MMA三団体試合結果!M-1 Challenge 101+Abu Dhabi Warriors 5+ACA 91

(C)M-1

 1月26日(現地時間)に中国・ハルビン市で『M-1 Challenge 101』が開催された。
 M-1 Global(エムワン・グローバル)は、ロシアの総合格闘技団体で世界規模で開催されている。会長はワジム・フィンケルシュタインであり、副社長はセルゲイ・マトビエーンコである。かつてM-1 GlobalはAffliction、ゴールデンボーイプロモーションズ、アメリカの億万長者であるドナルド・トランプと協同して『M-1 Global & Affliction』という大規模なトーナメントを始めた事もある。2018年7月にはUFCとの業務提携を発表した。
 今大会は中国大会でメインではライト級王座戦が組まれた。王者はMMA8戦全勝の無敗の王者ローマン・ボガトフが、ミシェル・シルバの挑戦を受けた。下馬評は当然、王者有利で、試合も下馬評の通り、ボガトフがグランドでシウバを捕まえ、肩固めで一本勝ち。圧倒的な強さで王座防衛を果たした。

■ M-1 Challenge 101
日時:2019年1月26日(現地時間)
会場:中国・ハルビン市

<ライト級王座タイトルマッチ>
○ローマン・ボガトフ(ロシア/王者)
 2R 3分10秒 肩固め
●ミシェル・シルバ(ブラジル/挑戦者)

<ウェルター級>
○アレキサンダー・ブテンコ(ウクライナ)
 判定 2-1
●ギラン・シケイラ(ブラジル)


(C)Abu Dhabi Warriors

 1月26日にアラブ首長国連邦ドバイで『Abu Dhabi Warriors 5』が開催された。
 2012年に第一回大会が開催され、今回は第五回大会となる。豊富なアブダビのマネーで世界各国からファイターを集結させた万国博覧会の様な豪華な大会となった。
 今大会のメインは元UFC戦士にして、現在活動休止中のIGFヘビー級王者でもある英国を代表するヘビー級戦士、オリ・トンプソンが、ロシアのロマン・ワハビと対戦した。ワハビはPhoenix FCなどアラブで行われるMMA大会の常連でもあり、会場からはロマンコールが巻き起こるが、スタンドの打撃では当然、トンプソンが有利。ワハビがテイクダウンしようと組みつくがトンプソンを倒す事が出来ず、遂にトンプソンの左フックを食らってダウン。トンプソンが追撃のパウンドするとワハビは嫌がって背中を向けて頭を抱えて防戦一方。レフェリーがストップし、トンプソンが見事にTKO勝ちした。

■ Abu Dhabi Warriors 5
日時:2019年1月26日
場所:アラブ首長国連邦ドバイ

<ヘビー級>
○オリ・トンプソン(英国)
 2R TKO
●ロマン・ワハビ(ロシア)

<ヘビー級>
○チ・ルイス・パリー(英国)
 2R TKO
●イブラヒム・エルサウイン(エジプト)


C)Absolute Championship Berkut

 1月26日(現地時間)にチェチェン共和国・グロズヌイで『チェチェン共和国・グロズヌイ』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。団体名のベルクトはコーカサスで尊敬されている鷲の名前から取っている。2012年から精力的に大会を開催してきたMMA団体で、ロシア人同士だけではなく、ロシア勢が(ロシアから見て)海外勢と対戦するカードも多く組まれる国際的な大会だった。しかし、最近はチアゴ・シウバ、ポール・ブエンテロ、マイク・カイルという世界的に有名な元UFCファイターと契約し、ロシア対世界ではなく、ワールドワイドなMMA団体となり、世界各国での大会開催を発表。2017年1月には遂にアメリカ進出も果たした。そして現在、ACBはロシアを本拠地としながら、全世界で大会を開催している。アフマット・ファイト・ショーはロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去にはあのバダ・ハリやザビット・サメドフ、カタリン・モロサヌなど大物キックボクサーが参戦している上に、MMAレジェンドであるギルバート・アイブル、リコ・ロドリゲス、トラビス・フルトンなども参戦していた。そして、現在はアフマット・ファイト・ショーから、更に世界的なMMA団体とする為、WFCA(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット)に大会名を変更して更に力を増している。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今回はACAとして記念すべき第一回大会だが、大会ナンバーはACBから引き継いでいる。今大会のメインはウェルター級戦で、元UFC戦士にして現在はロシアを主戦場にしているエリアス・シルベリオとACBを主戦場にしていたアルビ・アグエフが対戦。下馬評はアグエフ有利で、地元という事もあり会場もアグエフへ声援が飛んでいたが、試合はなんとシルベリオが下馬評を覆して判定勝ち。試合前半は積極的に前に出たアグエフだが、シルベリオがじわじわと主導権を握り、テイクダウンにも成功しグランドで攻め続け判定勝ちした。

■ ACA 91
日時:2019年1月26日(現地時間)
会場:チェチェン共和国・グロズヌイ

<ウェルター級>
○エリアス・シルベリオ(ブラジル)
 判定 3-0
●アルビ・アグエフ(ロシア)

<ウェルター級>
○ベスラン・イサエフ(ロシア)
 3R 0分50秒 TKO
●エヴゲーニー・ボンダー(ロシア)

<ミドル級>
○バイサンクル・バキトフ(ロシア)
 判定 3-0
●アレクセイ・エフレーモフ(ロシア)

<ウェルター級>
○ブレット・クーパー(アメリカ)
 判定 3-0
●アザマット・アマゴフ(ロシア)