中嶋平八、竜宜、北野克樹~日韓戦全勝~11・2NJKF2014 7th

 11月2日、大阪市・住吉区民センター大ホールでニュージャパンキックボクシング連盟・誠至会主催興行「NJKF2014 7th」が開催された。今大会のトリプルメインとして組まれたのは、誠至会の王者・ランカー3人が韓国勢を迎え撃つ日韓3VS3。入場式に続いて行われた対抗戦は、衝撃の幕開けを迎えた。

 先鋒として登場した北野克樹はパク・チャンウに開始早々左ハイを決めダウンを奪う。その勢いで倒れたパクに攻撃を加えてしまい注意を受けたものの、立ち上がったパクに再び左ハイで2個目のダウン。これもどうにか立ち上がったパクに助走をつけての飛びヒザから顔面への前蹴りでフィニッシュ。わずか48秒の完勝劇に場内は沸き返った。
18歳の北野は今年7月、わずか5戦目でNJKFスーパーフェザー級王座決定戦に辿り着いたが、ここで悠矢に敗れプロ初の敗戦。その後夏休みを利用してタイで修行し、その成果を復帰戦で示してみせた。

 続く副将・竜宜も、キム・サンリンを飛び込みざまの左ハイでKO。パクが16歳、キムが17歳で戦績以外の情報はほとんどない中での対戦だったが、北野、竜宜ともに見事なフィニッシュで、相手のキャリア、実力など問題にしない強烈な印象を残した。

 メインの大将戦では、9月に念願のWBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王座を獲得したばかりの中嶋平八が登場。対する韓国の大将ホン・ソンビン、全敗は許されないとの思いからか試合前から雄叫びを上げ気合十分。中嶋の再三の右ハイ、パンチ、ローを受けてもひるまず前に出続けた。
 中嶋もタフなソンビンの前にKOこそ逃したものの終始圧倒的な攻めを見せ、3Rにはローでダウンを奪い判定で完勝。しかし前2人が秒殺勝利を挙げていたこともあり、試合後は「もっと練習して倒せる試合をします」と反省の色を覗かせていた。
 
 第11試合ではNJKFライト級王座決定トーナメントの準決勝が行われ、すでに決勝進出を決めている凌太との対戦権が階勇弥と半田喜蓮の大阪勢同士で争われた。
DEEP KICK王座を獲得した経験もあり31戦目の階に対し、9戦目の半田はアマチュア時代から鋭い技のキレで注目を集めていた新鋭。勢いで優る半田を相手に、階は徹底した密着戦を選択。序盤から距離を潰して組むとヒザを入れ、ヒジも狙いながら半田のスタミナを削っていく。半田がパンチでラッシュをかける場面もあったものの、終始主導権を握ったのは階。判定はジャッジ1名が半田の打撃を評価したが2票を獲得した階が王座決定戦へのキップを掴んだ。過去にもベルト獲得のチャンスを得ながら東京での試合では実力を発揮できずにきた階は、2015年2月15日、後楽園ホールでの王座決定戦ではこの日のような死に物狂いのファイトを見せることができるか?

 関西以西のジムが「西日本本部」としてまとまり、近畿、中国、四国で加盟ジムを増やしているNJKF。この日も多くのジムから選手が参戦し、上位陣のみならず若い選手たちもイキのいいファイトを見せた。相次ぐ激闘から、彼らの全国区での活躍が楽しみになる充実した大会となった。

■『NJKF2014 7th』
日時:2014年11月2日(日)開始・14:00
会場:大阪市・住吉区民センター大ホール
主催:誠至会
11・2『NJKF 2014 7th』大阪住吉区民センター大ホール大会主要カード発表
全カード決定!メインは中嶋平八×ハン・スンビン
中嶋平八、竜宜、北野克樹、宮島教晋の談話公開~11・2『NJKF 2014 7th』大阪大会

141102NJKF16thA141102NJKF16thB<トリプルメイン3 日韓国際戦 60kg契約 3分3R 肘あり>
○ 中嶋平八(NJKF・誠至会/ISKA世界ムエタイ・スーパーフェザー級王者、WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者、元NJKFフェザー級王者)
● ホン・ソンビン(韓国)
判定3-0(三者とも30-26)
※3R、ホンは右ローでダウン

141102NJKF15th<トリプルメイン2 日韓国際戦 60kg契約 3分3R 肘あり>
○ 竜宜(NJKF・誠至会/スーパーフェザー級2位)
● キム・サンリン(韓国)
1R1分38秒、TKO ※左ハイ

