W-1タナカ岩石、羆嵐、火野裕士インタビュー

「僕の関節技は羆嵐のパワーに対して勝負できる十分な武器」11.17千葉大会で2度目の防衛戦、関節技で熊狩り予告!!第6代リザルト王者・タナカ岩石インタビュー

11.1新木場大会で初防衛に成功したリザルト王者のタナカ岩石。2度目の防衛戦は11.17千葉大会での羆嵐戦に決定。決戦間近の心境を聞いた。

──11.1新木場大会では新井選手と初防衛戦を行ないましたけど、振り返ってみていかがでしたか?

岩石 アラケンさんとの試合ではお互いに派手な技も使ってないし、本当にオールドスクールな試合ができたと思うんですよ。それは僕にとっても自信になりました。忘れかけていたものをもう一回始める、得意の関節技を光らせることもできたし、そしてベルトに色をつけていくという意味でもチャンピオンとしてステップアップできた試合だったかなと思います。

──新井選手はACEの時から若い選手の前に立ちはだかる壁のような存在でした。岩石選手も今年はシングルで負けたことがありましたけど、こうしてチャンピオンとして勝てたのは大きな収穫になったんじゃないですか?

岩石 昔のことは昔のことなんで、全く意識してなかったです。現時点で自分がチャンピオンで、その役割を果たすための第一関門がアラケンさんだった、としか考えていなかったですね。だから、本当に自分のための闘いでしたね。

──わかりました。11.17千葉Blue Field大会で2度目の防衛戦が組まれました。相手は羆嵐選手になりましたけど、どのような心境ですか?

岩石 新木場大会でコメントを出している時に、またアラケンさんが出てきて、改めて挑戦表明というかベルトを狙うと名乗り出てくれたので、僕もやりたいと即答したんです。でも、ある日、SNSを見ていると突然、Blue Fieldで防衛戦が組まれ、しかも相手が羆嵐だと。僕自身ビックリしましたけど、羆嵐もTwitterで「なんで俺が挑戦者なんだ」って言っているんですよ。ベルトが欲しいとも言ってないし、挑戦するとも言ってない人間が防衛戦の相手に組まれた。僕も「これはなんなんだ」って気持ちがありますね。

──闘う理由があまり見えてこない感じですか?

岩石 見えてこないわけじゃないです。ただ、このベルトが都合のいいように扱われているような気がするんですよね。これは会社批判になっちゃうかもしれないですけど、対戦相手が羆嵐という時点で、チャンピオンとして「お前はもういいよ」って言われているようにしか思えないんですよね。ベルトは持っていても、僕自身、会社に見捨てられているというか、都合のいいように扱われているようにしか感じてないですね。

──ただ、横浜文体大会では試合後もバックステージでイスでさんざんなぶられたとかありますし、新木場大会の防衛戦後にも襲われたりしているじゃないですか? そこの部分で羆嵐選手にやり返してやろうというお気持ちとかはないですか?

岩石 もちろん、そういう因縁が残っているのはわかるんですけど、今回に関しては会社に対して、「それ違くないか?」って思いますね。ただタイトルマッチが組まれている以上、チャンピオンとして闘わなければいけない。体格差はもちろんありますし、力では全く通用しないというのもわかっていますが、僕の関節技は羆嵐のパワーに対して勝負できる十分な武器だと思っています。僕は関節技に賭けています。自分らしく、自分の信念を持って、堂々と闘っていきたいと思います。

──前にもおっしゃっていましたけど、本来このベルトが賭けられた新王者決定トーナメントに参戦する予定だった伊藤選手が復帰するまでは腰にベルトを巻かないと。そのお気持ちは変わらないですか?

岩石 彼が戻ってくるまでどれくらい防衛しなきゃいけないのかわかりません。でも、今度彼と闘う時が来れば今まで以上の自分で堂々と向き合えると思っているので、それまではこのベルトを守っていきたいです。正直、彼の復帰を一番待っているのは僕だと思うんですよ。学院の同期ですし、同い年ですし、彼がドンドン先に行く姿を目の前で見ていたので。ただ、もうそういう悔しい気持ちはなくて、自信を持って堂々と彼と向き合いたいし、誰が見ても納得するような完全決着戦を彼とベルトを賭けてやりたいんです。そのためにも僕はこのベルトを守らなきゃいけない。だから、次の羆嵐戦も絶対に負けたくないです。まだ、僕がチャンピオンであることを会社もファンの人も「なんなんだよ」って思っているかもしれない。だからこそ、ベルトを持っていることに大きな意味があると思っているし、闘いの中に転がっているヒントを一つ一つ拾って、今までになかったリザルトのベルトを作っていきたいですね。


