トップ画像:2019年1月4日、東京ドームでジェイ・ホワイトに敗れて引き上げるオカダ・カズチカ
[週刊ファイト4月4日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
レスラーの意識改革によって名勝負が当たり前に
・この10年で試合スタイルとともにレスラーの意識も大きく変化した
・今回ほどベルト移動(ジェイ・ホワイト→オカダ)の流れが露骨なのは本当に珍しい
・今のレスラーの“負けブック”に対する意識はどうなのでしょうか?
・よくもめるのはインディーの寄せ集め興行
ジェイ・ホワイトが棚橋弘至に勝利して王座を奪った
この10年で試合スタイルとともにレスラーの意識も大きく変化した。簡単に言えば、トップクラスの選手たちも勝ち負けにこだわらず、好勝負だけを心掛けるようになったのだ。それは新日本プロレスが「暗黒の時代」から抜け出した要因の1つでもある。ただ、交流戦となると、なかなかそうはいかない。あくまでも同門対決における変化だ。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
A 大方の予想通り、オカダが3・24新潟(アオーレ長岡)でのニュージャパン・カップ決勝戦を制して4・6MSGでIWGPヘビー級王座に挑戦することになりました。この結果を素直に喜んでいるファンが多い半面、オカダのIWGP返り咲きがあまりにもミエミエで「面白くねェ」と言ってるファンも少なくない。
B 実際、今回ほどベルト移動(ジェイ・ホワイト→オカダ)の流れが露骨なのは本当に珍しい。オカダが昨年の『G1』と今年1・4東京ドームでJ・ホワイトに敗れているだけに余計に結果が読めてしまう。こういうやり方をするなら新日プロもWWEに倣ってカミングアウトしなさいと言いたくなります。
C 棚橋からJ・ホワイトにスイッチしたのとは真逆ですね。あの試合は誰もが棚橋のタイトル防衛とみていたでしょ? 繋ぎの王者を作るために、こういう流れになってしまったと思いますが、J・ホワイトvs.オカダのIWGPヘビー級戦はまだ終わってない(笑)。もう1回、マスコミ、ファンの予想を覆してくれないかなァとは思っています。
予定調和を嫌うアントニオ猪木
A 予定調和を嫌う猪木さんならやりかねないけど、4・6での王者交代の確率は100%と見ていいと思います。さて、本題に入りますが、今のレスラーの“負けブック”に対する意識はどうなのでしょうか?
ジェイ・ホワイトはオカダに連勝中