イホ・デル・ファンタズマが3WAYマッチで勝利!AAA テレビテーピング大会

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 9月2日(現地時間)にメキシコ・ヌエボ・レオン州モンテレイで『AAA テレビテーピング大会』が開催された。
 AAAはCMLL(当時EMLL)のブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャ氏が独立して、メキシコシティを本拠地に設立した団体。CMLLから引き連れたルチャドール達に加えレイ・ミステリオやシコシスといった当時の新世代のレスラー達が活躍、アメリカン・プロレスを意識したエンターテイメント性の強いプロレスを推し進め、ライバル団体のLLI(UWA)を壊滅に追い込み、メキシコを基盤に南米やアメリカへの人気を獲得していった。そしてAAAは2018年2月から大会をインターネット配信Twitchで無料配信する事になり、更にパワーアップしている。
 今大会では、年間最大大会「トリプレマニア」直後の収録となり、メインはサイコ・クラウン対L.A.パーク対イホ・デル・ファンタズマとなった。トリプレマニアでL.A.パークがファンタズマの覆面を剥いだものの、ファンタズマは宿敵サイコとは決着がついておらず、その格好の機会となり、またL.A.パークにも復讐の機会となった。試合は三人が入り乱れ、凶器なんでもありの激しいものとなった。乱戦でレフェリーの隙をついてL.A.パークがサイコの覆面を剥ぎ取り、顔を抱えて倒れるサイコ。L.A.パークはサイコを仕留めようとレフェリーを呼びにいくが、その隙にファンタズマがL.A.パークに反則のローブロー。そのまま抑え込んで、なんとファンタズマがフォール勝ちしてしまった。試合後にエル・テハノJr.とレイ・エスコルピオンが祝福に駆け付け、三人で勝ち名乗りを上げていた。
 セミファイナルではドクトル・ワグナーJr.、ラ・パルカ、マーダー・クラウンがジェフ・ジャレット、キラー・クロスという北米からの侵略者とタリウスが合体したヒール軍と対戦。ワグナーJr.はフリーではあるが、メキシコを守る為、AAA軍と合体して迎撃となった。試合前に、ワグナーJr.はリングでジャレット、そしてイホ・デル・ファンタズマと舌戦を展開し、対決を煽った。試合は、ラ・パルカのコスチュームで登場したワグナーJr.だが、ジャレットの凶器攻撃で大流血に追い込まれる。それでも気力を振り絞って逆襲、必殺のワグナー・ドライバー(みちのくドライバー)でジャレットを仕留めるが、レフェリーをクロスが制してカウントされない。その隙にジャレットが反則のローブロー連発から必殺のストロークをワグナーJr.に決めてフォール勝ち。ジャレットの反則絡みの勝利、会場からは激しいブーイング、そしてワグナーJr.のリベンジを期待する、大ワグナーコールが巻き起こった。

■ AAA テレビテーピング大会
日時:2018年9月2日(現地時間)
会場:メキシコ・ヌエボ・レオン州モンテレイ

<3WAYマッチ>
○イホ・デル・ファンタズマ
 ピンフォール
●L.A.パーク
サイコ・クラウン

<6人タッグマッチ>
○ジェフ・ジャレット、キラー・クロス、タリウス
 ピンフォール
●ドクトル・ワグナーJr.、ラ・パルカ、マーダー・クラウン

<AAAタッグ王座タイトルマッチ>
○エル・テハノJr.、レイ・エスコルピオン(王者)
 ピンフォール
●マキシモ、マンバ(挑戦者)
ジャック・エバンス、テディ・ハート(挑戦者)
ドラゴ、アエロスター(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○チョ・コタJr.、カルタ・ブラバJr.、ティト・サンタナ
 ピンフォール
●イホ・デル・L.A.パーク、イホ・デル・ビキンゴ、ジョー・リーダー