[ファイトクラブ]井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル第48回 アントニオ猪木&新間寿コンビ MSG完全ジャック成らず!

トップ画像:アントニオ猪木とビンス・マクマホンSr.
[週刊ファイト10月11日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル第48回
 アントニオ猪木&新間寿コンビ MSG完全ジャック成らず!
・70年代後半から80年代中盤にかけて新日プロ勢のMSG参戦は快挙でもサプライズでもなかった
・新日プロ側の要求で通らないことが1つだけあった
・さて、もう1つ気になるのはMSG定期戦に出場した際の新日プロ勢のファイトマネーだが
・両団体に本当の信頼関係はなかった



マジソン・スクエア・ガーデン

 来年4・3ニューヨークでオカダ・カズチカ、棚橋弘至らがMSG初出場を果たすが、70年代後半から80年代中盤にかけて新日プロ勢のMSG参戦は快挙でもサプライズでもなかった。ただ、あくまでもゲスト扱い。A・猪木の同会場でのWWF王座挑戦をはじめ、藤波辰爾や初代タイガーマスクの好カードも組まれず、猪木は側近の新間寿氏に不満を漏らしていた。

 古いファンはご存知だと思うが、旧・新日本プロレスがWWFとの業務提携(1978年~198年)においてフルに活用したのが当時、「世界最高峰のプロレス会場」と言われたニューヨーク・MSGだった。

 A・猪木、藤波辰爾、タイガーマスク、坂口征ニらのMSG定期戦のみならず、ビンス・マクマホンSR代表から猪木への世界マーシャルアーツ・ベルト贈呈など数々の絵作りにもMSGが使われた。


1982年11月 WWF遠征タイガーマスクの試合

 また、82年には新間寿の計らいにより藤波と沼田かおりさんの婚約発表もMSGのリングで行われている。大げさに言えば、新間氏はWWFの本拠地を“私物化”していた。

 ただ、新日プロ側の要求で通らないことが1つだけあった。


MSGで婚約発表をした藤波

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