6月5日(水)、都内・W-1の事務所でカズ・ハヤシ社長が記者会見を実施。羆嵐の申し出により、リザルトチャンピオンシップの返上が正式に発表された。
今回の返上は羆嵐本人の申し出により決まった。羆嵐は昨年、同王座への挑戦が決まった時から不満を漏らしており、チャンピオンになってからもベルトをぞんざいに扱うなど、王者らしからぬ振る舞いは目に余るものがあった。そして、『W-1 GP』開幕を前に勝手に封印を宣言。カズ社長もその申し出を受け入れたものの、その勝手な行動には怒りが収まらない。
会見でカズ社長は、「プロレスラーであるからにはやはりチャンピオンベルトというものに敬意を持ってほしい。心技体を考えるとチャンピオンに相応しくない選手」と羆嵐の行動を批判。さらに「金輪際、彼がリザルトのベルトに挑戦するということはない」とその資格の剥奪を宣言した。
今後のリザルト王座の扱いについては未定だが、「歴史を作り上げるというような意気込みを持った選手、それこそこのベルトを一番にしてやろうというような選手たちで闘ってもらいたい」と、同王座を争うに相応しい選手たちで決定戦を行う見込みだ。
カズ・ハヤシ社長のコメント
「羆嵐選手のほうから連絡がありまして、リザルトチャンピオンを返上をしたいということなので、リザルトチャンピオン、現チャンピオン不在という形で返上を認めました」
【質疑応答】
──これは素直に返上を認めたということなんですか?
カズ 素直でもなんでもないですね。プロレスラーであるからにはやはりチャンピオンベルトというものに敬意を持ってほしいし、このベルトを大切にやってきてたそれぞれの思いっていうんですか? そういうものを全てひっくるめて、歴史をひっくるめてのチャンピオンだから、非常にそういう考えだったら資格はないと。心技体を考えるとチャンピオンに相応しくない選手だなと思います。
──本人からはどういう理由で返上したという申し出があったんですか?
カズ 普通に返上という部分だけで、置いていかれたんで。多分、彼の思いとしては『W-1 GP』で優勝目指し、無差別のベルトを目指したいというところがあるのかなと僕なりに感じてたところでしたし、そういうのは感じます。
──わりと勝手に返上してきたということですか?
カズ そうですね。
──それに対して会社としては懲罰じゃないですけど、そういうことは考えていらっしゃるんですか?
カズ 資格はないので、金輪際、彼がリザルトのベルトに挑戦するということはないでしょうね。ハッキリ言ってこのリザルトのベルトを懸けて闘ってきた気持ちはわかってもらいたいですね。様々な選手が挑戦したきたし、チャンピオンという名のもと、リザルトの試合というものを作り上げてきたというのがあるので、そういうことを考えると返上というのは口に出せないはずなんですけどね。
──今後、このベルトというのは新王者決定戦なり考えていることはありますか?
カズ 全然まだそういうふうなものは考えてないですけど、リザルトに今まで挑戦してきた人たちのプライドはあると思うので、自然と湧き出てくるんじゃないかなとは思います。
──カズ社長としてはこのベルトをどういう選手に巻いてもらいたいですか?
カズ 特にこういう返上というふうなことをされてしまったので、この歴史を作り上げるというような意気込みを持った選手、それこそこのベルトを一番にしてやろうというような選手たちで闘ってもらいたいなと思います。
6月5日(水)、都内・W-1事務所でカズ・ハヤシ社長が記者会見を実施。先日、地方大会への参戦が発表されたW-1唯一の所属女子プロレスラー・才木玲佳の6月30日の栃木・足利市民プラザ小ホール大会への参戦を追加で発表した。
才木本人よりの熱い参戦直訴を受けたカズ社長。先日の一夜明け会見では早速6月23日の長野大会への参戦が才木本人より発表されたが、さらに翌週の6.30足利大会への参戦も決定。アクトレスガールズの清水ひかりとのシングルマッチに挑むことになった。
所属になってからこれまでの闘いぶりを高評価するカズ社長は、「女子プロレスを引っ張っていく存在になってもらいたい」と、才木への期待度も高い。また注目度の高い才木の参戦によって、男子の選手たちにもいい影響を及ぼすと考えているようだ。
(本文)
カズ・ハヤシ社長のコメント
「才木さんがこの間、直談判してきて、W-1の全ての興行についていきたと言ってきまして、早速6月30日、栃木の足利市民プラザ大会で才木玲佳選手vsアクトレスガールズ所属の清水ひかり選手のシングルマッチを行うことが決定致しました」
【質疑応答】
──才木選手の希望としては全興行に帯同したいと。
カズ はい、そうなんですよ。全て出れるところは出て行きたいと熱い思いでして。「私、W-1の一員ですよ?」って。その通りだなと思って、W-1の全ての興行に出てもらいたいなと考えています。
──所属になってからの才木選手の闘いぶりはどのように見てらっしゃいますか?
