ブルー・デーモンJr.、キラー・クロスが勝利!AAA ゲラ・デ・ティタネス

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 12月2日(現地時間)にメキシコ・アグアスカリエンテス州アグアスカリエンテスで『AAA ゲラ・デ・ティタネス』が開催された。
 AAAはCMLL(当時EMLL)のブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャ氏が独立して、メキシコシティを本拠地に設立した団体。CMLLから引き連れたルチャドール達に加えレイ・ミステリオやシコシスといった当時の新世代のレスラー達が活躍、アメリカン・プロレスを意識したエンターテイメント性の強いプロレスを推し進め、ライバル団体のLLI(UWA)を壊滅に追い込み、メキシコを基盤に南米やアメリカへの人気を獲得していった。そしてAAAは2018年2月から大会をインターネット配信Twitchで無料配信する事になり、更にパワーアップしている。
 今大会は年末か年始に行われるAAAのビッグマッチ「ゲラ・デ・ティタネス」が開催された。メインは、ドクトル・ワグナーJr.、サイコ・クラウンのテクニコ軍が、ブルー・デーモンJr.、キラー・クロスのルード軍と激突。デーモンJr.はワグナーJr.がジェフ・ジャレットと2018年最大のカベジェラ戦(敗者、髪切りマッチ)を行う際、ワグナーJr.のセコンドに付いていたが、裏切った経緯がある為、二人の因縁が高まっている。共にメキシコを代表するレジェンドだけに、レジェンド同士がタッグマッチで激突となった。クロスのセコンドには同じインパクト・レスリング所属という事でスカーレット・ボルドーがセコンドに付き、試合に介入。コミッショナーのバンピーロが退場を命ずるがボルドーは逆に殴りかかる。当然、腕を掴まれてしまうが、背後からクロスがバンピーロを襲ってリングから追い出してしまった。しかし、その間に復活したテクニコ軍が大暴れでルード軍を蹴散らす。だが、有利に試合を進めている為、リング上でポーズをとっていると背後からサイコをクロスがス―プレックス、そしてデーモンJr.がワグナーJr.をデビルズ・ウィングスで叩きつける。そのままデーモンJr.とクロスは二人かがりでワグナーJr.をフォールして勝利してしまった。試合後、ボルドーがワグナーJr.の急所に頭突き、そしてデーモンJr.はサイコの覆面を剥ぎ取り、完勝をアピール。今回はルード軍が勝利となった。
 またラテンアメリカ王座が移動した。王者イホ・デル・ファンタズマにドラゴが挑戦したが、これまで軽量のドラゴはファンタズマに散々やられており、遂に怒りが爆発して挑戦する事になった。試合はこれまでのようにファンタズマがドラゴの覆面を破り流血に追い込むが、一瞬の丸めこみでなんとドラゴがフォール勝ち。ファンタズマは信じられないという表情だったが、今までやられていたドラゴが見事に復讐に成功し、王座を奪った形となった。

■ AAA ゲラ・デ・ティタネス
日時:2018年12月2日(現地時間)
会場:メキシコ・アグアスカリエンテス州アグアスカリエンテス

<タッグマッチ>
○ブルー・デーモンJr.、キラー・クロス
 ピンフォール
●ドクトル・ワグナーJr.、サイコ・クラウン

<ラテンアメリカ王座タイトルマッチ>
○ドラゴ(挑戦者)
 ピンフォール
●イホ・デル・ファンタズマ(王者)

<AAAタッグ王座タイトル3WAYマッチ>
○エル・テハノJr.、レイ・エスコルピオン(王者)
 ピンフォール
●ジョー・リーダー、パガノ(挑戦者)
シクロペ、ミエド・エクストレモ(挑戦者)

<AAAトリオ王座タイトルマッチ>
○ラレド・キッド、イホ・デル・ビキンゴ、ミステシスJr.(挑戦者)
 ピンフォール
●モチョ・コタJr.、カルタ・ブラバJr.、ティト・サンタナ(王者)

<6人タッグマッチ>
○パルカ・ネグラ、タウルス、ラ・マスカラ
 ピンフォール
●マキシモ、ピンピネーラ、マンバ

<レイナ・デ・レイナ王座4WAYマッチ>
勝者:レディ・シャニ(挑戦者)
参戦選手:ファビー(王者)、スカーレット・ボルドー(挑戦者)、イエドラ(挑戦者)