「勝ったらベルトは本田か練習生に巻かせる」リザルト挑戦に不満たらたら〜羆嵐インタビュー

EnfantsTerribles入り以来、好き勝手に暴れまくっている羆嵐。タナカ岩石の持つリザルト王座に11.17千葉大会での挑戦が決まったが、不満たらたらだ。決戦を前にして、大暴言を吐きまくっている。

──今回、11.17千葉大会でタナカ岩石選手の持つリザルト王座に挑戦することが決まりましたけど、なぜこのタイミングで挑戦しようと思ったんですか?

羆嵐 挑戦しようと思ったんじゃねえよ! 勝手にカードが組まれてたんだよ。だいたい、欲しいベルトでもなけりゃ目指すベルトでもねえ。俺にしてみりゃ、「会社は何してくれてんだよ」って感じだね。しかも、なぜ挑戦者が俺で、あいつがチャンピオンなのか? それが気に食わねえ! なぜ俺が格が10個ぐらい下の奴に挑戦しなきゃいけないんだ? 顔じゃねえよ!

──自分の意思での挑戦ではなかったと。

羆嵐 そもそもあいつがアラケンさんに勝ったのだってたまたまだろう。ただのミステイクだ。試合後の様子見ていてもわかるだろ? どっちが勝ったって言ったら、アラケンさんだよ。だいたい、チャンピオンとしてのタナカ岩石、通称タナカーセキは貫禄がねえ!

──全く挑戦する気が起きないということですね。

羆嵐 憂鬱だねえ。いったいW-1という会社は俺のことをなんだと思ってんだよ。俺は今、ベルトが欲しいっていう感じでもねえし、好きなようにやりてえんだよ。せっかくこの立場にいるんだからよ、それを利用していろいろとやろうと思っていたのに、蓋を開けたらタナカ岩石、通称タナカーセキとのリザルトのタイトルマッチ。これ見たい客いんのかよ?

──岩石選手の目線で見れば、やはりキャリアで勝る先輩との防衛戦はテーマがありますし、見たいお客さんもいると思いますよ。

羆嵐 俺が得るものは何もねえじゃねえか! だいたい勝って当たり前だし、本来ならあいつごときが俺とシングルマッチなんてやること自体図々しいよ。まあ、あいつが俺を納得させられるだけの試合をしたり、言動を見せないと厳しいな。全てはあいつ次第だよ。そもそもリザルト王座が存在する意味がもうよくわからねえ。昔は若手活性化なんて言ってたけど、今は若い奴しかいねえだろう。

──無差別のチャンピオンが若いですからね。

羆嵐 そうだよ! 全く価値のないベルトだよ。

──ただ、岩石選手とは横浜文体で試合をして、試合後までボコボコにしていたので、因縁的なものはありますよね。

羆嵐 それは生意気にも俺に楯突いて来たからな。通称タナカーセキとあの赤いマスクマンが。

──ペガソ選手ですね。

羆嵐 そう、あの後楽園で病院送りになった奴。まあ、ちょっとお灸を据えてやったんだけど、珍しく噛みついてきやがった。

──それを踏まえてBlue Fieldではどのような試合を見せたいですか?

羆嵐 さっきも言ったようにあいつ次第。俺の負ける確率はゼロだし、勝って当たり前。だから、いい試合にしようとか思わない。いじめる。徹底的にタナカ岩石、通称タナカーセキをいじめる試合になるぞ。ただの石頭なんだから。

──最近、プロレス入りする前に培ったブラジリアン柔術を主体としたグラウンドの技術を全面に押し出すプロレスをしてますけど。

羆嵐 ああ、柔術か。関節技とか使ってくる相手嫌いなんだよ。俺の考えるプロレスって力と力のぶつかり合いだからな。まあ使えるものはなんでも使ってこいよ。俺の得意のイス攻撃を使わなくても全然楽勝だからな。だいたいあいつの身体全体のパワーと俺の左腕のパワーが同じぐらいだから。

──力でねじ伏せてやると。では、欲しくないと言ったリザルトのベルトが手に入ったらどうするつもりですか?

羆嵐 本田に巻かせる。もしくは練習生の藤村加偉かな? あんなクソみたいなベルト巻きたくないんでね。本田か加偉に巻かせて、挑戦者を決めさせる。これは新しいスタイルだな。あいつらのどちらかにベルト巻かせて、首輪つけて入場してやるよ。このベルトの初代チャンピオンって誰だか知ってるか?