カズ 今、堀田さんとやって、井上京子さんとやって、井上貴子さんとやって、非常にそういうレジェンドというか女子のマスターというか、そういう方たちからいいコメントでも出してもらっているので、なんか本当の僕としては女子プロレスを引っ張っていく存在になってもらいたいなと。彼女が見せたいと思う女子プロレスを作っていって引っ張っていってもらいたいなと思います。
──才木選手が参戦、そして活躍が男子の選手にもいい影響与えると思いますか?
カズ あると思いますね。才木さんが入ってきてからドンドンドンドン才木さんのニュースが取り上げられて、それに対抗できないと全部乗っ取られちゃいますからね。いい関係だと思います。
『W-1 GP』1回戦で芦野祥太郎相手に肉薄する闘いぶりを見せた立花誠吾。グランプリ出場を推薦した近藤修司が試合後に声をかけ、6.11新木場1stRING大会でのタッグ王座挑戦が電撃決定した。立花に経験を積ませたいという近藤の親心だが、話は早くもタッグ王座奪取後の防衛戦のプランへ。立花が指名した防衛戦の意外な相手とは?
──お二人で6.11新木場大会でのタッグ王座挑戦が決まりましたが、近藤選手、グランプリにおける立花選手の闘いぶりはいかがでしたか?
近藤 まあ思った通りというか、これぐらいはできるポテンシャルは持っているレスラー。ただ、勝てるとは思ってなかったし、優勝できるとも思ってなかったから。お客さんだってそう思ってたでしょ? みんな応援しながら心の片隅で「勝つわけないよな」って思ってたと思うんだよね。
立花 推薦しといてひでえ言い草だな!
近藤 うるせえよ。でも、何が大事かってキャリアだから。今、4年目か? そのキャリアで重要な試合をやっていくのが大事で、結局その積み重ねがキャリアになるんだよ。キャリアって年数じゃないし、いかに大事な場面でやれるかってことだから。そういった意味ではグランプリに続いてタッグタイトルに挑戦するのは意義があると思う。まあ、本人がやる気があるのかどうかわからないから、そこは本人の口から宣言してもらいたい。
──やる気はあるんですか?
立花 もうめちゃくちゃあるよ! グランプリ前からチャンピオンと当たっていて、そん中で俺は勝ってきたし、挑戦する資格は十分あるだろう。河野にもアレハンドロにも獲られたことはねえし、逆に言えば獲る自信しかねえな。さっき副社長がキャリアになるとか言ってて前はわからなかったけど、グランプリに出てみて言いてえことはよくわかった。こういう経験をすれば俺も上に行けるし、W-1も上がっていくからよ。断る理由がねえな。
──負けたとはいえ、芦野選手との試合内容は評価されていますし、勢いがついたんじゃないですか?
立花 まあ、なんというかコケちゃいけねえっていうそれしかなかったんだけど、勝つのはもちろん、対戦相手よりもいかに自分がインパクトを残すかってことで、それができたかできなかったかっていうのはまだわからねえけど……。
近藤 おい、大丈夫か? 話が迷子になってない? 自分で何言っているのかわかんなくなってきただろ?
立花 うう……。
近藤 言葉を見失ってたよな?
──そういうまだいろいろと見失いがちなところをリードしてあげるっていうのが今回の近藤選手の役割だと。
近藤 そうね。立花、大事なことは短くまとめること。週プロの見出しになるような言葉を出すことが大事。
──いいアドバイスですね(笑)。では、立花選手、注目度が高まっている中で、このチャンピオンシップで何を見せたいと思っていますか?
立花 単純に強さだな。週プロに「人気先行型」って書かれたからな。俺はそう思ってないけど、それを覆すためにまずは強さ。それとおもしろい内容の試合をすることだ。
近藤 週プロ批判だね? 立花、ここまで言うようになったか。
立花 いや批判じゃねえよ! 事実だから!
