[ファイトクラブ]馬場没20年は奇跡空間! 猪木来場、ブッチャー引退、マスカラス兄弟飛行、宮原&棚橋マイク締め

[週刊ファイト2月28日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼馬場没20年は奇跡空間! ブッチャー引退、宮原&棚橋マイク締め
 photo & text by TERUZ
・オープニングで1、2、3、ダー! 猪木が馬場没後行事に初参加
・ブッチャー引退式にドリー、マスカラス兄弟、ハンセンら参列
・マスカラス兄弟が堂々の編隊飛行! 合体クロスチョップは3発
・トップ対決で酔わせたメイン! 現在のプロレスを見せつける

■ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~アブドーラ・ザ・ブッチャー引退記念~さらば呪術師~
日時:2月19日(火)18:30
会場:東京・両国国技館 観衆8800人(超満員札止め=主催者発表)

 2月19日、『ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~アブドーラ・ザ・ブッチャー引退記念~さらば呪術師~』両国国技館大会が開催され、オールドファン中心に超満員の観衆が足を運んだ。

 カード決定時は3人の“王者の魂”が集うはずだったが、棚橋弘至は2・11大阪大会でIWGPヘビー級王者から陥落してしまった。メインイベントでは、王者同士の合体となる宮原健斗&関本大介が“無冠”棚橋&ヨシタツと対決となる。エアギターを4者で投げ合うようなコミカルなやりとりはあったものの、それは序盤のみだった。宮原と棚橋を含めてどの顔合わせの絡みも濃厚に展開され、お互いの得意技が交錯し、顔見世とはほど遠い20分超のマラソンマッチに!

 クライマックスは宮原とヨシタツの顔合わせ。コンプリートショットからのヨシタツ幻想で追い込まれた宮原だったが、ブラックアウト2発で立て直す。二段式ジャーマン、シャットダウン・スープレックス・ホールドと宮原が畳み掛ければ、ヨシタツは3カウントを喫するしかなかった。勝利した宮原はいつものクドいマイクで「プロレス最高ですか!」と館内を煽る。棚橋が宮原ばりに「聞こえねぇなぁ!」と合いの手を入れると、観客はテンションを高めて「最高!」と返す。ラストは宮原の「プロレスを最高に」と棚橋の「愛してまーす!」のリレーとなり、BI砲ばりの全日本・新日本合体マイクで締められた。

 大会はオープニングから“BI砲”。最近の公の場では車椅子姿だったアントニオ猪木が、ややぎこちない足取りながら「炎のファイター」に乗ってリングサイドに歩いて現れた。「三途の川での馬場との対決を受け入れたら送られ人になってしまう」との理由でリングには上がらず。馬場との思い出を含めた挨拶を「1、2、3、ダー!」で締めくくった。

 盟友たちが見届けたアブドーラ・ザ・ブッチャーの引退セレモニー、時空を超えて復活したミル・マスカラス&ドス・カラスの兄弟編隊飛行と、馬場没20年追善興行は奇跡連発となる。昭和プロレスと現代プロレスが同居を果たし、団体の壁も取っ払われた一大絵巻は22分15分に終了。3時間45分というロング興行とはなったが、大満足の閉幕となった。

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