ポンジニッビオが故郷に錦を飾るKOでマグニーを撃破!佐々木憂流迦は1Rで一本負け!UFCファイトナイト・アルゼンチン

Alexandre Schneider/Zuffa LLC/UFC

 総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間2018年11月18日(日)にアルゼンチン・ブエノスアイレスのパルケ・ロカ・アリーナにて”UFCファイトナイト・アルゼンチン”を開催した。


 ウェルター級ランキング8位につけるニール・マグニー(アメリカ 21勝7敗)と、地元アルゼンチン出身で同10位のサンチアゴ・ポンジニッビオ(アルゼンチン 27勝3敗)が対戦したメインイベントは、母国のファンの声援を後押しにするポンジニッビオが終始、プレッシャーをかけ続ける展開に持ち込み、ローキックを有効に生かしながらマグニーを追い詰めていった。マグニーも必死に応戦していたものの、終盤にきてノックアウトを狙うポンジニッビオの強烈な一撃がマグニーのアゴを撃ち抜いてダウン、ポンジニッビオが母国アルゼンチンでKO勝利を飾っている。

 また、プレリムでフライ級ランキング9位のアレクサンドル・パントーハ(ブラジル 19勝3敗)と対戦した同13位の佐々木憂流迦(20勝5敗2分)は立ち上がりこそ積極的に打ち込み、勢いを見せたものの、ケージ際の攻防でアームバーの危機を脱した直後、リアネイキドチョークを仕掛けられて万事休すとなり、タップアウトして一本負けを喫した。

 次回、UFCはアルゼンチンから一路アジアへと向かい、11月24日(土)、中国・北京のキャデラック・アリーナを舞台にUFCファイトナイト北京を開催する。メインイベントはファン待望の重量級戦が組まれ、ヘビー級ランキング3位につけるカーティス・ブレイズと同4位のフランシス・ガヌーが拳を合わせる予定。さらに、日本からは近藤朱里が出場し、地元ファンの声援を後押しにオクタゴンに上がるヤン・シャオナンと対戦することになっている。

■ UFCファイトナイト・アルゼンチン
日時:現地時間2018年11月17日(土)、日本時間18日(日)
会場:アルゼンチン・ブエノスアイレス パルケ・ロカ・アリーナ

【メインイベント】
<ウェルター級マッチ 5分5ラウンド>
○サンチアゴ・ポンジニッビオ
 4ラウンド(2分36秒)KO
●ニール・マグニー
勝者サンチアゴ・ポンジニッビオのコメント
「夢がかなった。もうずっと長い間、UFCをアルゼンチンに連れてこようとがんばっていたんだ。そして今、地元でメインイベントを飾り、観客のみんなが自分についてくれて、本当に信じられない。11カ月かけて、ファンにできるだけ最高のショーを見せられるように、ノックアウトできるようにがんばってきた。ニールは思っていた通り、タフな相手だった。自分は次のチャンピオンになるために必要なものを持っていると思う。次はベルトをかけて戦えることを願っている。覚悟はできているからね。もしダメなら、ドス・アンジョスとウスマンの勝者とやって、その後ならたぶんタイトル挑戦ができるんじゃないかな」

【メインカード】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○リカルド・ラマス
 3ラウンド(4分09秒)TKO
●ダレン・エルキンス
勝者リカルド・ラマスのコメント
「テクニックと忍耐力の勝負だった。エルキンスはノックアウトするにはものすごく難しい相手で、心の底からぶつかってくるライバルだけど、俺は目標を達成できたと思う。タフだったけどおもしろい試合だった。3ラウンドともみんなの声援が止まなかったね。ずっと忘れない。次の対戦相手については、明日、アルゼンチンのうまいビーフステーキと対決する予定!」

