ロス・ゲレーロスが王座奪還!CMLLアレナメヒコ金曜定期戦

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 9月28日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
 CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
 今大会のメインでは年間最大大会アニベルサリオで虎の子王座であるCMLLトリオ王座をクラン・カオス(シベル・ザ・メインマン(シベルネティコ)、ザ・クリス(エル・ソロ)、シャーリー・ロックスター)に奪われたロス・ゲレーロス・ラグネロス(ウルティモ・ゲレーロ、エウフォリア、グラン・ゲレーロ)がリマッチに挑んだ。CMLLへの侵略軍であるクラン・カオスを相手にすると、ルードであるゲレーロスもCMLL正規軍と化し、王座奪還に期待がかかるところだ。試合は、まずクラン・カオスがゲレーロスのお株を奪う複合ジャベで先取。だが、ゲレーロスも二本目は得意の複合ジャベを極めて奪い返した。そして運命の三本目、シベルがゲレーロを抑え込んでロープを掴んで反則フォールをしようとするが、ゲレーロスがカット。そして逆にゲレーロがシベルを丸めこんで、ロープを掴んで反則フォールでフォール勝ち。ロス・ゲレーロスが王座を取り戻し、ゲレーロは喜びマイクアピール。これにシベルが切れて、クラン・カオスとゲレーロスでマスカラス・コントラ・カベジェラス(敗者チームが覆面剥ぎ、髪切りマッチ)をしろと迫る。大物チーム同士のコントラ戦が実現したら凄い事にあるが、実現するのだろうか?
 またセミファイナルでは、アニベルサリオでルーシュ組に敗れ、髪の毛を失ったボラドールJr.が、そのルーシュと組んで髪の毛を奪ったバルバロ・カベルナリオと6人タッグマッチで激突。しかも、ボラドールJr.のチームには、北米からマイケル・エルガンも合流している。試合はまず、乱戦にもっていったルード組が先制するが、テクニコ組もすぐに取り返す。そして三本目、エルガンがパワーで翻弄し、テクニコ軍が試合を有利に進め、最後はボラドールJr.がコーナーから雪崩式のボラドールスパイラルを決めて、カベルナリオからフォールを奪って完全勝利。ボラドールJr.がリベンジを果たした。

■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2018年9月28日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<CMLLトリオ王座タイトルマッチ>
○ウルティモ・ゲレーロ、エウフォリア、グラン・ゲレーロ(挑戦者)
 2-1
●シベル・ザ・メインマン(シベルネティコ)、ザ・クリス(エル・ソロ)、シャーリー・ロックスター(王者)

<6人タッグマッチ>
カリスティコ、ボラドールJr.、マイケル・エルガン
バルバロ・カベルナリオ、サンソン、クアトレロ

<6人タッグマッチ>
○ミスティコ、イホ・デル・L.A.パーク、ソベラノJr.
 2-1
●ネグロ・カサス、フォラステロ、レイ・ブカネロ

<シングルマッチ>
○エル・バリアンテ
 ピンフォール
●フェリーノ