141102NJKF14th<トリプルメイン1 日韓国際戦 60kg契約 3分3R 肘あり>
○ 北野克樹(NJKF・誠至会/スーパーフェザー級4位)
● パク・チャンウ(韓国)
1R0分48秒、TKO ※3ダウン
※1R、パクは左ハイ、左ハイ、前蹴りで3度ダウン

141102NJKF13th<セミファイナル 日仏国際戦 スーパーライト級 3分3R 肘あり>
● 宮島教晋(NJKF・誠至会/スーパーライト級1位)
○ ピエール・ゴンザレス(エスジムマルセイユ/フランス)
2R2分09秒、TKO ※バックヒジ

<第12試合 日泰国際戦 ウェルター級 3分3R 肘あり>
△ DAI(NJKF・誠至会/ウェルター級2位)
△ チューチャイ・ハーデスワークアウトジム(ハーデスワークアウトジム/タイ/元ルンピニースタジアム ウェルター級7位)
判定1-0(30-30、30-29、30-30)

<第11試合 NJKFライト級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R 肘あり>
○ 階 勇弥(NJKF・健心塾/ライト級1位)
● 半田喜蓮(NJKF・誠至会/ライト級3位)
判定2-1(30-28、28-29、30-28)
※階が決勝に進出。

<第10試合 スーパーライト級 3分3R 肘あり>
● 天野誠也(NJKF・健心塾/スーパーライト級7位)
○ 中野椋太(若獅子会館)
判定3-0(30-27、30-27、30-26)
※1R、天野は左フックでダウン

<第9試合 54kg契約 3分3R 肘あり>
● 勇次(NJKF・ナックルズジム/バンタム級3位)
○ KOTA(K-MAGUS)
判定3-0(30-26、30-27、30-27)
※2R、勇次は右フックでダウン

<第8試合 フェザー級 3分3R 肘あり>
● 伊仙町典久(BLA-FREY)
○ tatsu魅(武心会)
1R2分36秒、TKO ※3ダウン
※1R、伊仙町は左ストレート、右ストレート、右ストレートで3度ダウン

<第7試合 70kg契約 3分3R>
● 佐々木誠(NJKF・誠至会)
○ こうた(武心会)
判定3-0(三者とも30-29)

<第6試合 55kg契約 3分3R>
○ 玖村修平(NJKF・拳聖会)
● 殿(NJKF・心将塾)
1R2分14秒、TKO ※3ダウン
※1R、殿は飛びヒザ蹴り、パンチ連打、パンチ連打で3度ダウン

<第5試合 51kg契約 3分3R>
● 山下Spankey博史(NJKF・誠至会)
○ 玖村将史(NJKF・拳聖会)
2R2分15秒、KO ※右フック

<第4試合 61kg契約 3分3R>
○ 木村吉光(NJKF・勇健塾)
● 山本一貴(日進会館)
3R1分59秒、TKO ※パンチ連打

<第3試合 56kg契約 3分3R>
● 虎之助(NJKF・誠輪ジム)
○ 笹木一磨(NJKF・理心塾)
判定3-0(三者とも30-27)
※1R、虎之助は右フックでダウン

<第2試合 55kg契約 3分3R>
○ 魁人(NJKF・誠剛館)
● 軍鶏(天神ジム)
判定2-1(29-28、29-30、29-28)

<第1試合 50.8kg契約 2分3R>
● 勝山舞子(NJKF・拳之会)
○ アカネ(NJKF・誠輪ジム)
判定3-0(三者とも30-29)

【オープニングファイト(アマチュア)】

<OP第5試合 NJKFアマチュア65kg級西日本代表決定戦 2分2R> 
● 口丸海斗(伊藤道場)
○ 澤谷龍也(士衛塾)
判定2-0(19-19、20-19、20-19)
※澤谷が西日本代表としてNJKFアマチュア王座決定戦に出場決定。

<OP第4試合 NJKFアマチュア60kg級西日本代表決定戦 2分2R>
○ 二條 司(NJKF・誠至会)
● 平野凌我(NJKF・拳之会)
延長判定3-0(三者とも10-9)※本戦判定は0-1(19-19、19-20、20-20)
※二條が西日本代表としてNJKFアマチュア王座決定戦に出場決定。

<OP第3試合 47kg契約 2分2R>
● 小松裕子(NJKF・誠至会)
○ 塚井愛子(NJKF・聖心会)
判定3-0(三者とも20-18)

<OP第2試合 35kg契約 2分2R>
● 西中結菜(山口道場)
○ 伊藤柚姫(伊藤道場)
判定3-0(三者とも20-19)

<OP第1試合 45kg契約 1分2R>
● 吉川梨優那(山口道場)
○ 牧野紗那(魁塾)
判定2-0(20-20、20-19、20-18)

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