ヤマモ酒浅草橋出張編!バングラディッシュから引退までCボリショイ&勝愛実

 2月27日水曜夜、浅草橋駅前ラゲージルームカフェにて恒例のヤマモ酒出張版シリーズ「ファイトカフェトーク」が開催。今回のゲストは引退が目前に迫ったギョーカイ内では「先生」の呼称でも知る人ぞ知るコマンド・ボリショイと勝愛実ということで、驚きのバングラディッシュ遠征の顛末から、ヤマモ山本雅俊さんの持ち込んだジャパン女子の最終興行のビデオ上映まで、超濃密な秘話の連続となった。
 交通至便なこともあるのかトークライブ初参加のお客さんが多く、PURE-Jからも、週刊ファイトからも、ラゲージルームカフェからも豪華なプレゼントがあり、出血サービスの見本市なのか。またも来なかったら一生の後悔というプレミアムなファンとの交流会となった。

 それにしてもバングラディッシュ遠征は、興味深い話の連続だった。首都ダッカの空港に着いて2時間だけのホテル滞在を経て、さらに奥地へと向かう。「待ち時間とかの方が長いのに・・・」というぼやきは仕方あるまい。
 招聘してくれた主催者の地方には、恐らくWWEプロレスでさえ放送されてないという僻地である。畳の上にベットのマットを並べという仕様で、当然リングもない、ロープに走ることも出来ない会場で繰り広げられた未知のプロレス。詳細は、来てくれたお客さんだけの特典だろう。
 ほかにも、「男尊女卑だから、露出の多いコスチュームはどうなのか」とか、やはり水は怖いので歯磨きすら気を使ったまで。しかも風呂は水風呂というから風邪を引いたのも無理はない!?

 また、プロレスだけでなく、女性に護身術を教えるとか、ボリショイの手話歌の披露まで、ただただ、ここでしか聞けない話に聞き入るしかなかった。

 1992年ジャパン女子の最終興行ビデオは、会場に行ったというお客さんがいたものの、週刊ファイトのスタッフには初めて見る、貴重としか評しようのない秘蔵映像だった。なにしろ知名度の高いロッキン・ロビンなど、結構たくさんの外国人選手が来襲しているし、メインの15分強を一切途切れることなくハイスピードで駆け抜けたレベルの高さはどうだろう。今見ても、2019年にやっている女子プロレスの試合内容と、まったく遜色がないというのは、ジャパン女子がいかにハイクオリティーであったかを証明するだけでなく、近年の展開があまり進歩してないんじゃないかという課題をも考えさせられた。
 キューティ鈴木に尾崎魔弓、今は亡きプラム麻里子にハーレー斉藤、ボリショイ・キッド、さらに大沢”ジャンヌ”ゆかりに福岡晶と、駒が揃っていたことを再認識させられる。

 ボリショイの半生話は貴重かも。相撲大会で負けて悔しくて泣いた話から、「荒波のなかで必死でクロールで泳いでも、どこに向かっているのかもわからなかった」とか、耳に残る印象的なフィレーズが散りばめられている。最後にボリショイがヤマモ山本さんに「子供の頃から見てくれてどう思った」があったが、経営者に向いていたのが”先生”だったというオチでお開きになった。

市ヶ谷チョコレート広場の山田先生など、遅れて来られた方は記念写真に入ってません。