[ファイトクラブ]All Elite Wrestling設立と新日契約更改~第3回メイウェザーRIZIN考

[週刊ファイト11月20日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼All Elite Wrestling設立と新日契約更改~第3回メイウェザーRIZIN考
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・カーン富豪フロリダ州ジャクソンビル登記AEW Double Or Nothing波紋
・新日グローバル展開の先行投資と時間が新団体の踏み台にされる?
・海千山千のメイウェザー陣営に翻弄される舞い上がってしまったRIZIN


 本誌がヤングバックス、コーディらの不穏な動きを再三繰り返し報道してきたように、All Elite Wrestlingなる名称の新プロモーションが、フロリダ州ジャクソンビルで登記され、商標などのトレードマークも登録されたことが公になった。登記住所は、NFLのジャクソンビル・ジャガースの本拠地スタジアムであるTIAAバンク・フィールドと同じになっており、チームはパキスタン系のカーン・ファミリーが大株主として運営してきている。シャヒド・カーン会長は2017年度世界長者番付158位。資産87億ドル(約9800億円)の大富豪であり、NFLチームだけでなく英国サッカー=プレミア・リーグ、フルハムFCも傘下である。息子のトニー・カーンは長年のレスリング・オブザーバー紙の定期購読者であり、ガチのプロレスマニアだ。ロンドンと行ったり来たりの責任者だがヤングバックスと親しいことからも、資金面バックアップの黒幕と目されている。

 自身がプロデューサーの「ロック&レスリング」クルーズ旅行興行を大成功させ、もはやWWEとの距離を置き始めたクリス・ジェリコの名前を筆頭に、ヤングバックス、コーディ、マーティー・スカル、ハングマン・ペイジのエリート軍、新日との去就が注目されるケニー・オメガ、さらに実況ジム・ロスの名前までもあがっていて、いったいどこの放送局がやるのかという懸念はともかく、Mondayはフットボール中継だから、「Tuesday Night Dynamite」という番組名も申請された点が波風を立てている。2019年10月からSmackDown LIVEは地上波FOXの金曜プライムタイム(日本表記ゴールデン)に移行するので、火曜夜が狙い目という隙間を埋める作戦が読み取れよう。

 さらには、コーディが単独主導権を握る『ALL IN』次回大会名として予定されていた「Double Or Nothing」、あるいは「AEW Double Or Nothing」も商標申請されたほか、ロゴにもあるように「ALL OUT」、「AEW All Out」も押さえてある。
 ブラフにしては本気というか、本格的というのが不気味なのである。

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