Josh Hedges/Zuffa LLC/UFC
総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間2019年3月10日(日)にアメリカ・カンザス州ウィチタのイントラスト・バンク・アリーナを舞台に”UFCファイトナイト・ウィチタ”を開催した。
ヘビー級ランキング3位につけるデリック・ルイス(アメリカ)と同8位のジュニオール・ドス・サントス(ブラジル)が対戦したメインイベントはヘビーヒッター同士とあって激しい打ち合いの展開となるも、試合は第2ラウンド途中に決着し、ドス・サントスがKO勝利を挙げている。第1ラウンド終盤にはドス・サントスの回し蹴りをまともに食らったルイスが思わず痛がる様子を示したものの、直後に反撃に打って出るとドス・サントスに強烈な右の一撃を浴びせることに成功した。その後も痛みをこらえきれずに腹部をかばっていたルイスはインターバル中になんとか体勢を整えて第2ラウンドに臨みましたが、タイミングを見計らっていたドス・サントスの豪拳が火を噴き、マットに倒れ込んだルイスに追撃のパウンドを浴びせたところにレフェリーの制止が入り、試合が決した。
また、セミメインイベントではウェルター級のエリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス(ブラジル)とカーティス・ミレンダー(アメリカ)が拳を合わせ、ドス・サントスが1ラウンドで一本勝ちを収めている。
次回、UFCはイギリス・ロンドンに向かい、日本時間3月17日(日)にO2アリーナでUFCファイトナイト・ロンドンを開催される。メインイベントは地元出身ファイターのダレン・ティルとホルヘ・マスヴィダル(アメリカ)によるウェルター級マッチが予定されている。
■ UFCファイトナイト・ウィチタ
日時:現地時間2019年3月9日(土)、日本時間10日(日)
会場:アメリカ・カンザス州ウィチタ イントラスト・バンク・アリーナ
【メインイベント】
<ヘビー級マッチ 5分5ラウンド>
●デリック・ルイス
2ラウンド(1分58秒)TKO
○ジュニオール・ドス・サントス
ジュニオール・ドス・サントス
「最高の気分だ。ずっとコンビネーションに取り組んできた。だから、いずれ良いショットをつないでいけると思っていた。彼は本当に重いパンチを持っているし、向こうもうまくつなげていた。彼のパワーを回避しないといけないことは分かっていた。次に誰と戦おうとも気にしていない。自分がアクティブでいられればいい。試合がしたい。もう一度、戦うためにここにいるし、もう一度、ベルトを巻くためにここにいる」
【セミメインイベント】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス
1ラウンド(2分35秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●カーティス・ミレンダー
エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス
「パフォーマンスには本当に満足している。この試合のために必死にトレーニングしてきた。とにかくそれを生かせば結果がこうなることも分かっていた。俺は生まれながらのカポエイラファイターだけど、ブラジリアン柔術とムエタイの黒帯も持っている。完璧なファイターなのさ。どの試合でも自分の力を発揮できている。今回は明らかに俺のアドバンテージがあったからこうなっただけ。時間をかけて、自分の狙うべきタイミングを見つけて決めたのさ。3戦連続のフィニッシュだ。トップ5の誰かとやらせろ。俺への敬意を見せてくれ。過去に指名したことがあるけど、それはかなわなかった。トップ5とやらせてくれよ。誰でもいいから。自分のスキルを見せつけて、一族の誇りを示したい」
【メインカード】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
●ティム・ミーンズ
1ラウンド(4分50秒)TKO
○ニコ・プライス
ニコ・プライス
「ティム・ミーンズが相手だと言われた瞬間から、激闘の覚悟をしていた。そのためにトレーニングも積んだし、あらゆる攻撃を受ける覚悟も、相手を打ちのめす準備も整っていた。ちょっとつまずいたけど盛り返し始めたし、向こうがちょっとよろめいていたみたいだった。ケージにぶつかって、右の拳を当てにいったら、向こうが頭を動かさなかった。試合に臨んで自分の戦いをしただけ。相手が何をしたかったかなんて気にしていない。とにかく試合に挑んで、相手を自分のペースに持ち込まないといけなかった」
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ブラゴイ・イワノフ
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●ベン・ロズウェル
ブラゴイ・イワノフ
「相手は戦士だ。勝利できて本当にうれしい。ベンを相手に勝利を手に入れるなんてものすごく難しいこと。UFCで最も経験豊富なファイターの1人だしね。自分にとっては、タフな初めてのUFC勝利だった。こういう試合のために準備はしていたけど。頭をかなり動かさないといけなかったし、ジャブももっと打ち込んでいかないといけなかった。それがゲームプランでもあった。少し休んで、その後はチームと話してみる。誰と戦おうが構わない。一番タフな相手と戦えたらそれでいい。それが、俺がUFCにいる理由だ」
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ベニール・ダリウシュ
2ラウンド(4分41秒)サブミッション(アームバー)
●ドリュー・ドーバー
ベニール・ダリウシュ
「すごい試合だったし、相手がすごかった。最初に何度かいいショットをもらってしまったけど、幸いにしてダウンすることはなかった。第1ラウンドで相手が少し疲れたように思えたんだ。俺は自分らしくない動きだったけどね。タイクリンチに切り替えたら、しっかりはまって決められた。ポジションを維持して相手を痛めつけたがる人もいるけど、俺は回復するスペースを与えたいし、その上で同じポジションに持ち込みたい。そうすればそうするほど、エネルギーを使うから、ただ関節技を狙うだけじゃなくて、俺は相手を疲れさせるために動き続ける。相手のエネルギーが尽きるのを感じたしね。完全に別人になっていた。自分がトップなんだってことを証明する必要がある。悪い流れに乗ってしまっていたし、頭の中からそういう疑念を取り払わないといけなかった。疑念を払しょくする必要があったんだ。それが一番きつかった」
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド?