──土肥選手ですよね。

羆嵐 そうなんだよ。あいつが巻いたベルトなんてクソだろ。もう封印したほうがいいし、歴史の闇に葬ったほうがいい。

──でも、羆嵐選手は7月のW-1GPの準決勝で土肥選手に負けた後、やたらと執着していましたから、チャンピオンとして土肥選手との防衛戦をやるとかっていう考えはないんですか?

羆嵐 まあ、土肥孝司もまたあのベルトを巻きてえなって色気を出して寄ってくるかもしれねえな。あいつ、いつも俺から逃げ回ってるから、探している身としてはラッキーかも知れねえ。ただ、その時ベルトを巻いているのは本田か加偉だから。そいつらに「挑戦させてください」って言わねえとダメだけどな。しかし、挑戦者って虫唾が走るな。胃がムカムカしてくる。まあ、千葉では通称タナカーセキをボコボコにして勝って、本田か加偉にあのベルトを巻かせるからよく見とけ!


「W-1で一番やっていておもしろかったのは征矢学」愛弟子を引き連れ、約11カ月ぶりにW-1参戦!火野裕士選手インタビュー

11.17千葉Blue Field大会で、久々にW-1に参戦することになった火野裕士。今回は愛弟子であり、プロレス総合学院5期生出身の鈴木裕太とのタッグで出場する。対戦相手は征矢学と佐藤嗣崇のタッグ。愛弟子の鈴木のこと、そしてW-1のリングでは好敵手とも言える征矢についてなど、話を聞いてみた。

──火野選手は11.17千葉Blue Field大会に参戦されますけど、W-1参戦自体が久々になります。現在はどのような心境でしょうか?

火野 相手は征矢くんと佐藤くんですよね? 佐藤くんはあんまりわかんないですけど、征矢くんは毎回やっていて楽しい選手なんでね。久しぶりにぶつかれるのを楽しみにしていますよ。

──今回は鈴木裕太選手とのタッグで出場されますけど、火野選手のお弟子さんと考えてよろしいのでしょうか?

火野 まあ、そうです。一緒に練習して、ある程度プロレスを教えてます。ただ、ウチはリングがないんでね。リングがある所に行った時しかプロレスを教えることができないのはネックですね。プロレスは口で言っても覚えないんでね。ただ、プロレスはこういうもんやぞっていうのは日々教えていますし、ウェイトトレーニングは毎日ガッチリできてますね。

──火野選手の身体も大きいですけど、鈴木選手もデビューしたばかりなのにめちゃくちゃ凄い身体をされていますもんね。

火野 今年の4月の時点で体重は80kg台だったんですよ。でも、約7カ月経った今は100kgになりましたからね。

──そんなに増えたんですか!

火野 凄い真面目でがんばり屋さんなんですよ。だから、リングがないから実戦練習がそんなにできてないのが残念なところではあるんですけどね。

──成長ぶりはいかがですか?

火野 成長してますよ。ただ、試合数が少ない分、難しいですよね。自分が若手の時は最低でも月5試合あったんですよ。それでも少ないと言われていましたけど、リングがある環境でいつでもプロレスの練習ができてたんでね。それに比べると成長度合いは遅いかもしれないけど、今の環境では成長しているほうですね。この環境でもできることはちゃんとやっていますからね。だから、リングがある団体の選手に比べてプロレスは巧くなくても、それ以外で補おうと努力をしています。さっきも言ったように、若手とは思えないような身体をしていますからね。

──なるほど。では、今回の対戦相手である征矢&佐藤組に対して、火野&鈴木組でぶつかっても十分に渡り合えそうですか?

火野 いい試合になると思います。佐藤くんも若いですもんね。もちろん元気があると思うし、鈴木も元気だし、自分と征矢くんはぶつかり合っても間違いないし。征矢くんと自分は同い年なんですよ。キャリアは自分のほうがちょっとあるんですけど、年齢は一緒なんですよね。

──では、W-1の中でもぶつかりがいのある相手ということですか?

火野 そうですね。自分がW-1のリングに上がらせてもらっていたのは1年ぐらい前なんですけど、その時は一番やっていておもしろかったのは征矢学でしたからね。そういう意味でも本当に楽しみですね。

──わかりました。では、改めてW-1のファンの方たちに意気込みをお願いします。

火野 千葉のお客さんはしょっちゅう自分のことを見ていますけど、W-1のお客さんは久々に自分を見るかもしれないんで、前と変わらずおもしろい試合をしますんで、楽しみにしていてください。

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