マット・テイヴェンが王座防衛!「ROH ベスト・イン・ザ・ワールド」

(C)ROH

 6月28日(現地時間)にメリーランド州ボルチモアで『ROH Best in the World 2019』が開催された。
 ROHは、WWE、TNAに次ぐ第3のプロレス団体として注目を集めている。アメリカの北東部と中東部を中心に興行を行っており、熱心なファンが多いことで知られている。ROHのレスリングの特徴としては、高度なレスリング技術が挙げられる。ギミック、マイクパフォーマンス、ストーリーラインに重きを置く前述の2団体と差別化を図っている。この点で日本の団体と似ており、スポット参戦ながら日本人選手が多数参戦したことがあるのも特徴だ。

 今大会は三大王座戦が組まれ、メインではROH世界王座戦が組まれ王者マット・テイヴェンがジェフ・コブの挑戦を受けた。アダム・コールから引き継いでザ・キングダム総帥としてROHを席巻し、遂に団体最高峰王座を奪ったテイヴィン。対するはPWG世界王座、ROH世界TV王座、ルチャ・アンダーグラウンド王座、NEVER無差別級王座など次々と王座を奪ってきたコブが満を持してROH世界王座獲りに動き出した。試合は9分50秒の激闘の末、テイヴェンが必殺のクライマックス(相手をヘッドロックで極めた後、勢いよく前方へ倒れ込み相手を顔面からマットに叩きつける変型のブルドッギング・ヘッドロック)を決めてフォール勝ち。見事に王座防衛を果たした。

 またROHと提携したかつての世界最高峰のプロレス団体NWAから乗り込んできた現NWA世界ヘビー級王者ニック・オールディス(マグナス)が、パートナーとして新たにインパクト・レスリングからNWAへ移籍してきたイーライ・ドレイクを紹介。そしてブリスコ兄弟と対戦した。団体同士の対抗戦となった試合は大荒れで両者チームカウントアウトとなった。
 またROH世界6人タッグ王座戦は王者ヴィラン・エンタープライゼスが、世界TV王座戦は王者シェイン・テイラーがそれぞれ防衛した。

■ ROH Best in the World 2019
日時:2019年6月28日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア

<ROH世界王座タイトルマッチ>
○マット・テイヴェン(王者)
 ピンフォール
●ジェフ・コブ(挑戦者)

<ROH世界6人タッグ王座タイトルマッチ>
○ヴィラン・エンタープライゼス(王者)
 ピンフォール
●マーク・ハスキンス、トレイシー・ウィリアムズ、PJブラック(挑戦者)

<ROH世界TV王座タイトルマッチ>
○シェイン・テイラー(王者)
 ピンフォール
●バンディード(挑戦者)

<タッグマッチ>
△ニック・オールディス、イーライ・ドレイク
 ダブルカウントアウト
△ブリスコ・ブラザーズ

<ピュアルールズマッチ>
○ジョナサン・グレシャム
 反則
●サイラス・ヤング

<シングルマッチ>
○ケニー・キング
 ピンフォール
●ジェイ・リーサル

<女子タッグマッチ>
○アンジェリーナ・ラブ、マンディ・レオン
 ピンフォール
●ケリー・クライン、ジェニー・ローズ

<シングルマッチ>
○ダルトン・キャッスル
 ピンフォール
●ドラゴン・リー

<シングルマッチ>
○ルーシュ
 ピンフォール
●フリップ・ゴードン