『クラウン・ジュエル』想定外試合結果をサプライズに!Bレスナー戴冠!シェーン・マクマホン優勝

©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.

 さまざまな観点から注目されたサウジアラビア開催の『クラウン・ジュエル』が、日本時間では中邑真輔の登場となるKick Offショーが金曜の深夜0時から、日付では3日になる深夜1時にはハルク・ホーガンの開幕宣言から始まり、豪華な花火がスタジアムに上がった。
 そのkick offショーの実況を注意深く聞いていると、要するに完全なライブにせず、不測の事態やお祈りの時間があるから、ネットワーク配信は30分ほど遅らせているという風にも聞こえた。だから、中邑真輔のUS王座戦がダークマッチ扱いで現地で始まったのかなぁとも思う。会場の都合で当初予定のから変更になったというが、こっちのスタジアムもデカいなぁ。
 センチメンタル・フェーバリット(心情的な優勝候補)と紹介されていたカート・アングルが、ドルフ・ジグラーにアンクルロックを何度も見舞うも敗退して、準決勝はセス・ロリンズとジグラーの名勝負数え唄に。内容ではまたもベストマッチをやってのけた。ジグラーが「俺様が”The BEST in the world”と証明する」とマイクするとかまでは本誌予想通りのニンマリ展開なのだが、ユニバーサル王座戦や最強トーナメント優勝戦はサプライズとしか形容できない結末に。逆に言えば、試合結果からそう語り継がれることを意図した大会デザインにすることで、開催場所の政治的影響を最小に押えようとしたのかも知れない。

 王族の問題は、億万長者王族がケリをつけるということなのか、急遽シェーン・マクマホンが出てきて優勝とか、トリプルHがガチで体を張って試合を作ったとか、WWEクリエイティブ恐るべきである。

■ WWE クラウン・ジュエル
日時:11月2日(現地時間)
会場:サウジアラビア・リアド キング・サウジ・ユニバーシティ・スタジアム

◆中邑、ルセフに急所攻撃からのキンシャサで王座防衛
<ダークマッチ US王座戦>
○中邑真輔
 9分30秒 キンシャサ
●ルセフ

 中邑真輔がルセフとUS王座を賭けてKick offショーで対戦した。試合前のツィッターで「心配するな。“ナカメリカ”はがっかりさせない」と自信を見せた中邑はルセフのスープレックスで先制されるも、お返しとばかりにフェイスロックで捕まえてルセフを絞り上げた。中邑は、セカンドロープからジャンピングキンシャサを叩き込み、さらに追撃を狙ったが、逆にルセフ必殺のアコレードで捕まって大ピンチ。しかし、ロープに手を伸ばす中邑をルセフがリング中央に引き戻すと、中邑はその隙に頭突きで急所攻撃。偶発を装った中邑は弱ったルセフにキンシャサを炸裂させてカウント3。中邑はルセフからピンフォールを奪って宣言通り王座防衛を果たした。
PPV本戦の途中、次回のPPV『サバイバー・シリーズ』でUS王者中邑真輔がIC王者のセス・ロリンズと対戦することが決定。『レッスルマニア』に次ぐ歴史と伝統の感謝祭週間(日本のお盆相当)に開催される大会は、日本時間11月19日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信される。

◆ホーガン、「クラウン・ジュエル」のホストとしてWWE復帰

 超人ハルク・ホーガンがPPV『クラウン・ジュエル』のオープニングに登場してWWEに公式復帰した。ホーガンはリアル・アメリカンの入場曲をバックに、お馴染みの真っ赤なバンダナにタンクトップ、黄色いサングラス姿でリングに上がると「一つ俺に言わせてくれブラザー! WWEユニバースやハルカマニア(ホーガンのファン)の前に立つことができて気分がいいぜ! 今夜のホストになれるなんてな。ショーが今から始まるぞ」とショーの開催を宣言。さらにホーガンは片手を耳に当てるポーズで観客を煽ると、上空に向けて花火が上がって華々しく注目の高額予算が使われたメガイベントがスタートした。

<第1試合 ワールドカップ一回戦>
○レイ・ミステリオ
 5分30秒 咄嗟の丸め込み
●ランディ・オートン

<第2試合 ワールドカップ一回戦>
●ジェフ・ハーディ
 7分05秒 スカル・クラッシャー
○ザ・ミズ

<第3試合 ワールドカップ一回戦>
○セス・ロリンズ
 5分30秒 カーブストンプ
●ボビー・ラシュリー W/リオ・ラッシュ

<第4試合 ワールドカップ一回戦>
●カート・アングル
 8分10秒 ジグザグ
○ドルフ・ジグラー W/ドリュー・マッキンタイア

<第5試合 SmackDownタッグ王座戦>
○シェイマス セザーロ W/ビッグ・ショー
 10分30秒 ブローグキック
●ニュー・デイ(コフィ・キングストン&ビッグE) W/エグゼビア・ウッズ
※王座防衛

<第6試合 ワールドカップ準決勝>
○ザ・ミズ
 11分15秒 丸め込み
●レイ・ミステリオ

<第7試合 ワールドカップ準決勝>
●セス・ロリンズ
 13分05秒 スーパーキック
○ドルフ・ジグラー W/ドリュー・マッキンタイア

◆AJスタイルズ、“最終章”でもジョーを退けて王座防衛
<第8試合 WWE王座戦>
○AJスタイルズ
 11分15秒 フェノメナルフォーアーム
サモア・ジョー
※王座防衛

