地元の英雄アレッシオ・サカラがKO負け!イタリア開催Bellator 211

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 12月1日(現地時間)にイタリア・ジェノバで『Bellator 211: Kauppinen vs. Sakara』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。
 今大会はイタリア大会なので元UFC戦士で地元イタリアのアレッシオ・サカラが当然、メインとなった。ベラトールは欧州進出を開始し、特にイタリアのキック団体オクタゴンと提携した事によってイタリアで大会開催が増えた為、イタリア大会ではサカラをエースとしており、常に大歓声を浴びている。今回は英国のケント・カウピネンと対戦で、カウピネンは英国のローカル大会で連勝していた選手ではあるが、世界的メジャー団体で活躍したサカラの方が実績がある事もあり、下馬評ではサカラが圧倒的。しかし、試合はなんと秒殺KOでカウピネンが勝利するという番狂わせが起こった。金網に追い込み攻めようとするサカラに対し、カウピネンの左フックがカウンターでさく裂。これ一発でサカラは完全に失神してまったく動かない状態になり即レフェリーがストップ。自国の絶対エースの勝利を期待していた会場は凍りつき、これがあるので、真剣勝負は恐ろしいという結果となった。
 また、イッツ・ショータイム王者であり、バダ・ハリとの激闘でも有名なキックボクサー、ヘスディ・カラケスがなんとMMAデビュー戦を今大会で行った。対戦相手はドミンゴス・バホスでMMA5戦全勝ではあるが、キック王者という事もありカラケスが下馬評ではリードしている。しかし、こちらも下馬評を覆し、バホスがマウントパンチでTKO勝ち。当然、テイクダウン狙いのバホスに対し、一度はタックルをきったカラケスだったが、二度目はテイクダウンを奪われ、グランドでパスを許し、バホスがマウントポジションを奪ってマウントパンチでレフェリーがストップ。バホスはキック王者という大物相手に勝利すると、感極まって勝利を喜んだ。カラケスはキック王者と言えども、MMAでは勝手が違うという形となった。

■ Bellator 211: Kauppinen vs. Sakara
日時:2018年12月1日(現地時間)
会場:イタリア・ジェノバ RDSスタジアム

<ライトヘビー級>
○ケント・カウピネン(英国)
 1R 1分10秒 TKO
●アレッシオ・サカラ(イタリア)

<ヘビー級>
○ドミンゴス・バホス(ポルトガル)
 1R 3分52秒 TKO
●ヘスディ・カラケス(オランダ)

<ライト級>
○ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)
 1R 0分43秒 ギロチンチョーク
●ルカ・ヴィターリ(イタリア)

<ミドル級/5分3R>
○アレン・アメドフスキー(マケドニア)
 1R 0分12秒 TKO
●イブラヒム・マネ(ガンビア)

<ウェルター級>
○キーファー・クロズビー(アイルランド)
 判定 3-0
●オルランド・ダンブロージオ(イタリア)