RAW番組改革リコシェ、Jガルガノ&Tチャンパ、AブラックNXT勢投入!お茶の間TVデビュー

©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

 ルイジアナのケイジャンドームからの生中継。その昔、1991年のメタル音楽ブームの時は、Warrantらの『Metal Mania 2』のPPV番組でも使われ大盛況だった南部の拠点会場だ。今や、WWEの収益構造変化に象徴されるように、PPVはもうコンサートでもプロレスでも、配信系に移行して使われなくなっているのだが・・・。そもそも、ケーブル配信会社が料金の半分以上を留保することも問題だった経緯がある。現地ではワニの肉も食べられる。くじらの肉を食う日本だけが責められるのはオカシイ。
 冒頭はトリプルHが、前夜のヒーローを称えるところから。コフィ・キングストンの名前を出せば、会場から「コフィ、コフィ!」になるというのはシナリオ班は計算済みのスピーチ展開であろう。但し、計算通りにお客がリアクションしない場合もあるというのがプロレスの底なし沼なんだが・・・。

 トリプルHがNXTの選手を紹介するんだと言い出して、リコシェ、アリスター・ブラックの名を出したところまでは、「ああ、それでNXTでは負けたのか。なるほど」という感じで、お茶の間向きの番組に出てくるのはこれこそ番組改革だろうと思ったものの、次にNXT北米王者のジョニー・ガルガノ、さらにNXT王者トマソ・チャンパの名前を続けて「ありゃ?」と混乱する。道理で最近の傾向として、RAWなのかSmackDownなのかわからないままNXTの選手が出るとかにするとかの作戦もあるし、どうやらこのままどちらかにということではなく、少なくとも『レッスルマニア』にこの4人は出るという予告を兼ねてのことなのだろう。

 そりゃそうだ、NXT番組上では再び共闘ということになっているジョニー・ガルガノvs.アリスター・ブラックを、『レッスルマニア』の上の方でやったら、全部を食ってしまう凄いことになるし、NXTユニバースは大喜びだろう。どうやらそうなりそうだし、メインが女子革命の集大成とかはともかく、他のどうでもイイようなカードは削って、NXT選手を上の方に出したら『レッスルマニア』の評価も高まると考える世界中のWWEユニバースは非常に多いのではなかろうか。キックオフショー扱いなのは、普段RAWでやっている中堅選手たちを消化カードにすると(笑)。順番が間違っているのである。

 今宵に関しては、リコシェはフィン・ベイラーと組んで例の630°スプラッシュを披露。いくら視聴率が下がっているとはいえ、遅れて放送される国を含めて、全世界でとんでもない数の視聴者がいる番組なんだから、本人もインタビューで答えたように「インパクトを残した」となる。
 RAWのダメなところは、毎週見ているユニバースでさえ、誰がタッグ王者なのかも失念してしまいがちなこと。タイトルが多すぎる弊害もあるが、リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)がベルトを携えて出てきて、ああ、そうだったと思い出す始末なのだ。哀れ、共闘するジョニー・ガルガノ&アリスター・ブラック組との対戦となれば、格の違いが違いがお茶の間にもわかったかもである。チャンパがドーソンにシャーク・イン・ザ・ウォーターをぶち込んでフォールを取った。ちなみにリバイバルもまた、WWEに退団の意向を伝えたとされているが、AEW行きを断固として絶対阻止するため、WWEは契約解除を認めてないとも伝えられている。
 一方、退団が公表されたディーン・アンブローズは、簡単にドリュー・マッキンタイヤにやられるカードが組まれてしまっている。

 アリスター・ブラックの登場は、アライアスの歌のコーナーから。例によって歌いだす前にアリスター・ブラックのお出まし。お前が”Fade to Black”になるのだと言い放ち、そのまま試合へ。回転回し蹴りブラックマスを自称ギター弾きに決めてRAWデビューを飾った。

