[ファイトクラブ]新日本プロレスのROAD TO Best in the worldを阻むのは誰か!?

photo by 泉南友香text :こもとめいこ♂w/編集部

[週刊ファイト11月15日号]収録　[ファイトクラブ]公開中

▼新日本プロレスのROAD TO Best in the worldを阻むのは誰か!?
・波乱無しの超満員札止め興行で予想外の好勝負!?英国ヘビー戦
・新日本プロレスが「世界一」内藤哲也発言の意味
・ユニット分裂の混沌の要因と処方箋
・好事魔多し。絶好調新日本プロレスに忍び寄る不安

　11月3日、エディオンアリーナ大阪で新日本プロレス『POWER STRUGGLE』が開催され、当日券のない超満員札止め（主催者h）の盛況だった。WWEでは長い試合など久しくやってないのに、新日のリングだとお約束でEVILとも21分40秒の大乱戦をやってのけたクリス・ジェリコ様。自身がプロデュースしたロック＆レスリングのクルーズツアーも大成功を収めたばかりで日本に飛んできた格好だが、当初の話と違ってWWEとは距離を置き始めているようだ。

　内藤哲也は、関節地獄に苦しみながらもザック・セイバーJr.を振り切り、「次はクリス・ジェリコだ！」とマイクしたが、47歳になった当のジェリコはバックステージで「水はないのか!?　このクソッたれどもが！水はどうした！」と荒れてリマッチ拒否だったという。
　SUPER Jr. TAG LEAGUE決勝は3way戦に。BUSHIと組んだ鷹木信悟をいきなり優勝にはさせない、かといって、落としもしないという策なんだろうが、SHO&YOHの2連覇は大人のファンには読まれていたと思われる。

■　新日本プロレス　九州三国志 presents 『POWER STRUGGLE』～SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018～
日時：11月3日　17:00～
会場：大阪府立体育会館（エディオンアリーナ大阪）観衆5441人（札止め=主催者発表）

＜第9試合　IWGPインターコンチネンタル選手権試合＞
[挑戦者]
●EVIL
　21分40秒　ウォール・オブ・ジェリコ
〇クリス・ジェリコ
[第19代王者]
※ジェリコが初防衛に成功

＜第8試合　スペシャルシングルマッチ＞
●ザック・セイバーJr.
　20分12秒　デスティーノ⇒片エビ固め
〇内藤哲也

＜第7試合　ブリティッシュヘビー級選手権試合＞
[挑戦者]
●鈴木みのる
　19分21秒　垂直落下式ブレーンバスター⇒片エビ固め
〇石井智宏
[王者]
※石井が防衛成功

＜第6試合　NEVER無差別級選手権試合＞
[挑戦者]
〇後藤洋央紀
　15分02秒　GTR⇒片エビ固め
●タイチ
[第20代王者]
※タイチが初防衛に失敗。後藤が第21代王者に

　ウィル･オスプレイの負傷があったとはいえ、本来IWGPヘビー級を狙うべきポジションの後藤洋央紀がまたしても王者返り咲きというのは、ファンとしても複雑な心境ではないか？NEVER「無差別級」なのだから、Jr.ヘビー級の選手がどんどん挑戦するべき。ヘビー級がJr.ヘビー戦士相手にそうそうは負けはしないだろうが、ヘビー級はロープエスケープ無しで2カウントでフォール、あるいはJr.2人対ヘビー級1人の3WAYなど、ルールを工夫して新しい王者を生み出す事で活性化するし、シングルのベルトが多過ぎるという批判への回答ともなるはず。

＜第4試合＞
〇飯伏幸太　ケニー・オメガ
　9分47秒　ゴールデン☆トリガー⇒片エビ固め
●デビッド・フィンレー　棚橋弘至

　飯伏幸太の身体能力はやはり素晴らしい。ケニー･オメガとWWE転出となれば、非常な痛手。ケニー･オメガはLAのLion’s Break Project1でデビット･フィンレーとシングルで当たる事になっている。ならば遮二無二勝ちに行かなくても…と思うが、この辺りの融通の利かないところは棚橋弘至に言わせると「品がない」というところなのだろうか。