悪童バダ・ハリ、対戦相手変更で豪快1R KO完勝!10・16『Global FC 4』

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 2014年10月16日、アラブ首長国連邦ドバイで、『Global FC 4』が開催された。
 12月29日、大田区体育館で旗揚げ大会を開催する『BLADE』との提携を発表している団体だが、今大会は波乱が続出だった。

 まず、主役であるバダ・ハリの対戦相手が、現在、引き分けを挟んで9連勝中というフランスの実力者、パトリス・カルテロンだったのだが、直前になってアーノルド・オボロトフに変更されるという事件が起こった。この対戦相手交代劇に関しては『マット界舞台裏』に掲載される谷川貞治の『プチ格闘技通信』 第19回で、そのとんでもない裏側全てが暴露されているので、ご購読下さい。
マット界舞台裏10月23日号新日両国1.4考TNA後楽園深淵K-1タイ発覚GFC稲垣收サムイYokkao

 オボロトフはリトアニアの若手選手で、あのジェロム・レ・バンナと引き分けた実績をもつものの、現在は3連敗中。試合は、バダ・ハリが圧倒、ロープ際に追い詰め、最後は右のボディ一発でオボロトフは悶絶、うずくまり動けず、レフェリーがストップ。バダ・ハリが一発で勝負を決め、圧倒的な強さを見せつけた。

 またヘビー級トーナメントに参戦する予定だったメルビン・マヌーフが試合当日になって欠場(右腕の怪我らしい)。急きょ、チームメイトのセミ・テベットが抜擢され、トーナメントを勝ち進んだ。もう一方からは、スーパーヘビー級という体格のイスマエル・ラザールが勝ちあがり、決勝でこの両雄が対戦した。しかし、この試合でも大波乱が起こる。ロープ際でもみ合いレフェリーがブレイクしたが、気がつかずにラザールが思いきり殴りつけてしまったのだ。これでテベットが完全にKOされ立ち上がれない。ラザールにはイエローカードが出されたものの、テベットは大きなダメージでなかなか立ち上がれず、セコンドのマヌーフが猛抗議するという事態に。長いインターバルのあと、テベットがなんとか立ち上がり、試合続行したものの、その後はラザールのペース。パンチラッシュで襲いかかるラザールに、テベットは顔面をガードしてしのぐ展開が続く。しかし、ラザールのパンチラッシュからアッパーで、テベットはダウン。これはなんとか立ち上がったものの、続けざまに、コーナーに追い込んだラザールのラッシュで、ついにテベットは力尽きて倒れ、ラザールがヘビー級トーナメントを優勝した。

■ Global FC 4
日時:2014年10月16日
場所:Dubai Tennis Stadium, ドバイ, アラブ首長国連邦

<ヘビー級トーナメント決勝>
○イスマエル・ラザール(モロッコ)
 2R TKO
●セミ・テベット(セネガル)

<ヘビー級>
○バダ・ハリ(モロッコ)
 1R KO
●アーノルド・オボロトフ (リトアニア)

<スーパーファイト>
○ザビット・サメドフ(アゼルバイジャン/ベラルーシ)
 判定 3-0
●ジャファー・アームディー(イラン)

<ヘビー級トーナメント準決勝>
○セミ・テベット(セネガル)
 判定 3-0
●モハメッド・カリム (エジプト)

<ヘビー級トーナメント準決勝>
○イスマエル・ラザール(モロッコ)
 2R TKO
●タイ・トゥイヴァッサ(オーストラリア)

<ヘビー級>
○ファティー・ウルソイ (トルコ)
 判定 2-1
●サルジャン・セレス (セルビア)

<WBCインターナショナルライト級王座戦>
○ジャムニャン・スリカム (タイ)
 判定
●アーカン・ヴァロル (トルコ)

電子書籍版及び、この大会、衝撃の裏事情を暴露した谷川貞治の『プチ格闘技通信』 第19回はマット界舞台裏10月23日号新日両国1.4考TNA後楽園深淵K-1タイ発覚GFC稲垣收サムイYokkaoに掲載されました。

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