<ライトヘビー級>
○ジョニー・ウォーカー
 1ラウンド(1分57秒)KO
●カリル・ラウントリーJr.
勝者ジョニー・ウォーカーのコメント
「本当にうれしい。試合はとてもうまくいった。たくさんトレーニングしてきたし、いつも集中して必死にがんばってきた。酒は飲まないし、タバコも吸わない、クラブにも行かずにだ。だから、この結果はなるべくしてなったものだし、それ以上かも。2つのベルトを取るまでは常にそうしていくつもりだ。ライトヘビー級とヘビー級のベルトさ。相手に足を蹴られたけど、何も感じなかった。オクタゴンに入った時はものすごく普通な感じだった。何も怖くなかったし、自由な気がしたんだ。戦うことは大好きなことだから、本当にうれしい。ここからは一歩ずついかないとね。次の試合を待つとするよ。いつでもいいぜ。アリーナを出たら、休暇に行くつもりはない。友達とお祝いして、月曜日にはトレーニングに戻って集中していく」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○イアン・ハイニッシュ
 判定3-0(28-29、28-29、27-30)
●セザール・フェレイラ
勝者イアン・ハイニッシュのコメント
「直前の試合オファーだった。相手は世界トップ20のファイターだし、タフだった。戦闘だったね。すごく楽しかったし、いるべき場所にいられてうれしい。アルゼンチンのみんなにショーを見せられて良かった。これから休んで回復したら、またゼロから戻っていろいろと修正していく。ここからはまたトップ20の人たちとやりたいし、ベルトまでの道のりをあるき続けたい」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○マルロン・ヴェラ
 2ラウンド(1分31秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●グイド・カネッティ
勝者マルロン・ヴェラのコメント
「一度もエクアドルで戦ったことはないと思うんだけど、だから観客のみんなが自分に声援を送ってくれるという経験もない。ブラジルで戦った時はブラジル人ファイターが相手で、イギリスに送られた時は最初がデビッド・グラント、2回目がブラッド・ピケットで、どっちも現地じゃレジェンドだったから、しょうがないなと思っているけどね。たぶん、少しスロースタートだったのはそれが理由かな。誰も彼もが自分に向かってブーイングしてくるし、嫌われるし、変な感じだったけど、自分には家族がいる。ついてくれているチームもいる。勝つためなら何だってやる。どんなポジションでも行けると思っているし、逃げてみせる。第1ラウンドは急いでしまったけど、だからといって止まるものじゃない。第2ラウンドに入って、俺が取ったと思ったけど、判断はUFCに委ねられた。エクアドルでメインイベントをやらせてほしい。キト(エクアドルの首都)でもグアヤキルでもどこでもいい。みんなが来てくれるだろうし、でかいパーティーをやろうぜ」
「最初のラウンドは相手を感じながら相手のスピードを見ないといけない。俺はアゴが強いし、柔術もどんなポジションからも逃げられるだけうまいと思っている。だから、なんというか、とりあえず見てみて第2ラウンドでゲームオンだ、って感じだった。今はジムに戻ってトレーニングをがんばり、もっとうまくなりたい。俺にはそれしかできないからな。特に誰かを思い描いてはいない。でも、LAにカードが空いているんだろ。アナハイムはよく知っている。妻と子供も来られるし・・・。あと1勝できれば、きっとエクアドルでUFCを開催できると信じている」

<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○シンシア・カルビーヨ
 1ラウンド(4分48秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●ポリアナ・ボテーリョ
勝者シンシア・カルビーヨのコメント
「準備はしっかりできていたと思う。長い休みだったけど、トレーニングは止めなかったから、何があっても私は成長したファイターとして戦えると思っていたし、彼女が何をしてこようとも準備はできていたつもり。グラウンドが好きだから、彼女がスキを見せれば必ずそこを狙うつもりだった。完璧ね。これ以上のパフォーマンスは求められないわ。まだやり遂げていない仕事がある。今年初めにカラテ・ホッティ(ミシェル・ウォーターソン)と戦う契約にサインした。彼女も答えてくれるといいんだけど。出場停止前に結んだ契約だから。できればすぐに戻って仕事を果たしたい」

