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8月9日(現地時間・放送日)に『Impact Wrestling』が放送された。
インパクト・レスリング(Impact Wrestling)は、アメリカ合衆国のプロレス団体。運営はアンセム・レスリング・エキシビジョンズ(Anthem Wrestling Exhibitions, LLC)。過去に団体名を幾度か変更しており、古い順にNWA-TNA(National Wrestling Alliance : Total Non Stop Action、2002年 – 2004年)、TNA(Total Non Stop Action Wrestling、2004年 – 2016年)、GFW(Global Force Wrestling、2017年7月 – 2017年9月)を名乗っていた。 多くのインディー団体が収入不足により倒産していく中で、経費の最小化で収入を確保する戦略を取っている。それは興行の開催場所の固定と安定した放映収入、そして選手の契約形態に反映されている。ほとんどの選手は専属契約という形ではないため他団体へ出場する選手も多い。また、ほぼ契約選手のみで興行を行うWWEとは対照的に、日本やメキシコなど海外の他団体との交流も積極的に行っている。
今放送では、現インパクト世界王者のオースチン・エリーズが、エディ・エドワーズの挑戦を受けた。エドワーズはサミ・キャラハンとの抗争で人格が変貌、現在は気が狂ってサイコキャラとなり、エリーズを襲うという暴挙を繰り広げていた。そして遂にエリーズが王座挑戦を認め、一騎打ちを行う事となったのだった。激しい試合の攻防はレフェリーを巻き込み失神させてしまう。その時、エドワーズが必殺のDDTでエリーズからフォールを奪うが、レフェリーが倒れているのでフォールにならず、激怒したエドワーズは竹刀で倒れているレフェリーを攻撃。そこで息を吹き返したエリーズがローブローで反撃するが、ハードコアに強さを見せるエドワーズは竹刀でエリーズに反撃した。エリーズ絶対絶命となるが、そこにケビン・クロスが乱入し、エリーズに加勢し、エドワーズを攻撃したのだった。不意打ちを食らったエドワーズにエリーズが必殺のブレーンバスターを決めて、蘇生したレフェリーがフォール。エリーズが乱戦をフォール勝ちで勝利し、見事に王座防衛を果たした。
また、提携団体ルチャ・アンダーグラウンドからの刺客ペンタゴンJr.とサミ・キャラハンの抗争も続いていた。この両者は遂に最終決着戦マスカラ・コントラ・カベジェラ(敗者、覆面剥ぎ、髪切りマッチ)でペンタゴンJr.が勝利し、キャラハンを丸坊主にして一応、決着したものの、その後もキャラハンは仲間のoVeと共にペンタゴンJr.を襲い続けた。業を煮やしたペンタゴンJr.が今度はシングルマッチで決着をつけようという事になったのだった。今まで散々、覆面を破られた恨みを晴らすべく会場の声援を受けてペンタゴンJr.が攻めるが、キャラハンも得意の荒れた展開に持ち込もうと場外に誘い出し逆襲。更にはキック攻撃で攻め続ける。しかし、ペンタゴンJr.も体勢を立て直し、必殺のペンタゴンドライバーを決めたのだった。ところが、この必殺技もキャラハンはカウント2で返すという健闘を見せる。それでも最後はペンタゴンJr.が今度はパッケージパイルドライバーを決めて遂にフォール勝ち。ペンタゴンJr.がキャラハンを返り討ちにした。しかし、試合後、スクリーンにキャラハンとoVeのVTRが流れ、oVeも髪を刈ったのだった。3人はこれからも団結してペンタゴンJr.を追い詰めるという事なのだろう。
■ Impact Wrestling
日時:2018年8月9日(現地時間)
場所:カナダ・オンタリオ州トロント TVテーピング
<インパクト世界王座タイトルマッチ>
○オースチン・エリーズ(王者)
ピンフォール
●エディ・エドワーズ(挑戦者)
<シングルマッチ>
○ペンタゴンJr.
ピンフォール
●サミ・キャラハン
<シングルマッチ>
○テッサ・プランチャード
ピンフォール
●アリッシュ
<タッグマッチ>
○ピーティー・ウィリアムス、イシモリ
ピンフォール
●デジ・ヒット・スクワッド