ウルティモ・ゲレーロがカリスティコに勝利!CMLLアレナメヒコ金曜定期戦

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 11月16日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
 CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
 今大会のメインはカリスティコ、ディアマンテ・アスール、エル・バリエンテというテクニコ軍が、ウルティモ、グランのゲレーロ兄弟とフリーの大物ペンタ・エル・セロ・エメ(ペンタゴンJr.)と組んだルード軍と激突。試合はまずはルード軍が襲いかかり即効でジャベで仕留めて一本先取。だが、二本目はテクニコ軍がジャベで取り返して一対一にして運命の三本目に突入した。六人が激しく入り乱れる中、最後はリングでカリスティコとウルティモ・ゲレーロの一騎打ちとなる。そこでカリスティコが必殺のラ・ミスティカを極め勝利したと思った瞬間、ゲレーロは切り返してカリスティコをフォール。これがスリーカウント入ってしまい、なんとルード軍の逆転勝ち。ゲレーロは大喜びし、カリスティコが落胆するという事態になった。
 またレジェンダ・デ・プラタの予選が行われた。日本語にすると「銀の伝説」となるレジェンダ・デ・プラタは、元々は、ルチャリブレの枠を超えたメキシコの国民的英雄、聖人エル・サントを讃えるもので、エル・サント杯の事だ。しかし、近年、サントの息子であるイホ・デル・サントとCMLLが険悪な関係になってしまった為、サントの名前を全面に出さず、レジェンド杯という感じになっている。ちなみに、サントと双璧のスペル・エストレージャであるブルー・デーモンを讃えるレジェンダ・デ・アズル(青の伝説)も不定期で開催されている。今回行われた予選では、決勝で戦う2人が残るまで争うという形で、最後まで残ったのはフェニックスとバルバロ・カベルナリオだった。特にカベルナリオはボラドールJr.をジャベで倒して予選突破しており、勢いを増している。

■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2018年11月16日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○ウルティモ・ゲレーロ、ペンタ・エル・セロ・エメ(ペンタゴンJr.)、グラン・ゲレーロ
 2-1
●カリスティコ、ディアマンテ・アスール、エル・バリエンテ

<レジェンダ・デ・プラタ予選>
勝者:フェニックス、バルバロ・カベルナリオ
参戦選手:ボラドールJr.、ミスティコ、ソベラノJr.、ティタン、トリトン、フライヤー、アウダス、メフィスト、ドラゴン・ロホ、テンプラリオ、フェリーノ、カワト・サン、ヴィールス、タイガー

<6人タッグマッチ>
○バンジェリス、ミステリオッソJr.、オクムラ
 2-1
●レイ・コメタ、ゲレーロ・マヤJr.、エスフィンヘ