[週刊ファイト5月9日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼平成プロレス日米逆転劇-レジェンド集結拡大版-WWE不穏-さくらえみ騒動
タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・令和開始とキック界再編!平成プロレス総括と日米逆転劇の深淵
・ニュージャージー80’s Wrestling Con親父ロッキー・ジョンソンら盛況
・本誌警告通りWWE決算発表で株価急落!BレスナーMMA強制引退?
・毎週恒例のAEWニュース:引退したゴールドバークのWWE契約理由
・宮原健斗チャンピオン・カーニバル制覇!さくらえみvs.週刊ファイト顛末
―― 我々には休みがないままなんですが、やはり「令和」が世間の話題である以上、「平成のマット界はなんであったのか?」から始めるのが今週号のお約束というか・・・
オフレコ KNOCK OUTの高田馬場大会を最後に小野寺力プロデューサーが退任と。新日本キックボクシング協会は分裂しちゃったし、REBELSの山口元気代表にも噂が出ている。今週もプロレス、キック、MMA、女子プロレスまで、大会スケジュールは10連休ギッシリだし、本誌は他がやれない深い分析やネット検索では載ってない濃い情報を出すしかない。
―― その分裂ということでは、平成のマット界を象徴している表記なんじゃないんですか?
オフレコ なにしろ、武藤敬司が長州力、橋本真也、そして自分も。「新日本の社長だった藤波(辰爾)さんまで独立した」と、乱立の元凶はアントニオ猪木が悪いと平成を総括していたからなぁ。その猪木が引退してドーム・プロレス時代の幕開けとか、いろんな観点はあると思うけど、やはりなんといっても多団体化、再分裂の繰り返しが一番大きい評価にならざるをえない。
―― ただし、「昭和プロレス」というのは、それだけでタグになりますけど、「平成プロレス」というくくりは、あまりに多様化し過ぎて実態がないままだったという反省もあります。その意味では、すべては昭和プロレスからとか、諸悪の根源はアントニオ猪木なんだという・・・。
オフレコ 諸悪の根源というなら、気まぐれでクルクル方針を変えるビンス・マクマホンだという解析もある。日本が10連休で休む最中もWWEは毎週というか、毎日やってるんだけど・・・。今週はRAWが前年比で30%落ち込み、SmackDownは25%、前週から12%も下がってしまい視聴率1.38%、1,833,000人視聴者数を記録してしまった。現地時間火曜夜の生中継になった2016年から最低更新になってしまった事実を出さないといけない。他が活字にしないことを出すのが本誌だろ?
―― RAWのサミ・ゼインとか、SmackDownのケビン・オーエンズのように、しゃべりは面白いんですけど、会場で見た論客によると45分間にわずか5分しかレスリング試合がなかったという鋭い指摘もありました。
オフレコ それだけ抗争のストーリー展開が煮詰まっているから。しゃべりとか、怪人ブレイ・ワイアットが子供向け番組の先生にキャラ変更とかのセグメントでプログラムを埋めていると。ただ、新日本プロレスなんか、もっと煮詰まっているという比較も出来てしまうから、話を「平成のプロレス」総括に戻さないといけない。
―― 令和元年の初日に浅草橋ラゲージルームカフェでやった羽鳥武史リングアナウンサーのイベントでは、その平成元年に剛竜馬のパイオニア戦士が旗揚げしてとかも当然やってました。
▼剛竜馬追悼 プロレス馬鹿一代記
オフレコ 序列が常に二番手、三番手で、「アイツに寝る役ばかりなら、お山の大将で自身の団体やったほうがイイ」と、大仁田厚を筆頭に「エースは俺様!」を皆がやり出したから・・・。
金曜夜8時に視聴率が20%とかだった時期は、世界のプロレスの中心は日本とまで称せられたのに、今じゃ100倍どころの騒ぎじゃないほど日米格差が広がってしまった、それが「平成プロレス」という定義はついて回ると思う。
―― もっとも、その平成プロレスについて聞かれた武藤敬司は、「令和ではプロデューサーとして女子プロレスをやってみたい」とも話してます。まぁ娘さんがいますからね。
オフレコ ライバルというか、盟友のリック・フレアーが、「フレアーの娘シャーロットではなく、今後はシャーロットの親父なんだ」と自慢してるからね。『レッスルマニア』のメインを務めたから。
―― 細分裂に戻るなら、平成の30年間でマット界はすっかり縮小してしまった。世間一般の話題になってないと指摘する必要もあります。アントニオ猪木や藤波辰爾は誰もが知っている名前ですけど、「オカダ・カズチカでさえ世間では知られてない」となりますから。
ニュージャージー80’s Wrestling Con親父ロッキー・ジョンソンら盛況
ジェリー・サッグス、ウォーロード、アファ&シカ、バーバリアン、ルーク、ナスティ・ボーイズ w/ジェイク
photo by George Napolitano
オフレコ アメプロに「昭和プロレス」という表現はオカシイんだけど、やっぱりレジェンド選手が集結するコンベンションとかはいつも盛況という。往年のスターの知名度は強いなぁ、と。
In this weeks “In Touch” is my “ encounter” with @TheRock at Time 100. Always great to see him. The other photographers are still talking about it. @ChrisLeible @rohcary @BustedOpenRadio @StewMyrick @wrestlerweekly @davidlagreca1 pic.twitter.com/zbcIR8Vqo9
— George Napolitano (@Starshot9) 2019年5月3日