近藤 まあ、俺もやってたけどな。昔、週プロが試合に点数つけてたのを批判してたから。
──ちなみに近藤選手が今の立花選手に点数をつけるとしたら何点ですか?
近藤 週プロがやってた5点満点方式で言うと0.5点。
立花 むちゃくちゃ低いだろ!
近藤 それぐらい伸びしろがあるってことだよ。だって、ここで満足されたら困るんだよ。ウチの選手の悪いところってある程度のところで満足しちゃう。俺とかちょっと上の世代はいろんな団体に出たりしていろんなプロレスを経験してきたけど、ここの若い選手たちはW-1しか知らないから。ここが全てだとは思ってほしくないし、海外もあるしね。だから、残りの4.5点はまだまだ知らない世界があって、そこでキャリアの積み重ねができるっていう可能性のことだよね。
立花 まあ、俺も仮にタッグベルト獲ったとしてもそれで満足することはねえよ。#STRONGHEARTSが来て、自分がやったことのないプロレスも経験してるし、そういうのをいろんなところで体験してえしよ。だから、タッグベルトを獲ったらW-1にはない色の奴らとやりてえ。まあ、W-1の奴らでもいいけど、それを視野に入れて……。
近藤 また言葉が迷子になってない?
立花 今のは大丈夫だろ!
近藤 あっ、そう。まあ、俺は今度のタイトルマッチで河野の120%を引き出したいんだよね。あいつの120%って今とは全然違うから。というのを立花にやらせたい。
立花 今、何%なんだよ?
近藤 この間の稲葉との1回戦で80%ぐらいじゃない? あいつはそこから40%ぐらい上に行くから。
立花 それ超サボってんじゃねえか! 100%ならまだしも、80%って20%手抜いてんじゃねえか!
近藤 超サイヤ人みたいなもんだよ。これで100%かなと思ったら、さらにその上の120%に行くからね。諏訪魔との三冠戦とか超サイヤ人化してたよ。W-1の子たちはその河野を知らないんだよ。
──引き出せないということですよね。
近藤 うん。相手が強ければそれだけのものを引き出せるけど。それをお前が引き出せ。
立花 そうだな。体格差はあるけどいろいろ考えてあいつの120%引き出してやるよ。
──頼もしいですね。ちなみにチャンピオンになってからのプランは考えているんですか?
近藤 俺はこいつに経験させたいだけだからね。立花のキャリアになる相手とやれたらいいよね。俺のコネクションで外から連れてくるのもありだし、それこそ征矢だってまだまだ出し切ってないし、カズさんが世界ジュニアを巻いてた頃の全盛期の動きを彼らは知らないしね。
──いい経験になる相手はまだまだたくさんいるということですね。
近藤 そう。なんなら武藤さん……やったことないだろ? お前の力で武藤さんの120%を引き出せよ。こいつは唯一武藤さんをキレさすことができる男だからね(笑)。
──ということは、過去にキレさせたことがあるんですね。
立花 「食らわすぞ」って言われたからな……。
近藤 だから、引っ張り出せよ。お前は対等の位置に立てるから。ブチギレさせるってことは対等な位置にいるってことだから。武藤さんの120%を引き出せ。
立花 ……まあ、俺はベルトを獲った暁にはおもしれえことやりてえけど。
近藤 なんだおもしろいことって? 具体的に言え。だから、それが武藤さんじゃない? 今のウチの選手で武藤さんの名前を出すのは河野だけなんだよ。でも、河野は若い頃から武藤さんとは知ってる仲だから。その下の世代が武藤さんの名前を出してこそだと思うんだよね。ってことは?
立花 獲ったからには俺が武藤敬司と防衛戦やるよ!
近藤 言っちゃった!(笑)。噛みつくんだな?
立花 お、おう! 噛みつくよ……。ただ、それはあくまでプロレスのリングでということだからな? 私生活を脅かすとかそういうことじゃねえから……。
近藤 私生活を脅かせなんて言ってねえぞ? また迷子になった?
──多少動揺してますね(笑)。では、最後に武藤選手に対してメッセージをお願いします。
立花 こんなインタビュー読むわけねえだろう!
近藤 読まねえなら言ってもいいだろ。
立花 じゃ、じゃあ、言ってやるよ! お前、俺に「食らわす」って言ったよな? 食らわせられるもんなら食らわせてみろ! 俺が逆に食らわしてやるよ! タッグのベルト獲ったらシャイニングウィザード食らわせてやるから、よく覚えとけ! ああ〜ん?
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