【プレリム】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ミシェル・プラゼレス
 1ラウンド(1分02秒)サブミッション(ギロチンチョーク)
●バルトス・ファビンスキ
勝者ミシェル・プラゼレスのコメント
「クロスがヒットした後は相手がかなり弱っていて、グラウンドに行ったから、少しポジションを変えてからギロチンを仕掛けた。仰向きにさせたくて、それがゲームプランだったから、腕を回して相手が背中をついた瞬間にフィニッシュできると思った。ライト級に戻りたいと思っている。トップ5の誰かと戦いたい」

<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○アレクサンドル・パントーハ
 1ラウンド(2分18秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●佐々木憂流迦
勝者アレクサンドル・パントーハのコメント
「アルゼンチンの雰囲気は最高だね。ここでまた他にもイベントが行われたらいいなと思うし、ここの観客のためにまた戦いたい。ササキは経験豊富なファイターだし、UFCでもたくさんの試合を戦っていて、強豪ともやり合ってきているし、違う階級も経験している。だから、自分にとっては大きなチャレンジだった。自分らしい試合ができたのはラッキーだったと思うけど、一気に攻めてリアネイキドチョークを素早く仕掛けられた。向こうは動揺していたと思うし、あのポジションでフィニッシュできて本当にうれしい。オクタゴンではジョセフ・ベナビデスを指名した。彼は俺たちの階級だけでなく、UFCの中でも偉大なファイターだからね。自分が若い頃、競技を始める前に彼の試合を見ていたことを覚えているし、彼と戦えたら俺にとっては正しい方向に大きく一歩を踏み出すことになるだろう。勝てるかどうかは分からない。もちろん、ベストは尽くすつもりだけど、レガシーを持つ相手と対戦することも重要な偉業のひとつなんだ」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○オースティン・アーネット
 判定3-0(27-29、28-29、27-29)
●ウンベルト・バンデナイ
勝者オースティン・アーネットのコメント
「自分の腕が上がって本当にうれしかった。UFCで戦って試合に勝つのが夢だったし、今回がUFCで初勝利だから、このまま行って勢いをキープしていきたい。第3ラウンドは相手よりも自分のコンディショニングの方が良いことを示せたと思う。俺の方が状態は良かったし、ペースをプッシュして勝利を手に入れられた。スティーブン・ピーターソンが相手を求めていたから、彼とのマッチアップがいいかな。エキサイティングなファイターだし、殴りかかっていきたい」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ラウレアノ・スタロポリ
 判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●ヘクター・アルダナ
勝者ラウレアノ・スタロポリのコメント
「UFCが初めてアルゼンチンを訪れた時に、地元でデビューできるなんて本当に信じられない! みんなからの愛と声援を受け取ったよ! 最高! 人生で一番いい1日だと思う! 試合中もかなり自信があった。ノックアウトできると思ったんだけど、タフな相手だったね。十分痛めつけられたと思う。かなりハードに打ち込んでいったしね。でも、彼が持ちこたえた。最高の相手だったよ」

【アーリープレリム】
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ヘスス・ピネード
 判定3-0(28-29、27-30、27-30)
●デビン・パウエル
勝者ヘスス・ピネードのコメント
「かなりイーブンだったと思う。試合が始まった時、デビュー戦でちょっと緊張していたんだ。UFCイベントで戦うプレッシャーを感じていた。でも、チームと一緒に取り組んできたことには自信があったし、いつもやっていることをやったつもり。勝つために戦った。タフな試合だったけど、俺が勝った。アルゼンチンのみんなが俺を応援してくれたのはとてもうれしい。ああいう応援を受けられるのはうれしいし、試合でもモチベーションを保てるんだ」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ナド・ナリマニ
 判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●アンデルソン・ドス・サントス
勝者ナド・ナリマニのコメント
「ドス・サントスがいい場面もあったけど、ほとんどは自分が試合をコントロールしていたと思う。俺の方が打撃はよく当たっていたし、テイクダウンも何度か決めつつ、フロアでも相手をコントロールした。勝ててうれしい。今は特に対戦したい相手は思いつかない。特定の人はいないかな。でも、ロンドンで戦いたい。3月か、それ以外でも戦える時に。いつでも誰でも喜んで戦うよ」

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