦(日本/山口道場/第7代RISEバンタム級王者)
vs.
エマヌエル・テッティ・メニチェッリ(イタリア/PKT/WKN世界フライ級(53.5kg)王者、WAKOイタリア54.5kg級王者)
 
<第7試合 RISE WORLD SERIES -61kg契約 3分3R延長1R>
裕 樹(日本/ANCHOR GYM/RISE三階級王者)
vs.
ヘクター・サンチアゴ(ブラジル/SANTIAGO TEAM/WAKOサウスアメリカ王者、WGPライト級王者)
 
<第6試合 RISE WORLD SERIES -61kg契約 3分3R延長1R>
ル・ジュン(中国/盛力人和/2017年EM LEGEND-65kg王者)
vs.
原口健飛(日本/Kick Lab/聖武会館/Road to RIZIN KICK Tournament優勝、スーパーフェザー級9位)
 
<第5試合 RISE WORLD SERIES -58kg契約 3分3R延長1R>
工藤政英(日本/新宿レフティージム/第3代フェザー級王者)
vs.
タリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル/Champions Factory/SAIKYO GP優勝)
 
<第4試合 第4代RISEスーパーライト級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R>
タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/同級1位、元WMC世界フェザー級王者)
vs.
山田洸誓(正道会館KCIEL/同級2位)※正道会館高知より所属変更
 
<第3試合 ライト級(-63kg)3分3R延長1R>
麻原将平(パウンドフォーパウンド/同級3位、前HOOST CUP日本スーパーライト級王者)
vs.
髙橋一眞(真門ジム/第15代NKBライト級王者)
 
<第2試合 ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1R>
憂 也(魁塾/DEEP☆KICK-65kg王者、RISEスーパーライト級4位)
vs.
中野椋太 (誠至会/NJKFウェルター級王者)

<第1試合 -61kg契約 3分3R>
Ryuki(RKS顕修塾/英雄伝説2017年-60kg級アジア王者)
vs.
中村 寛(BKジム/DEEP☆KICK-60kg王者)

◯料 金
 ・VIP(特典付) 70,000円(完売)
 ・SRS 20,000円(完売)
 ・RS 9,000円(完売)
 ・アリーナS席 7,000円(完売)
 ・スタンドS席 7,000円(完売)
 ・スタンドA席 5,000円(完売)
 ・那須川天心応援シート(特典付)/SRS 20,000円(完売)
 ・那須川天心応援シート(特典付)/スタンドS席 7,000円(完売)
 ※当日券は各500円アップ/未就学児は保護者膝上に限り無料
 
◯放 送
 ・AbemaTV(生配信)
 ・FiteTV(海外有料放送) 
 
◯販 売
 ・チケットぴあ TEL:0570-02-9999 http://pia.jp/t/
  (ぴあカウンター、サークルK、サンクス、セブンイレブン各店)
 ・ローソンチケット TEL:0570-084-003 http://l-tike.com/
  (ローソン店頭ロッピーにて)
 ・イープラス https://eplus.jp/rise/(PC&スマートフォン)
  (ファミリーマート 店内Famiポート)
 ・後楽園ホール 03-5800-9999
 ・RISEクリエーション 03-5319-1860
 ・RISEオフィシャルショップ https://rise2003.stores.jp/
 
◯ほ か
 ・問い合わせ RISEクリエーション 03-5319-1860
 ・ホームページ www.rise-rc.com
 ・Facebook www.facebook.com/rise2003
 ・Twitter @RISE_2003
 ・Instagram www.instagram.com/rise_2003official


※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼新戦略発表記者会見で見えたKNOCK OUTの新たな風景

[ファイトクラブ]新戦略発表記者会見で見えたKNOCK OUTの新たな風景

※490円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’19年07月18日号ダラス対決RAW-G1 ImpactW CMLL後任 RISE 土浦祭 スポルテック UFC

’19年07月25日号エクストリーム・ルールズ SEAdLINNNG Evolve AEW G1 ラウェイ決勝