ボラドールJr.がウルティモ・ゲレーロに勝利!CMLLアレナメヒコ金曜定期戦

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 12月7日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
 CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
 今大会のメインでは、なんとシングルマッチでボラドールJr.とウルティモ・ゲレーロが激突した。CMLLテクニコのエースとして活躍するボラドールJr.に対し、CMLLルードの重鎮として君臨し続けるゲレーロというテクニコとルードの大物同士がシングルマッチで戦う事となった。試合はまず、ボラドールJr.がフォールを奪えば、ゲレーロもジャベで取り返す。そして運命の三本目、カウント2.5の攻防が続いたが、最後はボラドールJr.の雪崩式フランケンシュタイナーで勝利。しかし、試合後、二人は健闘をたたえ合い、抱き合ってボラドールJr.がゲレーロの腕を上げた。テクニコとルードの垣根を越えた激闘となった。
 セミファイナルでは、アトランティス、エル・バリエンテ、ディアマンテ・アスールのCMLLテクニコ軍が、ロス・インゴベルナブレスとバルバロ・カベルナリオの連合軍と対戦。最も最近、カベルナリオはロス軍と組む機会も多いので、実質ロス軍という感じだ。試合は、ロス軍が例によって三対一の状況を作って攻めるが、アトランティスがルーシュを場外に誘い出した隙にアスールとバリエンテがジャベの共演でまずテクニコ軍が一本目を先取した。続く二本目もアトランティスが老獪にロス軍三人を相手に次々と同士討ちさせて圧倒すると、ロス軍のベスティア・デル・リングが乱入。レフェリーにキックをかまして、ロス軍はアトランティスの覆面を引き裂いてしまったのだった。当然、反則負けになるがロス軍は更にバリエンテとアスールの覆面も剥いで大暴れ。ストレートでテクニコ軍の勝利となったが、ロス軍の反則暴走という結果だった。

■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦 レジェンダス・メヒカナス
日時:2018年12月7日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<シングルマッチ>
○ボラドールJr.
 2-1
●ウルティモ・ゲレーロ

<6人タッグマッチ>
○アトランティス、エル・バリエンテ、ディアマンテ・アスール
 2-0
●ルーシュ、エル・テリブレ、バルバロ・カベルナリオ

<6人タッグマッチ>
○クラネオ、ストゥーカJr.、ボルカノ
 2-0
●エウフォリア、グラン・ゲレーロ、ベスティア・デル・リング