SmackDown8年越しミズvs.ダニエル・ブライアン!『サマースラム』直前AJスタイルズvs.サモア・ジョー心理戦

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 現地時間8月16日、サウスカロライナ州グリーンビルでSmackDownが開催された。冒頭は映画『テルマ&ルイーズ』のベッキー・リンチ姉御と、シャーロットが、フレアー王国のサウスカロライナでソニア・デヴィルと、マンディ・ローズを蹴散らし、放送席のカーメラを挑発することから。お客さんはベッキーの再戴冠を望んでいるのだが・・・。

 続いてUSAネットワークでSmackDown終了後(つまり、WWEネットワークの『205 LIVE』に切り替えないお茶の間向きだが、中年女性には人気が高いらしい)に放送されている『Mr. & Mrs. MIZ』が、好評につき第2シーズン延長が発表された。それだからじゃないにせよ、今回放送回の肝は、ミズvs.ダニエル・ブライアンの『サマースラム』カードが、なんと8年越しの因縁があることが、非常にうまくビデオでまとめられている。ヒゲのないNXTでのデビューだったブライアンの若き日の映像なども紹介され、これは俄然面白い注目カードだと大衆もわかるように再紹介されていた。「へぇ~、そうだったっけ」と専門家も認識をあらたにしたくらいだから、さすがに世界中に見られているWWE、番組作りは本当に素晴らしい。

◆中邑、ジェフ襲撃失敗!王座戦を前にスワントンボムに沈む

 PPV「サマースラム」で中邑真輔とのUS王座戦が決まっているジェフ・ハーディがシェルトン・ベンジャミンと対戦。王座戦を前に負けられないジェフは身体能力の高いベンジャミンに手こずるも、最後はジェフがツイスト・オブ・フェイトを決めて勝利を収めた。するとそこへUS王者中邑が襲撃。中邑は隙を突いてバッグスタバー、さらにキンシャサを狙ったが、ジェフにツイスト・オブ・フェイトで迎撃されるとコーナートップからスワントンボムを決められて返り討ちにあってしまう。さらに、入場ゲート袖ではランディ・オートンがその模様を静観しており、王座戦を前に会場に不穏な空気が流れた。
 US王座戦が行なわれるPPV「サマースラム」は日本時間8月20日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信される。

◆AJスタイルズの家庭不和は真実か?ジョーが心理戦

 PPV「サマースラム」でサモア・ジョーとのWWE王座戦が決まっている王者AJスタイルズがスマックダウンのリングに登場した。ジョーに家族を犠牲にした王者と罵られたAJスタイルズは「俺はジョーの挑発に感情的になったが、妻から冷静さを失ってはダメと言われた」と王座戦に向けた所信表明をしていると、割って入るようにジョーが現れた。ジョーは一枚の手紙を紹介すると言うと、「AJスタイルズはチャンピオンでいるために家族を犠牲にした。ジョーが勝ってAJスタイルズが失う苦しみを味わうことを望んでいます。ウェンディ・スタイルズ」と手紙がAJスタイルズの妻のものだとして読み上げた。サマースラム直前に王者AJスタイルズに心理戦を仕掛けるジョー。
 WWE王座戦が行なわれるPPV「サマースラム」は日本時間8月20日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信される。

■ WWE SmackDownLive
日時:2018年8月14日
会場:アメリカ・サウスカロライナ州グリーンビル、ボンセコース・ウエルネスアリーナ

<シングルマッチ>
○ジェフ・ハーディ
 ピンフォール
●シェルトン・ベンジャミン

<シングルマッチ>
○アンドラデ”シエン”アルマス
 ピンフォール
●エイデン・イングリッシュ

<6人タッグマッチ>
○ニュー・デイ
 ピンフォール
●SAnitY

<ハンディキャップマッチ>
○ブラジオン・ブラザーズ
 ピンフォール
●ジョッパー3人

<タッグマッチ>
○シャーロット・フレアー、ベッキー・リンチ
 ディスアーマー
●マンディ・ローズ、ソーニャ・デヴィル

◆戸澤、ラッシュと再戦もフロッグ・スプラッシュで2連敗

 205 Liveで戸澤陽が因縁のリオ・ラッシュとの再戦に挑んだ。前回の試合で敗戦している戸澤はハリケーンラナ、風車蹴りで先制すると、ミサイルキックも叩き込み試合を優勢に進めた。一度はラッシュに押されてコーナーポストに衝突するも、戸澤は持前のスタミナでトペ・スイシーダ、さらにオクトパスホールドでラッシュを追いつめた。しかし、最後はコーナーポスト上の攻防に敗れると、戸澤はラッシュに豪快なフロッグ・スプラッシュを決められて敗戦。戸澤はラッシュを相手に屈辱の2連敗を喫した。

◆ヒデオ、圧勝も会場のブーイングに「リスペクト・ミー」

 205 Liveでヒデオ・イタミが格下トレント・ニューマンを相手にレフリーストップで圧勝した。先週、実力者ムスタファ・アリを撃破して勢いに乗るヒデオは「俺に舐めた態度を取るとどうなるかわかっただろ」とツイッター上で悪態をついて試合に挑んだ。格下相手にヒデオは打撃で圧倒してフォールすると、なんと自らカウント2で相手の頭を掴み上げてフォールを回避。不敵に笑うヒデオはファルコンアロー、顔面蹴りでトレントを痛めつけると、最後は串刺しドロップ2発でレフリーストップ。
 試合に圧勝したヒデオだったが、それでも足りずに倒れたトレントを捕まえると、ドラゴンスリーパーの体勢から強烈なヒザを食らわせた。会場からはその卑劣な行為にブーイングが起こる中、ヒデオは「リスペクト・ミー」と観客を煽ってリングを後にした。