2014年10月25日にブラジル、リオデジャネイロで『UFC 179: Aldo vs. Mendes 2』が開催された。
メインは、2014年8月、ジョゼ・アルドの負傷により大会中止になったジョゼ・アルドvs.チャド・メンデスのフェザー級タイトルマッチ。UFC6戦全勝の王者アルドは母国ブラジルで今回、7回目の防衛を目指す。そんなアルドと激突するメンデスも総合格闘技16勝1敗で、その1敗は2012年に対戦したアルドからのもの。この再戦で雪辱を果たすことができるのか注目だ。
試合はメインカードでブラジル勢の戦績が悪いこともあり、アルドにもの凄い声援だ。そんな雰囲気でスタートし、1R終盤にアルドがメンデスからパンチでダウンを奪いマウントを制す。ラウンド終了間際にも再びダウンを奪いアルドがそのまま波に乗った。3Rにはメンデスもやや盛り返したものの、その後もアルドのペースが続き、アルドが見事に判定勝ちで王座防衛を果たした。
また、セミファイナルはグローヴァー・テイシェイラvs.フィル・デイビスのライトヘビー級戦もお届けする。テイシェイラは7連勝の実績をあげ、2014年4月に開催されたUFC172で王者・ジョン・ジョーンズを相手にタイトル挑戦。しかし、判定で敗れる。一方のデイビスも同じ大会でアンソニー・ジョンソンに判定負けを喫するまで3連勝を記録していた。お互い、勝ち星を挙げ再び上昇気流に乗ることを目指す大切な試合となる。
試合は、フィル・デイビスが得意のレスリングで圧倒。テイクダウンで寝かしてグランドで上をキープしてパウンドという戦法でテイシェイラを苦しめる。テイシェイラもスタンドで良い打撃を当てるシーンもあるものの、試合が進むにつれ、デイビスがグランドで上をとる展開が多くなり、判定でデイビスが勝利した。
またプレミアムカード(前座)では、ヤン・カブラルと小谷直之が対戦し、カブラルがチョークで一本勝ちした。カブラルは、桜庭和志にも肩固めで一本勝ちして事実上MMA引退に追い込んでおり、こうした選手が、未だにプレミアムカードというブラジルの選手層の厚さを見せつけた。
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■ UFC 179
日時:2014年10月25日
場所:ブラジル・リオデジャネイロ
<フェザー級タイトルマッチ>
○ジョゼ・アルド (王者)
判定 3-0
●チャド・メンデス (挑戦者)
<ライトヘビー級>
○フィル・デイヴィス
判定 3-0
●グローヴァー・テイシェイラ
<ライトヘビー級>
○ファビオ・マルドナード (ブラジル)
2R 4分06秒 TKO
●ハンス・ストリンガー (オランダ)
<フェザー級>
○ダレン・エルキンス (米国)
判定 2-1
●ルーカス・マルチンス (ブラジル)
<ライト級>
○ベニール・ダリウシュ
判定 3-0
●ディエゴ・フェレイラ
プレミアムカード
<ウェルター級>
○ニール・マグニー
3R 2分40秒 TKO
●ウィリアム・マカリオ
<ライト級>
○ヤン・カブラル
2R 3分06秒 チョークスリーパー
●小谷 直之
<キャッチウェイト(128ポンド)>
○ウィルソン・ヘイス
1R 3分28秒 肩固め
●スコット・ヨルゲンセン
<フェザー級>
○フェリペ・アランテス
判定 3-0
●アンドレ・フィリ
<ライト級>
○ギルバート・バーンズ
1R 4分57秒 腕十字
●クリストス・ジアゴス
<キャッチウェイト(158ポンド)>
○トニー・マーティン
1R 4分16秒 キムラ
●ファブリシオ・カモエス
2014年10月24日にカンザス州マルべインで『ベラトール 130』が開催された。メインでは、あのキング・モーに2連勝して、現在、ライトヘビー級王者として君臨しているエマニュエル・ニュートンが、9連勝中と波に乗るリントン・ヴァッセルを挑戦者として迎え討つライトヘビー級王座戦が行われた。流石にヴァッセルに実力者だけあって、ニュートンと互角の戦いを行うも、タイトルマッチということで5Rの長丁場でスタミナが切れたのか、終盤ラウンドになると動きがにぶる。そのヴァッセルを、5R、バックを制してチョークを極めて一本勝ちをしたのはニュートン。こうした長丁場の試合を一本で制した事によりニュートンは王者としての存在感を見せつけた。
また、メイン以上に注目されたのが、元WWEスーパースター、現TNA世界ヘビー級王者(※番組の放送に従っています)であるボビー・ラシュリーのベラトール第2戦目だ。前回のベラトール初出場は、ベラトールでも連敗中のバーンズというお客様待遇だったが、今回は、9連勝中というカール・エドリントンという実力者が当てられ、本当の意味で試金石になった。試合は、組みつくラシュリーにエドリントンの膝蹴りが金的にあたり、試合が中断するも、すぐに気を取り直して再開したラシュリーがエドリントンを放る様に倒す。グランドでうつ伏せになって頭を抱えるエドリントンにラシュリーがもの凄いパウンド連打。レフェリーがストップし、ラシュリーが秒殺TKO勝利で、見事にMMA選手として進化しており、タイトルも充分に狙える事を証明した。
■ ベラトール 130
日時:2014年10月24日
場所:アメリカ・カンザス州マルべイン
<ライトヘビー級タイトルマッチ>
○エマニュエル・ニュートン
5R 0分47秒 チョークスリーパー
●リントン・ヴァッセル
<ヘビー級>
○ボビー・ラシュリー
1R 1分31秒 TKO
●カール・エドリントン
<女子フェザー級>
○マルース・クーネン
3R 0分57秒 チョークスリーパー
●アナリザ・ブチ
<ライト級>
○デイブ・ジャンセン
判定 3-0
●リック・ホーン
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『ベラトール』で復活とはしぶといね!
谷川貞治の『プチ格闘技通信』は元『ストライクフォース』プロデューサーのスコット・コーカーに焦点を当てた。今やUFCの独占市場と呼ばれるMMAの、ナンバー2団体『ベラトール』のプロデューサーに就任するらしいからだ。スコットと言えば、谷川氏も付き合いが長い元K-1 USAの代表。最初スコットを連れてきたのは、のちにミルコのマネージャーとなった今井賢氏であった。
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