ボラドールJr.組が頭脳作戦でルーシュ組に勝利!CMLLアレナメヒコ金曜定期戦

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 8月10日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
 CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナメヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
 今大会のメインはCMLLテクニコのエース、ボラドールJr.が提携団体ROHからCMLL参戦しているマット・ターバン、フリーの大物キング・フェニックスと組んで、制御不能軍団ロス・インゴベルナブレスとバルバロ・カベルナリオと対戦。ボラドールJr.は2018年8月3日にメキシコ国外に流出したNWAウェルター級王座をターバンから奪い返し、試合後、お互いを認め合ったのだが、そこにルーシュが現れてボラドールJr.を襲った事から因縁が勃発。ボラドールJr.は激闘の末、認め合ったターバンと、フェニックスと組んでロス軍退治に乗り出したのだった。試合は、当然、ボラドールJr.の入場時にロス軍が襲いかかり乱戦となる。しかし、押されていたテクニコ軍は、頭脳プレイで反撃。なんとルーシュがレフェリーをこん睡させようとボラドールJr.をレフェリーに投げつけ、一瞬、レフェリーが目をそむけたところで、ボラドールJr.がわざと股間を押さえルーシュに反則の急所打ちをされたとアピールしたのだった。これを信じたレフェリーはルーシュの反則負けを宣告。結果、テクニコ軍が勝利となった。当然、ルーシュは不満を爆発させ、レフェリーに襲いかかり、マイクで6人タッグマッチでの再戦と、ボラドールJr.にシングルマッチを要求。ルーシュとボラドールJr.の因縁は盛りあがる一方だった。
 また、セミファイナルでは、ミスティコ、カリスティコ、ディアマンテ・アスールという新旧ミスティコそろい踏みのテクニコ軍が、ロス・ゲレーロス・ラグネロスとペンタ・エル・セロ・エメ(ペンタゴンJr.)の連合軍と対戦。試合は、まずはゲレーロスとペンタの連携が冴え、ペンタがペンタゴンドライバーでアスールを、エウフォリアがジャベでカリスティコを仕留めて、まずはルード軍が先取。しかし、テクニコ軍が息を吹き返し、ミスティコがゲレーロにラ・ミスティカを極めて二本目を取り返した。そして最後はカリスティコがペンタからスイング式DDTで、アスールが必殺のジャーマンス―プレックスでエウフォリアからフォールを奪いテクニコ軍が勝利した。

■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2018年8月10日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○ボラドールJr.、マット・ターバン、キング・フェニックス
 2-0
●ルーシュ、ベスティア・デル・リング、バルバロ・カベルナリオ

<6人タッグマッチ>
○ミスティコ、カリスティコ、ディアマンテ・アスール
 2-1
●ウルティモ・ゲレーロ、ペンタ・エル・セロ・エメ(ペンタゴンJr.)、エウフォリア