飯塚高史、人生最大のイイヅカコール浴びて“善人”に戻った・・・のは一瞬だけ! 凶器を手放さず“悪役”貫いた引退試合をファン大絶賛

 21日、新日本プロレス『NEW JAPAN ROAD ~飯塚高史引退記念大会~』が開催され、ソールドアウトとなった後楽園ホールにファンが集結した。

 注目は“悪役”プロレスラー飯塚高史の引退試合。2008年にタッグパートナーだった天山広吉を裏切ったことをきっかけに、噛みつき攻撃や凶器使用を軸とした狂乱ファイトを繰り返してきた。新日本から引退試合実施が発表されたものの、このままでは社会復帰が危ういと天山が一大決心! かくして天山は最近の試合で一貫して友情タッグ再結成を呼びかけるに至る。

 その甲斐もなく飯塚は振り向かないままに、この日の引退試合を迎える。多くの試合でこれまで楽しませてくれた飯塚はファンに愛された。飯塚は悪役ながら、人生最大のイイヅカコールにこの日、包まれる。気持ちの変化なのか、たまたまなのか。飯塚は正統派レスラーだった“飯塚孝之”時代の技を繰り出す。カニバサミからのヒザ十字固め(公式サイトは「ビクトル膝十字固め」と記載)、魔性のスリーパーホールドへ。されど“善人”に復活するまでには至らず、元パートナーの天山は涙ながらにムーンサルトプレスで飯塚を仕留めた。

 横たわる飯塚に対して、タッグを結成した際の友情Tシャツを掲げて天山は握手を迫る。イイヅカコールに頭を押さえて苦悩した飯塚は、なんと天山と電撃握手。最後に和解かと思いきや、次の瞬間に天山に噛みつき攻撃、椅子攻撃、アイアン・フィンガー・フロム・ヘルでの一撃と大暴走が止まらない! 元パートナーの天山はマットに沈んだ。

 飯塚の所属ユニットである鈴木軍のボス・鈴木みのるが引退テンカウントゴングを鳴らす。それは飯塚の退場後であり、前代未聞のセレモニーなしでの引退となった。カーテンコールを求めるようにファンのイイヅカコールは続いたが、飯塚が再び姿を現すことはなかった。“悪役”が貫かれた引退試合にファンは涙を流し、大絶賛して後楽園ホールを後にしている。

 

■新日本プロレス NEW JAPAN ROAD ~飯塚高史引退記念大会~
日時:2月21日(木)18:30開始
会場:東京・後楽園ホール 観衆1,726人(札止め)

<第7試合 飯塚高史引退試合>
オカダ・カズチカ
〇天山広吉
矢野通
  22分14秒 ムーンサルトプレス⇒体固め
●飯塚高史
鈴木みのる
タイチ


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