[ファイトクラブ]7・14WWE『エクストリーム・ルールズ』我慢比べフィラデルフィア5時間

[週刊ファイト7月25日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼7・14WWE『エクストリーム・ルールズ』我慢比べフィラデルフィア5時間
 photo by George Napolitano 編集部編
・真輔ベイラーから白ベルト!Club入り計画フィンは夏スラム後休養へ
・205 LIVEも前座!前日負けたドリュー・グラックがトニー・ニースに防衛
・今回は動けたアンダーテイカー!本戦開始の掴みはよく練られていた
・リバイバル/ウーソズの熟練!アリスター・ブラック/ゼザーロのハード
・ベイリー防衛エンバー・ムーン戦へ!ブラウン・ストローマン契約更改
・PPV後SDで引退匂わすSNS広報のダニエル・ブライアンだったが・・・
・悪役AJスタイルズがリコシェ下してUS王座奪取も抗争続く計画か
・17秒試合ながらケビン・オーエンズvs.ドルフ・ジグラーが果たした役割
・パワーカップル:セス&ベッキーが竹刀、イス、テーブルのハードコア戦
・BレスナーF5一発だけは正解!契約延長でSロリンズと夏スラム再戦


 現地時間7月14日、『エクストリーム・ルールズ』が開催された。ユニバース期待薄の大会に限って、WWEは底力を見せて逆襲してくるものだが、客の反応が作る側の意向に沿わないことが多々ある鬼門のフィラデルフィアで、凄い大会プロデュースしてみせるとの覚悟に燃えていたと推測される。なにしろ前夜にAEWが本拠地ジャクソンビルからFight For The Fallenを世界配信したばかり。比較されるわけだから負けるわけにはいかない動機と強い決意が伴っていた。

■ WWE Extreme Rules
日時:7月14日(現地時間)
会場:ペンシルバニア州フィラデルフィア ウェルズ・ファーゴ・センター

真輔ベイラーから白ベルト!Club入り計画フィンは夏スラム後休養へ
<KICKOFF第1試合 IC王座戦>
[王者]●フィン・ベイラー
 7分40秒 キンシャサ
[挑戦者]○中邑真輔
※シンスケが新IC王者

 無料公開ブログ速報の記述をなぞったりはしないが、ポール・ヘイマンの要請で急遽、王座移動になったものの、扱いはダークマッチの第1試合である。しかも与えられた尺は7分40秒だけ。決して悪い試合ではなく、この二人だからイイ内容にまとめたことは確かなのだが・・・。
 スポーツとしてプロレス番組を扱う方針の地上波FOXの意向もあり、試合途中でCMにはしない決定がなされ、RAWやSmackDownでは、その間に生中継の会場ではマイクアピール時間になったり、場外でゴタゴタして試合再開のゴングが鳴ったりと、なにかと不評なのである。
 PPV大会だからCMの心配ないと思ったら、こういうPPV購入を促す直前のBuy INカードはそうはいかない。試合中に画面の左下に大会スポンサーの広告や、「まだ購入間に合います」の宣伝が数分に渡って流れるという・・・。

 さっそく、内部選手からもTwitterで「IC王座交代カードがダークマッチでいいのか!?」と、批判を書き込む勇者、プリンス・プリティーことタイラー・ブリーズも出て来てと・・・。
 急遽、王座移動にしたのはポール・ヘイマンとのことで、そもそもプリンス・デヴィットが始めたバレット・クラブなんだから、WWEの”The Club”に合流の計画なんだけど、本人が『サマースラム』後に休養したいと申し出たどんでん返しが待っていた。
 怪奇マスクに変身したブレイ・ワイアット戦になりそうで、ザ・デーモンではなくフィン・ベイラーとして最後に出るということなんで・・・。まぁ、ブレイ・ワイアットのマスクはユニークなんで売り出されると。

205 LIVEも前座!前日負けたドリュー・グラックがトニー・ニースに防衛
<KICKOFF第2試合 205 LIVEクルーザー級王座戦>
[王者]○ドリュー・グラック
 7分25秒 トーチャーラックボム
[挑戦者]●トニー・ニース
※グラックが王座防衛

 前日のEVOLVE 10周年記念大会を見たなら、このカードこそがメインと思うがこれも前座扱いという・・・。
 EVOLVEの実況では、マット・リドルは先輩のドリュー・グラックに勝ったことがないという歴史が繰り返されるものの、売り出し中のリドルがやっとoverする結末に。もっとも、普通に考えて翌日にクルーザー級王座の防衛戦を控えるグラックなのに、あっさり寝て魅せるのかという驚きは指摘されよう。スターダムに対して、NXT UK王者トニー・ストームを貸し出しても、絶対に負けはダメだと注文つけるのに、自前のクルーザー級王座は軽視というか無視。一貫性のないWWEなのであった。
 以前から、「ビンス・マクマホンはNXTも見てない」と指摘されてきたんだが、205 LIVEもEVOLVEも、本戦PPV大会には無関係ということなのだろう。もっともニュージャージー/ペンシルバニアのCZWなど、ドリュー・グラックにとっては旧スペクトラムの会場は地元のメッカなんで、一部の客は声援を送っていたのだが・・・。

今回は動けたアンダーテイカー!本戦開始の掴みはよく練られていた
<第1試合 No Holds Barred タッグマッチ>
ローマン・レインズ ○アンダーテイカー
 17分00秒 ツームストンパイルドライバー
●シェイン・マクマホン ドリュー・マッキンタイア

 サウジアラビア6・7『SUPER SHOWDOWN』で自分から頭ぶつけて、アンダーテイカー戦のトリがドタバタになったゴールドバークだったが、テイカーも衰えを隠せなかったのに本人は激怒だったと伝えられている。本稿は有料記事拡大版なので、無料ブログに出してあることは省くが、今回のテイカーは準備したのかよく動けていた。本戦第1試合の掴みは成功の滑り出しなのであった。
 シェイン・マクマホンは、もう勘弁して欲しいとは本誌は繰り返してあるが、アライアスの介入含めてspot構成もよく練られていた。『サマースラム』では、因縁のドリュー・マッキンタイア戦になるということか。

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