[ファイトクラブ]井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル第52回 私は見た!山崎一夫、百田光雄のエグイお仕置きを

[週刊ファイト12月16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル第52回
 私は見た!山崎一夫、百田光雄のエグイお仕置きを
・リングめがけてビール瓶や一升瓶を投げるファンが続出した
・1番酷かったのは全日本女子プロレスの大阪府立大会でアイドル系のミミ萩原の入場で起こった
・山崎一夫ら新日プロの若手レスラーはイタズラをしたファンにキ然と立ち向かった
・百田光雄のお仕置きだけは強烈だった


 昔と今のプロレスを比較した場合、最も変わったのはファイトスタイルである。良くも悪くも格闘技にはほど遠いものになった。そのせいもあって本物のヒールが存在しなくなり、プロレスファンも行儀が良くなった。

 あくまでも一部のファンだが、昔はレスラーに悪質な行為をするヤカラもいた。そういうファンにキツーイお仕置きをやっていたのが山崎一夫(新日プロ=当時)や百田光雄(全日プロ=同)だ。

 皆さん、ご存知ですか? ひったくり、空き巣、車上荒らし、自転車窃盗、コンビニ強盗、傷害事件、警察官の不祥事等々、あらゆる犯罪の発生件数において大阪が常に全国ワースト1位~3位に入っていることを。加えて、昔ほどではないものの、ど突き合いのケンカも他の都道府県よりも多い。


治安の悪い大阪

 そんな土地柄だけに、昔の大阪府立体育会館は本当にヤバかった。

 日本人選手が外国人選手の凶器攻撃で血ダルマにされるとリング乱入を試みたり、リングめがけてビール瓶や一升瓶を投げるファンが続出した。

 1972年9・7大阪府立で行われた坂口征ニVSザ・シークのUNヘビー級戦では観客が投げたビール瓶が『ファイト』の新庄カメラマンの後頭部を直撃しエプロンと床が血で染まった。

 こうした物騒な行為は、ケンカ・プロレスを売りにした日本プロレスの崩壊(73年4月)とともにほとんどなくなったが、それに代わって出てきたのが花道に現れたレスラーへの悪質なイタズラである。


(C)ORANGE HOUSE RECORDS TOKUMA
一番酷い目にあったのは元祖アイドル女子プロレスラーのミミ萩原

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