5月19日(日)、神奈川・新百合トウェンティワンホールで、プロレスリングHEAT-UP『日曜日HEAT-UP劇場』が開催された。この大会に“レジェンド”藤波辰爾が登場したのである。
藤波と、HEAT-UP代表のTAMURAが組む“タムラドラゴン”は、HEAT-UPユニバーサルタッグ王座の第2代チャンピオン・チーム。この日のメイン・エベントで、“ヤマネコ宅急便”こと兼平大介&大谷譲二の挑戦を受けた。60分1本勝負である。
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▼[ファイトクラブ]“炎の飛龍”藤波辰爾のドラゴン・トークが大阪の観光プロレス居酒屋リングサイドで炸裂!
俺がレスリングを教えてやる! ヤマネコ宅急便にドラゴン魂を注入
藤波がリング・インするだけで、272人(主催者発表)の観衆は沸いた。藤波は若きチャレンジャー・チーム“ヤマネコ宅急便”に容赦なく襲い掛かる。
兼平は34歳、大谷が27歳という平均年齢約30歳タッグに対し、藤波は倍以上の65歳と実に35歳差。大谷に対しては38歳差である。
プロレスの教科書通りのキー・ロック、伝説の必殺技・足4の字固め、アントニオ猪木直伝のコブラツイスト、そして藤波自身が開発したドラゴン・スクリューにドラゴン・スリーパーと、藤波が繰り出す一つ一つの技がレジェンドそのものだ。藤波の全盛時代を知らない、若いファンですら藤波の技に大歓声が上がる。
藤波のタッグ・パートナー、田村潔司の愛弟子でU系遺伝子を持つTAMURAもアンドレ、アックス・ボンバー、バズソー・キックなどで“ヤマネコ宅急便”をいたぶった。序盤は“タムラドラゴン”のペースである。まるで「俺たちが本物のレスリングを教えてやる!」と言わんばかりだ。
▼キー・ロックでじっくり攻めるのはプロレスの教科書通り
▼プロレス古来からの必殺技、足4の字固め
▼アントニオ猪木直伝、コブラツイスト
▼藤波辰爾が開発したレジェンド級の必殺技、ドラゴン・スリーパー
ヤマネコ宅急便がタムラドラゴンを破り、第3代王者チームに!
しかし、“ヤマネコ宅急便”にも王者チームにはない武器があった。若さである。スタミナに勝る挑戦者チームは、ペースを取り戻した。
TAMURAがムーンサルト・プレスを自爆、チャンスと見た大谷はすかさずスライディングD。さらに、藤波に対してもスライディングDを敢行した。形成逆転の“ヤマネコ宅急便”が勢いづく。
▼大谷譲二がTAMURAにフィッシャーマンズ・スープレックス
さらに兼平は合体技を足掛かりに、必殺のstrike of the kneeからTAMURAをピンフォール。“ヤマネコ宅急便”が見事に第3代HEAT-UPユニバーサルタッグの新王者チームとなった。
藤波とTAMURAという個人技のチームに対し、“ヤマネコ宅急便”は若さの勢いとチームワークでチャンピオン・ベルトをもぎ取ったのである。大谷にとってタイトル初戴冠、そして兼平はシングルのHEAT-UPユニバーサル王座と合わせて二冠王となった。
なお、新王者チームとなった“ヤマネコ宅急便”は6月9日(日)、静岡・御殿場市民会館小ホールで、ヒデ久保田&定アキラと初防衛戦を行うことが5月21日に発表されている。
5月19日(日) 新百合トウェンティワンホール(観衆:272人、主催者発表)
HEAT-UPユニバーサルタッグ選手権試合 60分1本勝負
挑戦者組 〇兼平大介 21分46秒 藤波辰爾
大谷譲二 片エビ固め TAMURA● 王者組
※strike of the kneeからピンフォール
藤波&TAMURAが3度目の防衛に失敗、兼平&大谷が第3代王者組となる
▼藤波辰爾&TAMURAから王座を奪取した大谷譲二&兼平大介の“ヤマネコ宅急便”
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’19年04月18-25日合併号レッスルマニア NXT殿堂ROH新日MSG AEW QUINTET 藤波辰爾