[週刊ファイト9月20日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼パンクラスがレベルズとグループ化「スケールメリット」と格闘技界ウラ
タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・ゲッシングゲーム会社DCダイヤモンドクリック社との業務提携
・TOKYO MXスポーツ番組内で北岡悟、梅野源治らがトライアウト企画
・「スカイチケット」には触れられなかった記者会見の裏のウラ
・格闘技界の明日は?:ONE日本侵攻とパンクラス、修斗の生き残り策
―― 今週はパンクラスが記者会見を開き、レベルズと完全グループ化したことを発表しました。世界のe-スポーツをはじめとするゲッシングゲーム会社DCダイヤモンドクリック社との業務提携も合わせて発表されています。
オフレコ 後者は、要するに試合結果に賭ける仕組みやね。広報によれば「サッカー、野球といった人気球技を中心に16種目のメジャーなリアルスポーツ、もう一つはeスポーツ」ということで、ラスベガスに対抗して中国資本がオッズメーカーをやってますと。
―― 流行りのe-スポーツまで賭けの対象というのと、的中した場合はダイヤモンドポイント(DC)というのが貰えて、それはSKB(SAKURA BLOOM)を初めとした仮想通貨と交換することが可能というビジネスのようです。
オフレコ 昭和世代の者には、やや縁遠い印象はあるだろうけど、今の潮流なんだから、中国資本を引っ張ってきただけでもパンクラスは凄い。まずはRIZINと提携して、試合結果に賭けられますという話じゃないから。
―― まぁ、ミソは、このギャンブルを奨励するサイトから「試合そのもののLIVE中継を視聴できる」という点でしょう。色々権利関係あるから、PPV中継やっているRIZINが簡単に許可はできない。
オフレコ これでパンクラスは、関東だけらしいけど地上波TOKYO MXで生中継やっている他、AbemaTVや、UFCのファイトパスで視聴できることに加えて、中国のサイトでも楽しめると。
―― 9・9『PANCRASE299』のトリ、中島太一 vs. 田村一聖の結末、TOKYO MXの中継がマジにギリギリでした。シカゴ9・1『ALL IN』のメインが、PPV中継の枠があるから試合展開がカットだらけになって、リングサイドの役員が”let’s Go Home”でフィニッシュを促して11分48秒でギリギリだったのを思い出しました。
オフレコ いや、それはプロレスやから「早く終われ!」の指示出せたけど、ガチンコの格闘技だと「放送時間枠の都合で早く極めて下さい」とは出来ないからなぁ。でも、両方扱ってるマスコミの場合、中島太一の手が上がった瞬間に放送終わったので『ALL IN』と同じやぁ・・・と思った記者は少なくないんとちゃうかぁ?(笑)。
TOKYO MXスポーツ番組内で北岡悟、梅野源治らがトライアウト企画
―― そのTOKYO MXの編成局長もパンクラス会見に出てきて、スポーツ番組『BE◆BOP SPORTS』で4分の尺だけど「トライアウト」企画も放送すると。
オフレコ RIZINのConfession番組はYouTube放送やからなぁ。YouTubeのヒット数とかは、計算としてどうなのかという議論がある。今の若い人は、普通のテレビは見てなくてむしろYouTubeとかなんだという考察がある反面、名前くらいは知ってるけど、YouTubeなんかまったく見てないという方も大勢いるから。
―― それはありますね。Facebook/Twitterとか、SNSやってない昭和世代のファンだって少なくありません。新木場や新宿FACEでやる分には、ジミー鈴木のTokyo Championship Wrestlingのように、SNS発信だけというのもギリギリ許されるという意見と、いや、知らないままのお客さんを逃しているという分析もあります。難しいところです。
オフレコ TOKYO MXは地上波だからね。大変結構なことなんじゃないかと。老舗というか、パイオニアの格闘技団体なんだし、たまたまスポーツのニュース番組見て、「まだやってるんだ」という認知に繋がる効果は大きいんじゃないかと。
―― RIZINのフジテレビ視聴率がなかなか伸びないとかありますが、存在を知らないライト層ファンの方が圧倒的多数だという現実からはじめないと。
オフレコ YouTubeは能動的に探さないと、お目当てのチャンネルというのか、RIZIN番組にはたどり着けないからなぁ。