[ファイトクラブ]株価含めたWWE絶頂を斬る!NXT~サバイバー・シリーズ総括分析

[週刊ファイト11月20日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼株価含めたWWE絶頂を斬る!NXT~サバイバー・シリーズ総括分析
 photo by George Napolitano タダシ☆タナカ w/編集部編
・レイカーズ本拠地、アカデミー賞会場のステイプル・センター4連戦
・FITフィンレー作!年間最高シャーロットがロンダ様を竹刀で滅多打ち
・翌RAWロンダ首巻ナシ、ミッキー・ジェームスのリードもセール不完全
・客エンゾ・アモーレ退場ガチ勃発も中邑真輔セス・ロリンズgood match
・真の権力とは恐怖、トランプ批判本よろしくビンス独裁アングルの是非

 西の聖地、ステイプル・センターでのWWE4日連続興行を総力特集。東の本丸、ブルックリンのバークレイズ・センターでも4日連続興行は成功しているが、ロンダ・ラウジーの出身地であるロサンジェルスということもあり、大胆にもレイカーズの本拠地にして、アカデミー賞の中継会場にも使われる大箱を連続で抑えた。ここ近年、初日になる土曜夜の『NXTテイクオーバー』が中身ではダントツで、正直PPV大会のほうが大人のファンには落ちて評価されることがお約束になっており、確かに「WAR GAMESⅡ」は非常に面白かったのだが、『サバイバー・シリーズ』のシャーロットvs. ロンダ・ラウジー戦が強烈なインパクトを残す。米国専門媒体よりも先行スクープと正確な読みで圧倒的に宇宙一を自負する本誌が、通信員を総動員して他媒体にない深淵分析に斬り込む。

FITフィンレー作!年間最高シャーロットがロンダ様を竹刀で滅多打ち

 電子書籍版には、サイトで発表済みの『NXT』、『サバイバー・シリーズ』の現地取材拡大版をたっぷり収録するので、3本目となる本稿では「宴のあと」含めた総括分析に徹する。
 それにしても、「ベッキー!ベッキー!」で大騒ぎになったと思いきや、ロンダ・ラウジー、ベッキー・リンチに続き、サイコと化したシャーロット・フレアーがとてつもない試合をやってのけ、ついこの間のベッキー・リンチとのハードコア戦の完成度をも上回るとは・・・。このめまぐるしい展開を一体誰が予想したであろうか。WWEの異常な株価高騰は本誌が繰り返し深層に斬り込んできたが、内容面ではひとつの絶頂期を迎えていることは評価すべきであろう。


ベビーとヒールがぐちゃぐちゃというか、悪サイコパスになったシャーロットを応援してロンダにブーイングしていた客もいれば、試合中や帰り際のロンダにも「ベッキー!」と浴びせる奴もいて、ロンダ様が睨み返した場面は怖かった(右)。本物はぶりっこではない。

 後半で苦言や問題点はたっぷりやるが、褒める点を先にするなら、ロンダ・ラウジーもまた、まだ転向してから実質半年かそこらなのに、すっかりプロレスラーになり、これまでの最高試合を魅せてくれたのだから、早くも伝説の試合であるかのようにアチコチで語られているのは速報時点から、はっきりと意見を活字に残している本誌としてもニンマリである。
 だいたい、WWEの女子革命というのは、モデル/女優の選手を集めてDIVA王者とかやっていた時代から、やや乱暴な言い方を許してもらえるなら、日本のJoshi Puroresuのような本格的な攻防に路線変更するプロセスということになる。ところが、あっと言う間に、その本家である日本を凌駕してしまったのではなかろうか。単純に今回のシャーロットとロンダの試合を、そのままコピーしてみろとやらせてみても、誰がここまでやれるのか。役者が違うのである。

翌RAWロンダ首巻ナシ、ミッキー・ジェームスのリードもセール不完全

大会を通じて不在の「ベッキー!ベッキー!」合唱、そして椅子に挟んでロンダの首破壊フィナーレまで

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