(C)RXF

　10月1日（現地時間）にルーマニア・クルジュ＝ナポカで『RXF 31: Cluj-Napoca』が開催された。
　ルーマニアのメジャーMMA大会であるRXFはルーマニアで定期的に大会を開催、基本はルーマニア勢対（ルーマニアから見て）外人勢という対戦が多い。特にエースとしてアトランタ五輪にも出場経験のある東欧の柔道家、またサンボや柔術の実績もあり欧州組み技の帝王、メガ・バンパイアと呼ばれるアレクサンドル・ルングが参戦している。
　ルングは、プライドでMMAデビューしており、デビュー戦こそジェームス・トンプソンに敗れているものの、その後、一時期は世界最強と言われた白鯨トム・エリクソンやジミー・アンブリッツに勝利しており、キックルールではボブ・サップにも勝利している。巨体でスタミナがない為、1Rから全力で殴り合いを仕掛ける突貫ファイトで観客を魅了している。
　今回は、韓国ロードFCの無差別級トーナメントに参戦し、惜しくもクリス・バーネットに敗れたルングが復帰戦を行った。対戦相手はスロバキアのピーター・バラゾでMMA戦績0勝1敗という戦績なのだが、北米と違いアスレチック協会のない欧州だから、組む事が出来たカードだろう。試合は、ルングがグランドで上を奪うと、圧殺する様に抑え込み、窒息チョークで一本勝ち。地元の英雄が見事な復活勝利を飾った。

■　RXF 31: Cluj-Napoca
日時：2018年10月1日（現地時間）
会場：ルーマニア・クルジュ＝ナポカ

＜無差別級＞
○アレキサンドル・ルング（ルーマニア）
1R スモージーチョーク
●ピーター・バラゾ（スロバキア）