プロレスが一番強いんだ!奥田啓介が『巌流島・全日本武術選手権トーナメント』を制覇!!舞浜アンフィシアター大会

■ 巌流島『全日本武術選手権 in MAIHAMA』
主催:巌流島実行委員会/株式会社ひとだんらく
日時:2018年9月17日(月・祝)開場14:00 開始15:00
会場:舞浜アンフィシアター
観客:2350人(札止め)
※詳細拡大版は電子書籍/ファイトクラブに収録されます。


2018年9月17日、舞浜アンフィシアターにて「巌流島・全日本武術選手権2018」が開催された。

他流派の格闘家を一同に集めた「全日本武術選手権トーナメント」の企画が功を奏してか、チケットぴあでの前売りチケットは完売。
当日券も販売して、会場にも主催者発表2350名(札止め)の観客が詰めかけた。
今大会の模様は9月29日(土)に、BSフジテレビでのTV放送が予定されている。

全日本武術選手権トーナメントでは、プロレスラーの奥田啓介が徹底した転落狙いの戦術で優勝を果たした。

奥田は試合後のマイクで
『おい、今日ここに来ているプロレスファンはどれ位いるんだ?こんなにもいるんだよ!プロレスが一番強いんだ!お前ら胸張って今日帰れ!!これから俺がプロレス界を引っ張って行くからな。お前らよ~く見とけよこの野郎!ありがとぉ~!』
と締めくくった。

奥田選手の拓大で培ったタックルは見事であり、迷いのない戦術が功を奏した結果となる。
しかし「転落」のルールを利用して、徹底して勝ちにこだわる戦術は主催者側が懸念していた恐れていた事でもある。

また、「金、酒、女」をモチベーションに掲げ、開始の互いの礼を拒否した奥田の優勝は、ある意味「巌流島」が作り上げて来た武道的な世界観からは対極的、かつ根底を破壊する存在。
プロレスファンにとっては痛快なトーナメントであったが、「巌流島」にとっては世界観を破壊するとんでもない異物を招き入れてしまったのかも知れない。

また菊野克紀と平直行の特別試合は「目突き、噛みつき、金的もあり」とされたが、試合では平も菊野もそれらの武術的な要素を出す事はなく、あくまで54歳の平がプロ格闘家として一生懸命に闘う姿が印象に残る一戦となった。試合を終えた菊野は「それが本当の武術家である」と振り返った。

無差別級のスーパーファイトとして行われた、シビサイ頌真vs星風の一戦は、シビサイがスタンドで強烈な膝蹴りを顔面に叩き込むと、たまらず崩れ落ちた星風にパウンドを連打で畳みかけ圧勝。試合内容で日本人のヘビー級の逸材として期待を取り戻して見せた。
また関根シュレック秀樹vs鈴川真一は、鈴川が相撲で培った足腰とパワーを活かして関根を圧倒し、判定(3-0)で勝利をものにした。

また今回の「全日本武術選手権トーナメント」からは、11月11日に鹿児島アリーナで開催される菊野克紀選手の自主興行『敬天愛人』のトーナメント一回戦の推薦枠に選定される予定となっている。『勇気の授業』のイベントを主宰する「INAZUMA」では、『巌流島から敬天愛人に出場するのは誰だ!?』というコンセプトで、会場でライブアンケートを実施。結果は以下。

第1位:原翔大
第2位:西浦ウィッキー聡生
第3位:クンタップ・チャロンチャイ

<INAZUMA公式 アンケート結果>

巌流島から敬天愛人に出場するのは誰だ!?アンケート結果

『敬天愛人』は「親が子供に見せたい格闘技」など菊野の理想を体現する大会であり、アンケート結果に対極的なキャラクターである奥田の名前が無いのは当然の結果だろう。菊野は大会後のインタビューでも「金、女、酒」をモチベーションに掲げる奥田のトーナメントエントリーには難色を示した。