 WWE王者AJスタイルズがサモア・ジョーとWWE王座を賭けて激突した。直前のSmackDownでWWE王座戦後に突然サモア・ジョーが乱入し、AJスタイルズをコキーナ・クラッチで沈めると、「AJ、俺たちはもう終わったと思ってたのか? これが最終章だ」と挑発して、サウジ拒否のダニエル・ブライアンに替わって2人の王座戦が決定していた。
 ジョーが場外にトペ・スイシーダを繰り出せば、AJスタイルズもフェノメノンDDTや場外へのフォアアームで反撃。両者白熱の攻防を展開するも、AJスタイルズがジョーのコキーナ・クラッチを回避すると、最後はペレキックからのフェノメナルフォアアームを叩き込んでカウント3。AJスタイルズがジョーを相手に王座防衛に成功した。
 次回のPPV『サバイバー・シリーズ『では王座防衛に成功したWWE王者のAJスタイルズと新ユニバーサル王者となったレスナーが対戦することが決定した。

◆レスナー、F5を5連発で空位のユニバーサル王座を獲得
<第9試合 ユニバーサル新王座決定戦>
○ブロック・レスナー
 3分15秒 F5ピンフォール
●ブラウン・ストローマン
※レスナーが新王者 『サバイバー・シリーズ』でAJスタイルズ戦発表

 空位となったユニバーサル王座を賭けてブロック・レスナーとブラウン・ストローマンが激突した。試合開始直前にRAWのGM代行バロン・コービンがベルトでストローマンの後頭部を襲撃。ストローマンが倒れ込んだところでゴングがなると、レスナーはいきなりストローマンにF5。これをストローマンがカウント2で返すと、レスナーは続けてF5を連打。それでもストローマンは何度も起き上がり、そのモンスターぶりを見せ付けたが、場外に投げ捨ててから戻ってきたところに5発目のF5でさすがのストローマンも力尽き、レスナーがピンフォールを奪って新ユニバーサル王者となった。もらえるギャラを3分15秒で割れば、恐らく1秒のお仕事で貰える金額は世界最高額記録更新かも知れない。

 コービンGM代行の策略もあり、ユニバーサル王座を獲得したレスナーは次回のPPV『サバイバー・シリーズ』でWWE王者のAJスタイルズと対戦することが決定した。UFCの薬物検査サイクルには申請済みで、身体は萎んではいるのだがどうなるのか・・・。

◆想定外!代理出場のシェーンがWWEワールドカップ優勝
 スーパースター8人によるワンナイトトーナメント「WWEワールドカップ」が行なわれた。RAWからはレイ・ミステリオ、ランディ・オートン、ジェフ・ハーディ、ザ・ミズ、スマックダウンからはセス・ロリンズ、ボビー・ラシュリー、カート・アングル、ドルフ・ジグラーが出場に変更。ジョン・シナはサウジ拒否になってしまった。
 1・2回戦はそれぞれRAW、SmackDownに分かれて試合が組まれるとRAWからはジグラー、スマックダウンからはミズが勝ち上がった。

<第10試合 ワールドカップ優勝戦>
ザ・ミズ
 ベルが鳴らないまま試合らしきものが始まったが・・・
ドルフ・ジグラー W/マッキンタイア
 しかし、決勝戦開始前にミズが場外に落ちた際に足を捻ってしまう(というスポット)でハプニングが演出され、ミズが負傷という展開になり、forfeit(没収)によりジグラーの優勝がアナウンスされかけたのだが、代わりにSmackDownのコミッショナー、シェーン・マクマホンが強引に出場するストーリーに。

○シェーン・マクマホン
 2分30秒 コースト・トゥ・コースト
●ドルフ・ジグラー

 シェーンはジグラーのジグザグを辛うじてカウント2で返すと、ターンバックルにジグラーを叩き付けて、コーナートップからコースト・トゥ・コーストを決めてカウント3。大量の花火も打ち上げられ、シェーンがWWEワールドカップ優勝を飾るという想定外の結果となった。

◆DX、破壊兄弟を沈めて復活戦勝利!
<メインイベント 第11試合タッグマッチ>
DX(○トリプルH ショーン・マイケルズ)
 27分45秒 ペディグリー
破壊兄弟(アンダーテイカー ●ケイン)

 DX(トリプルH&ショーン・マイケルズ)と破壊兄弟(ジ・アンダーテイカー&ケイン)の因縁の対決が行なわれた。オーストラリア、メルボルンから10月のPPV『スーパー・ショーダウン』ではトリプルH対アンダーテイカー“最後の対戦”でトリプルHが勝利するも、試合後に破壊兄弟が襲撃。この因縁がきっかけでDXが復活することになった。

 8年半のブランクがあり、バンダナ姿の画面登場からわかっていたことだが、ハゲのおじいちゃんになっていたマイケルズだったが、アンダーテイカーのスネーク・アイズからレッグドロップを食らっても、スィート・チン・ミュージックでしっかり反撃して互角の攻防を展開。しかし、ケインがトリプルHをチョークスラムで解説席に沈めると、1人残されたショーンは破壊兄弟に捕まって劣勢となってしまう。数的不利のマイケルズはコーナートップから場外へムーンサルトで2人を蹴散らすと、何とかトリプルHも復活して状況を打開。最後はマイケルズがスィート・チン・ミュージックを破壊兄弟2人に決めると、トリプルHがケインをペディグリーで沈めてカウント3。DXが破壊兄弟を相手に復活戦を勝利で飾る。またも超大量の花火が打ちあがり、大金をかけたメガイベントのフィナーレとなった。