Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC
総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間2018年10月28日(日)にカナダ・ニューブランズウィック州モンクトンにあるモンクトン・イベント・センターにて”UFCファイトナイト・モンクトン”を開催した事を発表した。
メインイベントとして行われたライトヘビー級ランキング2位につけるヴォルカン・オーズデミア(スイス 15勝2敗)と同10位のアンソニー・スミス(アメリカ 30勝13敗)の試合は、前半こそオーズデミアがプレッシャーをかけていきましたが、テイクダウンされた後のピンチをしのいだスミスが第3ラウンドにリアネイキドチョークを繰り出し、必死に抵抗するオーズデミアからタップを引き出して一本勝ちを収めている。
セミメインイベントではフェザー級のマイケル・ジョンソン(アメリカ 19勝12敗)とアルテム・ロボフ(ロシア 14勝14敗1分1ノーコンテスト)が対戦し、フルラウンドの末にジョンソンがユナニマス判定で白星を手に入れました。オクタゴンではすべての試合で判定に持ち込んでいるロボフのタフさを想定して試合に挑んだジョンソンは試合後、「彼と戦えたことは光栄だし、彼以上にタフな相手はないと思っている」と語っている。
次回、UFCはアメリカ・ニューヨークに舞台を移し、日本時間11月4日(日)にマディソン・スクエア・ガーデンでUFC 230を開催いたします。2階級王者となったダニエル・コーミエがヘビー級王座をかけてランキング2位のデリック・ルイスを迎え撃つタイトルマッチがメインイベントを務め、セミメインイベントではミドル級ランキング3位につけるクリス・ワイドマンが同5位のジャカレ・ソウザと対戦するほか、日本で総合格闘技デビューを果たしたことで知られるロクサン・モダフェリがシジャラ・ユーバンクスに挑む女子フライ級マッチなど、激闘必至の好カードが予定されている。
また、日本時間11時開始予定のUFC 230メインカードはチュートリアル福田充徳ほか、『UFCってなんだ?』出演者が豪華ゲストを迎えてUFC Japan公式YouTubeチャンネルにて裏実況(ライブ配信)することになっている。
■ UFCファイトナイト・モンクトン
日時:現地時間2018年10月27日(土)、日本時間28日(日)
会場:カナダ・ニューブランズウィック州モンクトン モンクトン・イベント・センター
【メインイベント】
<ライトヘビー級マッチ 5分5ラウンド>
○アンソニー・スミス
3ラウンド(4分26秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●ヴォルカン・オーズデミア
勝者アンソニー・スミスのコメント
「あの足蹴りを大量に食らうと予想していたし、ものすごい蹴りだった。相手がとてつもなく強くて強烈だったから、最初の数ラウンドがぶざまだったのは分かっている。とにかく、相手にとって厄介者にならないといけなかったし、疲れさせて後半のラウンドで巻き返す必要があった。俺は17歳の時から戦っていて、この夢を追い続けてきたし、キャリアを過ごす中でアップダウンもあった。すさまじい逆境も経験している。俺が望んでいるのは勝利して、このオクタゴンに立ち、胸を張ってタイトル挑戦を要求することだ」
【セミメインイベント】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○マイケル・ジョンソン
判定3-0(29-28、30-27、29-28)
●アルテム・ロボフ
勝者マイケル・ジョンソンのコメント
「自分のゴールは量を成功させてここに来ることだった。30パウンド(約13.6kg)を落とさないといけなくて、あともうちょっとだったんだけどね。何事も経験さ。アルテムはタフなヤツだし、俺はこのスポーツで育ってきたから、急がば回れで誰かをフィニッシュしようと疲れては終わりだということも学んでいる。アルテムはフィニッシュされたことがないから、それを考えておくべきだったし、それを踏まえて打っていかないといけなかった。彼と戦えたことは光栄だし、彼以上にタフな相手はないと思っている」
【メインカード】
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ミシャ・サークノフ
1ラウンド(2分40秒)サブミッション(肩固め)
●パトリック・カミンズ
勝者ミシャ・サークノフのコメント
「すべて計画通りにいった。コーチと自分がこうなると思っていた通りさ。これだけ強力な信念とメンタルサポートを得られていることがうれしい。俺にとっては大きな違いだ。2連敗の後、かなり落ち込んでいたから、変化をつけてベガスに移る必要があった。今の自分には素晴らしくて強い人たちがついてくれているし、誰が相手でもいけるような気分だ」
<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○アンドレ・スーカムタス
判定3-0(29-28、29-28、30-26)
●ジョナサン・マルチネス
勝者アンドレ・スーカムタスのコメント
「第1ラウンドと第2ラウンドの序盤は感触が良かったけど、レフェリーの制止で自分の勢いが終わってしまった。フィニッシュしかけていたし、ダウンさせようとアドレナリンが出まくっていたんだけどね。第3ラウンドは気持ちを全部乗せていった。3回、落としてマウントを取っていったのに、レフェリーがそれを止めにくるんだ。必死にトレーニングしてきたし、子どもたちとの時間を得られなかったから、この後はいくらか子どもたちとの時間を過ごしたい」
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ジアン・ヴィランテ