●ティム・ボーシュ
判定3-0(27-30、27-30、27-30)
○オマリ・アフメドフ
オマリ・アフメドフ
「プランは相手をテイクダウンして疲れさせることだったけど、うまくディフェンスされてしまって、プランBを使わざるを得なかった。自分の方が速かったから、プランBでいけた。動き回らないといけなくて、強打を避ける必要もあった。興奮しすぎて撃ち合いすぎてしまうこともあったけど、ずっと動いていられたし、打撃も当たっていた。次はトップ15の誰かとやりたい」
【プレリム】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○トニー・マーティン
判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●セルジオ・モラエス
トニー・マーティン
「ビッグネームじゃないヤツらを打ち負かしてきた。俺にとってはそれが問題だった。名も知れないヤツらを相手に必死に戦ってきたんだ。そういう試合に負ければ大舞台から脱落してしまうから大変だった。そういう人たちを倒しても、次にランカーとできるかどうかも分からない。とにかく自分の仕事をやるだけだった。ウェルター級では4勝0敗、素晴らしい気分だ。ようやく自分のポテンシャルを発揮できるようになった。これは始まりに過ぎない。UFCがミネアポリスに行くなら俺をカードに加えない理由なんかないだろ。世界で一番タフなやつとやりたい。トップ10とかトップ15のファイターはポジションが入れ替わり続けている。俺の身体の動きはランキング入りすべきだってことを示していると思う。ランキングに入っているファイターと戦うべきだ。俺はミネアポリスで始めたから、ミネアポリスではとてつもなくスターだ。自分にとっては何もかもが完璧だと思う」
<女子バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
●マリオン・レノー vs.
判定3-0(28-29、28-29、28-29)
○ヤナ・クニツカヤ
ヤナ・クニツカヤ
(コメントなし)
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○グラント・ドーソン
判定3-0(29-27、30-27、30-26)
●ジュリアン・エローサ
グラント・ドーソン
「タフな試合になることは分かっていた。もう少し行きたかったけど、勝利はできたからね。それがすべてだ。ゲームプランは常に同じ。ペースを握り、できるだけ多く相手の顔にパンチを当てて、テイクダウンしてフィニッシュを狙うこと。今日はそれができなかったけど、次はやってみせる。15分間戦い続けられるし、相手がギブアップするまでいく。今日は相手があきらめなかったから、脱帽だよ。振り出しに戻って次にどうするか考える」
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○モーリス・グリーン
判定2-1(29-28、29-28、28-29)
●ジェフ・ヒューズ
モーリス・グリーン
「相手を上回れて最高の気分だ。直前のオファーだったし、少し万全ではなかった。ゲームプランを練っていたからそれに沿っていったんだ。チャンスがあったときにフィニッシュできればよかったんだけどね。結局のところ、直前のオファーで試合に臨んで勝利した。それが大事ってことだ。ジャブがかなり効いていたみたいだから、もうちょっとやれたら良かったんだけど。反応するのが遅すぎた。フィニッシュはできなかったけど、勝った。ミネアポリスに出たい。せっかく地元にくるのに俺が出ないなんてないだろ。UFCではこれで2勝目だから、いずれはヘビー級のトップになってみせると約束する」
<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
●ルイス・スモルカ
1ラウンド(3分18秒)トライアングルチョーク
○マット・シュネル
マット・シュネル
「ルイスはタフなヤツだ。でも、俺のエンジンがかかれば誰も相手じゃない。俺は手強いぞ。今日は俺が主役だっただけさ。いろんなことがうまくいった。ルイスは優れたアスリートだし、UFCでも大勝利を収めてきている。きっと彼は大丈夫なはず。トップ15の誰かとやりたい。世界で一番のやつだと思われたいんだ。まだ若いけど、誰だって倒せる。ただ言っているだけじゃない。誰でも打ち負かせると思っている」
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○アレックス・モロノ
1ラウンド(3分34秒)バーバルサブミッション
●ザック・オットー
アレックス・モロノ
「毎回、ノックアウトを目指している。中国での前戦はダメージを受けないことがプランだった。今回の試合も同じ。その考えとペースを握られれば、きっとフィニッシュできると思っていた。トレーニングもうまくいったし、必死にやってきた6週間は体調も良かった。ようやくトレーニングの完璧な量を見つけた気がする。いいタイミングでピークに持っていけた。(先週末のUFC 235で)ディエゴ・サンチェスがミッキー・ガルを打ち負かしたのを見て本当にうれしかったんだ。彼が最後のOGって感じかな。オクタゴンで彼と一緒に戦えたら夢がかなう。彼のことは誰もが知っている。本当に最高の試合になるだろうね。勝っても負けても引き分けでも、彼と試合ができることは名誉だから俺は行く。その試合を受けられたらものすごく最高だろうね。そうじゃなければ、次の彼の試合を見るのが楽しみだ」
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○アレックス・ホワイト.
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●ダン・モレット
アレックス・ホワイト
「最初のラウンドは出だしが遅かっただけ。頭にかなりのエルボーを食らって、でもそれで目が覚めた。第2ラウンドはもっとプレッシャーをかけていくことが大事だった。第1ラウンドはためらっていたんだ。それが俺のダメなところのひとつでもある。だから、もっとプレッシャーをかけて、ケージに対してディフェンスしながら、タイミングよくひっくり返すことに集中する必要があった。次の試合については自分のマネジャーに任せるよ」
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