死者の日記念大会はテクニコ軍が勝利!CMLLアレナメヒコ金曜定期戦

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 11月2日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
 CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
 今大会は、死者の日(ラテンアメリカ諸国における祝日の一つ。特にメキシコにおいて盛大な祝祭が行われる。アメリカやカナダ等に在住する同地域出身者の間でも同様の習慣が継続されている。メキシコでは全土で行われ、特にパツクアロ湖に浮かぶハニッツィオ島とオアハカがよく知られる)記念大会として行われた。ルチャドール達も死者のコスプレをして登場するお祭り大会である。この大会では敗者は死者の国の使者に捕まって連れていかれてしまうという凝ったものになっている。
 メインはマイケル・エルガン、L.A.パーク、ディアマンテ・アスールという(メキシコから見て)海外勢、フリーの大物、CMLL所属という混合テクニコ軍が、ウルティモ・ゲレーロ、フェニックス、ペンタ・エル・セロ・エメ(ペンタゴンJr.)というCMLLルードの重鎮がフリーの人気兄弟と組んだチームと対戦という豪華なものとなった。死者の日らしくゾンビのペイントをしての対戦となり、まずはパワーに勝るテクニコ軍が圧倒。L.A.パークがスピアーでゲレーロからフォールを奪って一本先取。しかし二本目はルチャ・ブラザーズが奪い返してルード軍が取り返す。そして運命の三本目、なんとエルガンがエルガンボムでペンタを仕留め、アスールもフェニックスを仕留めテクニコ軍が勝利。ルチャ・ブラザーズがテクニコ軍のパワーに敗れフォールを奪われて敗れるという事になってしまった。試合後、当然、ルード軍は死者の国に連れ去られてしまったのだった。
 セミファイナルでは一年でこの時期だけ防衛戦が行われるインフラムンド王座(死者の日王座)戦で王者サンソンがテンプラリオの挑戦を受けた。こちらも一本づつ取り合ったが、三本目はサンソンがテンプラリオを叩きつけてフォール勝ち。サンソンが王座防衛を果たし、テンプラリオは死者の国に連れていかれてしまった。

■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2018年11月2日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○マイケル・エルガン、L.A.パーク、ディアマンテ・アスール
 2-1
●ウルティモ・ゲレーロ、フェニックス、ペンタ・エル・セロ・エメ(ペンタゴンJr.)

<インフラムンド王座(死者の日王座)タイトルマッチ>
○サンソン(王者)
 2-1
●テンプラリオ(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○ミスティコ、アトランティス、イホ・デル・L.A.パーク
 2-0
●バルバロ・カベルナリオ、メフィスト、エフェスト

<6人タッグマッチ>
○エル・テリブレ、レイ・ブカネロ、エチセロ
 2-0
●アンヘル・デ・オロ、アウダス、ストゥーカJr.

<6人タッグマッチ>
○ミクロマン、アトモ、ガジート
 2-1
●チャムエル、ミヘ、サカリアス