リアルジャパン爆弾小僧追悼! DボーイスミスJr.魂のダイビングヘッドバッド!納谷幸男は鈴木秀樹と大乱闘!!

「君のお父さんと伯父さんはとても偉大なレスラーだったんだが・・・」
 新日本プロレスの鈴木軍でK.E.Sとしての大味な試合を見るにつけ、デイビーボーイ・スミスJr.にそう心の中で呟く40歳以上のプロレス者は少なく無かった事と思う。
 だが3・15ダイナマイト・キッド追悼興行のメイン、今宵のデイビーボーイ・スミスJr.はひと味違った。

 スーパー・タイガーと組んで登場、船木誠勝とグラウンドで対峙し、豪快なスープレックスも披露した。そして見た目は決して良いとは言えなかったが、魂の籠もったダイビングヘッドバッドでKENSOからフォールを奪ってみせ、爆弾小僧を偲んで詰めかけたスーツ姿のプロレス者から称賛を浴びた。デイビーボーイ・スミスJr.の日本でのベストバウトと言っていいだろう。
 無論、ヒールに徹し、普段はヒールのデイビーボーイ・スミスJr.を立てた船木誠勝とKENSOの抜群のプロレスセンス、スーパー・タイガーのアシストあっての事だが、それを活かす非凡さはブリティッシュブルドッグスの遺伝子を感じさせる。

 ハロルド・メイ新日本プロレス社長によれば、新日プロのレスラーは、WWEと違ってギミックを会社から強要されず、自主性によるとの事だが、
「船木さんと闘えて嬉しかった」
「また強い人と試合がした」
との真摯なアピールを聞く限り、鈴木軍、K.E.Sでのランスアーチャーとのコンビには納得がいっていない様だ。
 それもそのはずで、元々格闘技指向が強く、佐山に対してもタイガーマスク以上のリスペクトを持ち、スーパー・タイガーとは道場で供にトレーニングする仲だという。

 真面目な性格とストイックなプロレスへの姿勢は父と伯父さんゆずりの様で、新日プロも鈴木軍は離脱させて、タイガーマスクと組ませるか、あるいはこの日鈴木秀樹とド迫力の乱闘を繰り広げた納谷幸男とのコンビで暴れさせるのも一考かと思う。

 “爆弾小僧”ダイナマイト・キッドのスピリッツを受け継いだデイビーボーイ・スミスJr.の今後が楽しみになってきた。

■ 初代タイガーマスク佐山サトル ストロングスタイルプロレス
 〜“爆弾小僧”ダイナマイトキッド追悼興行
日時:3月15日(金) 開始18:30
会場:東京水道橋・後楽園ホール
観衆:1640人(=主催者発表)


山咲一夫、小林邦昭、北原光騎、タイガー戸口も駆け付けて10カウントで追悼した。

<第6試合 メインイベント“ダイナマイト・キッド追悼試合”タッグマッチ 60分1本勝負>
〇スーパー・タイガー(リアルジャパンプロレス) デイビーボーイ・スミスJr.(鈴木軍)
 17分59秒 ダイビングヘッドバッド⇒体固め
船木誠勝(フリー)  ●vKENSO(フリー)

<第5試合 セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>
〇タイガーマスク(新日本プロレス) 橋本大地(大日本)
 13分06秒 タイガースープレックスホールド
TAKAみちのく(フリー) ●ブラック・タイガー(不明)


<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
アレクサンダー大塚(AO/DC) 〇岡林裕二(大日本プロレス) 納谷幸男(リアルジャパンプロレス)
 11分33秒 キャメルクラッチ
崔領二(ランズエンドプロレスリング) 鈴木秀樹(フリー) ●神谷英慶(大日本プロレス)

<第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
〇タカ・クノウ(チーム太田章)
 6分03秒 ひざ十字固め
●ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)

<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
〇間下隼人(リアルジャパンプロレス) 松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)
 7分00秒 変形エメラルドフロウジョン⇒片エビ固め
岩崎孝樹(ガンバレ☆プロレス) ●レブロン(ランズエンドプロレスリング)

<第1試合 ダッグマッチ 20分1本勝負>
雷神矢口(浅草プロレス) 〇倉島信行(ドラディション)
 14分14秒 ジャーマンスープレックスホールド
柴田正人(フリー) ●伊香保京介(ランズエンドプロレスリング)


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’19年03月28日号初代虎Dキッド追悼 RISE那須川天心 W-1イケメン 新日WWE 安威川敏樹

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