 トリは、前夜にわずか2分の尺しか与えられなかったルビー・ライオットが、再度ロンダ・ラウジーに挑むというカード。お客も誰もルビーが勝つとは思ってないのに、またこれなのか。お仕事役が他にいないのか、というタレント層の薄さを露呈してしまっている。恐らくリハーサルである程度の尺をやったのに、当日に短く切られたのであれをきっちりとこちらでやるとしたのだろうが、考えが甘いんじゃないか。ロンダがコーナートップから場外に飛ぶスポットも、フォームがコツを掴んでないままで、やる側から見ている者には叱りたい衝動に駆られた。

■ WWE RAW
日時:2月18日(現地時間)
会場:ルイジアナ州ラファイエット ケイジャンドーム

◆630°スプラッシュ炸裂!リコシェがロウデビュー戦を勝利で飾る

 NXTスーパースター・リコシェがタッグ戦で勝利して鮮烈なRAWデビューを果たした。昨日のPPV「エリミネーション・チェンバー」で新IC王者となったフィン・ベイラーがリングに登場して「IC王座は夢だったんだ。このベルトのレガシーを引き継いでいく」と意気込みを語ると、「IC王者としてふさわしくない」とリオ・ラッシュが話を遮って登場、さらに背後からはボビー・ラシュリーがベイラーを襲撃。王座陥落の恨みとばかりに2人が暴行を加えていると、そこへNXTスーパースター・リコシェが救援に登場した。
 4人はタッグ戦に発展すると、リコシェがハリケーンラナからのドロップキックでラッシュを翻弄するも、ベイラーはラシュリーのパワーファイトに捕まり苦戦。しかし、何とか交代するとリコシェがトペ・コンヒーロでラッシュを蹴散らし、ベイラーはジョン・ウーでラシュリーをバリケードに叩き付けてチームワークを発揮すると、最後はリコシェが630°スプラッシュでラッシュを粉砕して3カウント。リコシェがベイラーとのタッグ戦でロウデビューを勝利で飾った。

◆D-Generation Xが2019年のWWE殿堂入り

 WWEは米国時間2月17日のESPN番組にてD-Generation Xの2019年度WWE殿堂入りを発表した。2019年度の殿堂者としては第1号となる。D-Generation Xは1997年にトリプルH、ショーン・マイケルズを中心として結成され、「くそ食らえ(Suck it!)」の決め台詞でWWEを席巻。戦闘用ジープでライバル団体WCWの会場前に乗り込んだり、権力者ビンス・マクマホン所有のリムジンやジェット機にいたずらするなどその破天荒な振る舞いでWWEユニバースから絶大な支持を集めた。
 今年の「WWEホール・オブ・フェーム2019」ではトリプルH、ショーン・マイケルズ、ロード・ドッグ、ビリー・ガン、Xパック、故・チャイナが殿堂入りされる。殿堂入りセレモニー「WWEホール・オブ・フェーム2019」は、米国現地時間4月6日にニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで行われ、その模様は日本時間4月7日午前にWWEネットワークで生配信される。

◆ロンダ、ルビー返り討ちで2日連続王座防衛

 RAW女子王者ロンダ・ラウジーがルビー・ライオット(withサラ・ローガン&リブ・モーガン)と王座戦リマッチで激突した。レッスルマニアに向けて負けられないロンダは払い腰や一本背負いでルビーに攻め込んだが、セコンドの介入も助けてルビーのライオット・キック2発を食らって苦戦。しかし、これを辛うじてカウント2で返したロンダは反撃とばかりにコーナートップから3人へクロスボディを炸裂。さらにロンダはルビーをターンバックルに叩き付けると、そのまま華麗な飛び付きアームバーで一本勝ち。ルビーを返り討ちにしたロンダは2日連続で王座防衛を果たし、PPV「レッスルマニア35」のシャーロット・フレアー戦に向けて王者の意地を見せ付けた。

 PPV「レッスルマニア35」は日本時間4月8日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信される。


※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼ジャイアント馬場没20年追善~WWE番組改革~格闘技大会過密の宴

[ファイトクラブ]ジャイアント馬場没20年追善~WWE番組改革~格闘技大会過密の宴

※490円電子書籍e-bookで読む(PayPal決済easypay、銀行振込対応)
’19年02年28日号馬場没20年 マスターズM斎藤 Z1爆破 飯塚引退 WWE 我龍 ラウェイ