[ファイトクラブ]記者座談会:新日プロ ドーム2連戦強行の背景に東京オリンピックの“恐怖”

[週刊ファイト1月17日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼記者座談会
 新日プロ ドーム2連戦強行の背景に東京オリンピックの“恐怖”
・最大の収入源である興行では20年に正念場を迎える
・全チャンプ交代というのは想定外なるも・・・
・ロンドン、テキサス大会も発表されて海外遠征ラッシュだが
・新日プロは今年も順調に業績を伸ばすだろうが



 先の1・4東京ドームに3万8162人動員した新日本プロレス。18年の売り上げも50億円近くまでに達し株式上場に弾みをつけたが、一方で人気外国人レスラーの離脱など不安要素も・・・。最大の収入源である興行では20年に正念場を迎える。

(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)

A 1・4東京ドームではいろんなサプライズが演出されたり発表されましたが・・・。

B 要するに、我々にその裏側というか、新日プロの思惑をしゃべれってことでしょ?(笑)。心得ています。

C IWGPヘビー級戦のようにミエミエのタイトル移動劇もありましたけど、全チャンプ交代というのは想定外でした。あと、私が1番ビックリしたのは2020年のドーム2連戦(1・4&1・5)。

A 年2回のドーム興行は、このコーナーで再三、提言しながらなかなか実現しなかった。

C 時間の問題と見てましたけどね。新日プロがドーム2連戦に踏み切った最大の理由は、東京オリンピック開催によってプロレスの興行も少なからず影響を受けることです。それも開催期間(7月~8月)中だけじゃなく、4月くらいからメディアもオリンピック一色になる。その前に興行収入を上げておこうという戦略ですね。もちろん、ドーム2連戦が恒例化することはあり得ない。

B 強気の新日プロもドーム2連戦に関しては勝算はないと思いますよ。やらざるを得ないというだけで、21年からはゴールデンウィーク中か秋に2回目をやるんじゃないですか。

A どっちにしても2連戦となると、いくつもの超目玉カードが必要でしょ? 中邑真輔の復帰戦とか。

C 中邑はまだ戻らないでしょう。4月に契約を更新しない根拠はひとつもない。4、5年後の新日プロ復帰というならおかしくないとは思いますが。

B そもそも中邑の復帰はネット上のウワサレベルであって、本人が漏らしたりマスコミがWWE関係者から聞き出した情報じゃない。オール・エリート・レスリング(以下AEW)がWWE並みの年棒で大物獲得に動き出しているっていう話にしても、まったく信ぴょう性がないでしょ? AEWが発表予定なのは今のところ5月25日(土)のPPV大会のみ。それでどうやってWWE並みのギャラを支払えるの? ってことです。

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