また第2位の西浦ウィッキー聡生に関してはファイトマネーの金額の問題も絡み、3位のクンタップ・チャロンチャイは一度対戦している事から、アンケート1位の原が順当に選ばれる可能性は高そうだ。

敬天愛人のトーナメントは主催者である菊野克紀を始め、実力者であるロッキー川村や、モンゴル相撲のヘビー級戦士バルハーンもエントリーされる無差別級1DAYトーナメントである。

鹿児島アリーナという大会場で開催され、この大会が成功するか否かで菊野の選手生命を賭かっていると言っても過言ではない。菊野選手の格闘家としての今後の活躍の為にも、九州地方在住の方はぜひ会場まで足を運んで頂きたい。

<『敬天愛人』公式HP>
https://ktaj.jp/


【第一回 全日本選手権大会】
<トーナメント 1回戦>
○原翔太(実践空手/日本)
 1R 4分55秒 一本 (パウンド連打)
●中澤達也 (喧嘩師/日本)

<トーナメント 1回戦>
○蓮見隆太 (キャッチ・アズ・キャッチ・キャン/日本)
 判定 2-1
●魔破DATE(インド王族武術/日本)

<トーナメント 1回戦>
○渡部秀一(空道/日本)
 1R 1分11秒 一本 (パウンド連打)
●鈴木渓(柔道/日本)

<トーナメント 1回戦>
○奥田啓介(プロレス/日本)
 1R 1分6秒 一本 (転落3回)
●左禅丸(日本拳法/日本)

<トーナメント 1回戦>
○西浦ウィッキー聡生(修斗/日本)
 判定3-0
●皆川貴俊 (サンボ/日本)

<トーナメント 1回戦>
○中島大志 (相撲/日本)
 判定3-0
●岩崎徳正(数見空手/日本)

<トーナメント 1回戦>
○KENGO(現代空手道研究会/日本)
 2R 2分25秒 一本 (転落3回)
●草MAX(パンクラシスト/日本)

<トーナメント 1回戦>
○クンタップ・チャイロンチャイ(ムエタイ/タイ)
 判定3-0
●アキラ・シット・レック(システマ/日本)

<特別試合 無差別級>
○菊野克紀(沖縄拳法空手 / 日本)
 時間切れ引き分け
●平直行 (刃牙流武術 / 日本)

<トーナメント 2回戦>
○原翔太(実践空手/日本)
 2R 4分6秒 一本 (膝蹴り)
●蓮見隆太 ( /日本)

<トーナメント 2回戦>
○奥田啓介(プロレス/日本)
 1R 1分16秒 一本 (転落3回)
●渡部秀一(空道/日本)

<トーナメント 2回戦>
○西浦ウィッキー聡生(修斗/日本)
 1R 4分6秒 一本 (金的⇒タオル投入)
●中島大志(相撲/日本)

<トーナメント 2回戦>
○クンタップ・チャイロンチャイ(ムエタイ/タイ)
 1R 48秒 一本 (左のパンチ→パウンド連打)
●KENGO(現代空手道研究会/日本)

<無差別級のスーパーファイト>
○シビサイ頌真(倉本流武術)
 1R 秒 一本 (膝蹴り⇒パウンド連打)
●星風(モンゴル/大相撲)

<トーナメント 3回戦>
○奥田啓介(プロレス/日本)
 1R 57秒 一本 (左パンチ⇒パウンド連打)
●原翔太(実践空手/日本)

<トーナメント 3回戦>
◯西浦ウィッキー聡生(修斗/日本)
 1R 秒 一本 (左パンチ⇒パウンド連打)
●クンタップ・チャイロンチャイ(ムエタイ/タイ)

<無差別級のスーパーファイト>
○鈴川真一(大相撲)
 3R 判定 (3-1)
●関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)

<トーナメント 決勝戦>
○奥田啓介(プロレス/日本)
 1R 2分19秒 一本 (転落3回)
●西浦ウィッキー聡生(修斗/日本)