判定2-1(29-28、28-29、29-28)
●エド・ハーマン
勝者ジアン・ヴィランテのコメント
「試合にも判定にも納得していない。自分の思い通りにいかない接戦の試合が多かったけど、ようやく勝てたことはうれしい。相手が戦士で、何度か攻めていけたけど、フックを避けられもした。フィニッシュしかけた時は落ち着いてちゃんと打っていこうとしたけど、仕留めるべきだった。相手はとてもタフだったし、勝ててうれしいけど、ちょっとぶざまだった」
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○コート・マクギー
判定3-0(28-29、28-29、28-30)
●アレックス・ガルシア
勝者コート・マクギーのコメント
「関節唇損傷で今年はほとんどダメだったから、そこからの復帰は難しかったし、自分にとっては重要だった。オファーされた最初の日程が今回で、迷いなく受けた。思っていたよりも相手のレンジが良くて、長いリーチのパンチに手こずった。いつもみたいに防御ができなかったし、グラップリングもうまくいかなかったんだ。相手がとても強くて、前に出続けていたから、必死にやるしかなかった。何日か休んで見直したい。その後は次のチャンスに戻ってきてがんばり続けたい」
【プレリム】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ショーン・ストリックランド
2ラウンド(3分10秒)TKO
●ノーディン・タレブ
勝者ショーン・ストリックランドのコメント
「ジムでは最強ファイターの1人だけど、オクタゴンに上がれば失敗の不安が襲ってくるし、引き金を引くのが怖くなっていた。前回の試合がその不安を失くすのに約だって、今は試合に臨むのが怖くないし、打たれても打ち返してやると思っている。相手が失神した気はしたし、立ち上がらせるつもりもなかったけど、試合が続いて相手が起き上がってきても、またもう一度ダウンさせられたから、満足している」
<ライト級マッチ 5分3ラウンド
ナスラット・ハクパラスト○
判定3-0(27-29、26-30、27-29)
ティボー・グティ
勝者ナスラット・ハクパラストのコメント
「相手がものすごくタフだった。とてもしっかりと準備してきていたし、今日の試合では彼がUFCのほとんどのファイターを打ち負かせるんじゃないかと思うくらいだった。死に物狂いで試合に挑んできたから、そういうのは好きだ。これでUFCでは3試合、快調だね。急いで高いところに飛びたいとは思わない。まだ23歳だしね。でも、来年までにはトップ15の誰かと試合できるようになりたい」
フェザー級マッチ 5分3ラウンド
○カルヴィン・ケーター
1ラウンド(4分11秒)TKO
●クリス・フィッシュゴールド
勝者カルヴィン・ケーターのコメント
「1ラウンドでノックアウトフィニッシュ以上に良い結果はないさ。分単位で稼いでいるわけでもないしな。コーチの言うことを聞いて、打てと言われたからそれでフィニッシュ。相手はタフだったし、特に思うことはなくてリスペクトがあるだけ。誰も見下したりなんかしないし、デビュー戦は4-1でアンダードッグだったから、ほとんどの人が彼のことを知らなくても彼はきっと向かってくると思っていた。前戦は世界4位の相手にユナニマス判定負けしたから、またチャンスがほしい。ようやくここに来たし、フィニッシュできてうれしい」
<女子バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○タリタ・ベルナルド
判定3-0(27-30、28-29、28-29)
●サラ・モラス
勝者タリタ・ベルナルドのコメント
「今の気持ちをどう説明したらいいのか分からないわ。UFCでは初勝利だし、最高よ。第3ラウンドに入った時、自分が勝っているとは思ったけれど、相手も復活できていたし、挑んできていたから、全力でいかないといけなかった。娘と休暇にでかけたい。その後、もっとうまくなって戻ってくるわ」
【アーリープレリム】
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ドン・マッジ
2ラウンド(0分14秒)TKO
●ティー・エドワーズ
勝者ドン・マッジのコメント
「最高の気分だ。やってきたことをすべて出せた。相手が俺とスタンディングでやりたがったら、こうなることは分かっていた。今年の初めに戦いたかったけど、ケガをしてしまったから、キャンプが続いてしまったけど、これから少し家族との時間を過ごして、来年の初めにはビッグカードで戻ってきて、また誰かを打ちのめしたい」
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○アルジャン・シン・ブラー
判定3-0(29-28、29-27、29-28)
●マルセロ・ゴルム
勝者アルジャン・シン・ブラーのコメント
「相手よりも自分の方がハングリーだし、どう猛だ。俺の回復力をなめてほしくないな。次についてはマネジメントが考えてくれるだろうから、俺の仕事はトレーニングして、できるだけ最高になることだ」
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○スティービー・レイ
判定3-0(30-27、29-28、29-28)
●ジェシン・アヤリ
勝者スティービー・レイのコメント
「タフな相手だった。正直、自分のパフォーマンスはちょっと雑だったと思うし、集中しているというよりもストリートファイターモードになっていたけど、いい試合だったと思う。厳しくなるとは分かっていたし、いい打撃が当たっていたけど相手はそれを受けて向かってきていた。相手のレンジもプレッシャーも思っていたより良くて、でも、結果は結果だし、もっと強くなって戻ってくる」