[ファイトクラブ]中邑真輔と王座戦セス・ロリンズさすがTop証明!WWE両国満杯総括

[週刊ファイト7月11日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼中邑真輔と王座戦セス・ロリンズさすがTop証明!WWE両国満杯総括
 photo & text by タダシ☆タナカ
・初来日CホーキンスとZライダー、職人リバイバル魅せたハウスショー
・”ナ・カ・ム・ラ”と”Burn It Down”交錯!ドロップキックも戦慄ロリンズ
・内部者も好評:自信沸いたセスは帰国後Twitter不適切を謝罪の余裕
・どうした2019 MVPベッキー・リンチ!アレクサには”KAWAII”の声援
・トリプルHハウスショーで試合!トライアウト立ち合いSareee契約へ


 お客さんがよく入っていた今回のWWE両国公演。シンガポールから東京二連戦、移動日のあとはRAWだから強行軍スケジュールもいいところ。飛行機が飛ばなかったらどうなるのかという心配はともかく、テレビカメラのないハウスショーとはいえ、本国の巨額収入源である放送権料を生むお茶の間向け番組の視聴者離れに非常ベルが鳴っており、ちょうど来襲のタイミングでブランド別の総監督就任劇もあったりの最中だっただけに、舞台裏の様々な観点からも現在の実力を確かめる絶好に機会となった。
 もっとも発表数字というのはアテにならないもの。ちょうど1年前のよりはやや少ないことになるのだが、実券数とかは増してるような・・・。なによりファンの熱気に勢いがあり、世界では圧倒的なトップなのに、特殊な日本だけは鬼門とされてきたものの、定期的な来襲で人気定着を呼び込んでいるようだ。WWEジャパン事務所によるマメな広報のおかげでJ SPORTS生中継に戻ったRAWやSmackDownの番組内容が毎日のように発信されており、そこから様々な媒体が取り上げるようになっている貢献は大きいと思われる。感謝というほかない。

初来日CホーキンスとZライダー、職人リバイバル魅せたハウスショー
■ WWE Live Tokyo
日時:6月28日
会場:両国国技館 観衆6724人(=主催者発表)

<5、RAWタッグ選手権試合(時間無制限1本勝負)>
<王者組=ザ・リバイバル>ダッシュ・ワイルダー ○スコット・ドーソン
 13分8秒 シャッターマシーン⇒体固め
<挑戦者組>ザック・ライダー ●カート・ホーキンス
※第74代王者組が防衛に成功

 1日目、ハウスショーにはハウスショーなりの楽しみもあるわけで、苦節15年、jobberからようやくメインルースターに抜擢されるようになり、『レッスルマニア』にも出させてもらってというカート・ホーキンスが、ついに長年の夢だった日本で初試合が出来るというのも、それはそれで感情移入させてくれるものだ。相手は職人組のリバイバル。こちらも起用法が不満でWWE離脱を申し出たりとか騒動あったのだが、今宵は「日本は臭いぜ」とかチープなヒールの煽りで役割こなすだけでなく、なんといってもCMでぶった切られることもなく、4選手がちゃんと尺を貰ってのタッグ王座戦を披露していた。

 ホーキンスが張り切っていたし、リバイバルは旨いと。最後にルーク・ギャローズとカール・アンダーソンが蹴散らかして、「明日は俺たちが・・・」と吠えるのはお約束ですから。タイトルが多すぎて、フォローしている記者でも咄嗟に聞かれて思い出せないことも少なくないRAWタッグ王座なんだが、今回の来襲時点で王者リバイバルというのは楽しめたかと。

”ナ・カ・ム・ラ”と”Burn It Down”交錯!ドロップキックも戦慄ロリンズ

<7、ユニバーサル選手権試合(時間無制限1本勝負)>
<王者>○セス・ロリンズ
 18分7秒、カーブストンプ⇒体固め
<挑戦者>●中邑真輔
※第7代王者が防衛に成功

 やはり今回の目玉は初日のユニバーサル王座戦だろう。タイミングということでは、新日本プロレス所属にして東京在住を開始したウィル・オスプレイとのTwitter抗争で、SNSをフォローしているファンには”時の人”にして、やや罰が悪いことになってしまった”自称現役世界No.1″セス・ロリンズが注目だった。
 なにしろハウスショー特典というか、前回の両国来襲には直前に犬に噛まれて試合できなかった中邑真輔とのシングル戦であり、そのRAWやSmackDownではやってない新鮮なカードということになる。

 オカダ・カズチカの終盤で決めるドロップキックに劣らない、序盤で見せた鮮やかなドロップキック以下、対戦組み合わせの妙もあり、シンスケとの遭遇は、コアなユニバースにとっても新鮮だったに違いない。「毎晩、毎晩、ハウスショーだろうがなんだろうが、全力投球でトップ張っているのはこの俺だ!」というのがセスの言い分なんだが、本人のTwitterによると「プロレスはクールだった」と満足のご様子。つまり、「スポーツ・エンタテインメントでなく、プロレスリングをやりました」ということのようだ。

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