元WWEジャック・スワガーMMA二連勝!ライト級王座移動!Bellator 221

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 5月11日(現地時間)にイリノイ州ローズモントで『Bellator 221: Chandler vs. Pitbull』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。

 今大会のメインではベラトールの軽量級エースと言えるライト級王者マイケル・チャンドラーがパトリシオ・フレイレの挑戦を受けたライト級王座戦。フレイレもベラトールで長期に渡り活躍、現ふぇざー級王者だが、下馬評はやはり王者優勢だ。しかし試合は秒殺KOで挑戦者フレイレが勝利した。フレイレがチャンドラーの左ジャブにクロスカウンター気味に右耳上に当てダウンを奪う。追撃のパウンドでレフェリーがストップしフレイレのKO勝ちで新王者、二冠王となった。

 また元WWEスーパースター、ジャック・スワガーがMMA転向第二戦目を行った。WWEでは最高位王座である世界ヘビー級王者(現在はWWE王座と統一されている)にもなっているスワガーは2017年にWWEを退団し総合格闘技挑戦を表明。2019年にベラトールでMMAデビューを果たしてJW・カイザーに肩固めで完勝。今大会ではTJ・ジョーンズを相手に第二戦を行う事となった。試合はスワガーが圧勝。組んできたカイザーをがぶって倒したスワガーはパウンド連打。そしてアームロックを仕掛け、最後は必殺の肩固めでタップを奪って勝利。スワガーが二試合連続、肩固めで一本勝ちした。We the people!!!(我々は真のアメリカ国民だ)という事を満天下に知らしめたようだ。

 他にMMA14戦全勝という実績を引っ提げて若手ホープとしてウェルター級トーナメントに参戦したMVPことマイケル・ペイジだが、ドウグラス・リマのローキックで倒れたところにアッパーを顎に叩きこまれ失神KO負け。リマが元王者の意地を見せつけた。
 

■ Bellator Birmingham: Primus vs. Wilde
日時:2019年5月11日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国イリノイ州ローズモント

<ライト級王座タイトルマッチ>
○パトリシオ・フレイレ(ブラジル/挑戦者)
 1R1分01秒 KO
●マイケル・チャンドラー(米国/王者)

<ウェルター級ワールドGP準決勝>
○ドウグラス・リマ(ブラジル)
 2R 0分35秒 KO
●マイケル・ペイジ(英国)

<フェザー級>
○AJ・マッキーJr(米国)
 判定 3-0
●パット・カーラン(米国)

<ヘビー級>
○ジャック・スワガー(ジェイク・ヘイガー)(米国)
 1R 2分36秒 肩固め
●TJ・ジョーンズ(英国)